BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

線路の保線作業 枕木と砕石

2021-06-01 | エトセトラ
昨日に続いて、鉄道線路関係について、書いてみました。

今日は、「枕木」(まくらぎ)と「砕石」(バラスト) についてです。

まずは、阪急電鉄・正雀車庫の保線基地で、撮ったものです。

普通の線路は、地面 (路盤) の上に、「砕石」などを一定の厚さに敷き (道床)、その上に「枕木」を一定の間隔に並べ、さらに上にレールを置いて、犬釘(いぬくぎ)などで枕木とレールを固定する、という構造 「バラスト軌道」になっています。

枕木は、昔は木製のが多く使われていました。今は、耐久性が高いコンクリート製になっています。



耐久性があるといっても、設置個所にもよるのでしょうか、亀裂やひび割れが入ってしまったり、破損したりもするのがあるようです。





分岐器 (ポイント) 個所用としては、まだ、木製のが使われたりしています。



砕石については、枕木の周りを支える部分で、枕木はレールを支えています。
列車の重量を分散して路盤に伝え、走行時による振動を吸収し、レールの沈下や伸縮による枕木の移動を防いでいます。また、雨水の排水が容易で、雑草の生育を防止するなどの役割があり、簡単で経費があまりかからないので、古くから使われてきた方法です。



近年は、コンクリート路盤上に、コンクリート製の板 (軌道スラブ) を設置し、その上にレールを敷く構造の「スラブ軌道」も増えてきています。騒音や振動が大きくなるのを防ぐため、ゴムパッキングを挟む方式も採用されています。

阪急の砕石置き場と、運搬車です。少しだけの時は、袋に詰めたものを使っているようです。





バラスト軌道の弱点は、放っておくと列車の重量・振動などで軌道の狂いが生じやすいことです。砕石を補充したり、すき間が出来たところを突き固めたりといった定期的な保守管理を必要としますので、そうした保線作業車両が導入されています。

JRの保線基地の写真も撮ってきました。



ちょうど、砕石を突き固める保線作業車・マルチプルタイタンパー (Multiple Tie Tamper、通称 マルタイ) MTT-7022 (写真上・中) や7004 (写真下) が停められていました。夜間になると動き出し、作業をするのでしょう。










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