適当に折り合いをつけながら・・・

 

自分探しの旅に・・・

そして、未来に・・・

つながれ~!

生きて・・・

2011-03-18 | 生きる

これほど見事な山茶花は、今まで見たことがない

すっくと天空に伸びた木に、満開の花

サッカー少年が夢みた中学校

その中学校で、みごとに花開いた さざんか

将希くんの心は中学校で、元気に笑っている

母は将希に会いに行くという

一度も授業を聞けなかった担任が門で待っていた

メールで写真を送ってくれた校長が中庭に案内する

入学式に行けなかった将希くん

入学式のその日、若い男性担任が、病院を訪れた

 明日、中学校へ行くから、外出許可をとって!! ・・・と、高揚した声で母に言った  

即座に大好きになった担任先生。 

クラスメートに囲まれ赤い帽子の将希くんが笑っている

将希くんと一緒に、クラス全員で入学写真を撮ろうという話に、めずらしく赤い帽子を選んだという。日ごろ目だたないように地味な色を選ぶ将希くん。母が驚いて聞くと

  だって、このほうが目立つじゃろ~・・・と、言ったと、母は笑って話す

満開のサザンカの前で、頬を伝う涙をぬぐいながら、穏やかに語る母。じっくりとより添う担任に優しい時間が流れ、母の深い悲しみが一瞬包み込まれる

時折小雪が舞うこの日  

あの暑い8月25日から半年あまり・・・時は悲しみを解決してはくれない

  将希くんは卒業するまで、うちの生徒ですからね・・・校長先生のことばが悲しみを癒す 

母は二度しか行けなかった中学校を、将希くんの居場所に選んだ!

 将希は、会ったその日から○先生(担任)が大好きになり、中学校が大好きになった。2度しか学校に行けなかったけど、校長先生にも担任の先生にも受け入れてもらい、生徒さんからもクラスメイトとして接してもらった。運動会には将希の席があり・・・将希の分まで頑張ると生徒たちが言いに来てくれた。本当に最後の学校が好きでよかった・・・

山茶花の一輪一輪が生徒たちの群集のようで・・・

冬の日差しを背にして、将希くんが友だちと一緒に、晴ればれと笑っているように見えた

母は、満開のこの時期、毎年会いに来るだろう・・・

きっと、命がある限り・・・

 

時は悲しみを解決してはくれない

 

2011.3.11

悲しみと苦しみを背負った人が、何十万人もいる

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