こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年7月9日 土曜日 夏のフェイバリッツ・12 大貫妙子&坂本龍一「色彩都市」'82.9

2011-07-09 12:02:16 | 音楽帳
これまた1982年の作品。
9月21日にいわゆるユーロピアン三部作の最終作品として発売されたアルバム「クリシェ」。



このアルバムは、それまでと同じように坂本龍一が彼女の才能に惹かれながら渾身の力で協力というより共作のアルバム制作を行ったもの。

まさに一生聴き続けても磨り減らないシングル「黒のクレール」という名曲で始まるこのアルバム。
この曲以外でも、ずーっと夏という季節を向かえるたびに、ボクが必ず聴き続ける曲が「色彩都市」である。



夏を想わせるゆったりしたレゲエ的な南洋のテンポのリズムに乗って、土着的でありながらコロコロしたイイ~感じのドラムが絡む。
実は、このイイ~感じのドラムは坂本龍一のもの。

このドラム、そしてメロディ、EPOのバッキングコーラス、教授のきらめくピアノの音、そして歌詞の美しさに感情を揺さぶられ、夏の広い青空が暑くとも、空を、風景を永遠の気持ちに変えさせてくれる魔法の曲。



「坂本龍一のサウンドストリート」にター坊(大貫妙子さん)がゲストに出た回にも、2人とも「もうこんなカンペキな曲は出来ないんじゃないか」と語った。

大貫妙子さん「(悲しそうな言い方で)全部、良く出来た曲は、みんな坂本さんのドラムのものばっかり・・・(笑)」。

大貫妙子の音楽の才能の高さには、坂本龍一は「当時、ユーミンなんかよりター坊の音楽の方に素晴らしい才能を感じた」と語っている。

当時の2人は、かつて付き合った恋人同士だった時期を越えても、お互いが磁石のように離れることの出来ない才能を認め合う存在だった。



時折、この曲を聴くと余りにも、透き通った大貫さんの歌声と曲の完成度の高さに、ロキシーの『AVALON』に似た「この曲から離れることが出来ない」いとおしさで自分の中が充満してしまう。

■大貫妙子&坂本龍一「色彩都市」■


ひまを もて遊ばしてる あなた
レースの パラソル そっと閉じて

頬に ふりそそぐ十二色の
外は 光と風のハーモニー

遊びながら きれいになるのよ
私だけの秘密・・・・

はじめてみつけた 宝ものは
少年みたいな あなたのこと


恋の 道草は もうやめましょう
帰る 想いは たったひとつ

聞いて 魔法使いの竪琴
ふたり 奏でる 愛のシンフォニー

歌いながら きれいになるのよ
わたしだけの秘密・・・


優しく あなたに つつまれたら
少女の わたしと 出会いました

いつでも 心は 雨のち晴れ
はつらつ 便りを 待っています
コメント (2)
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