こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年7月19日 火曜日 『緩急』

2011-07-19 23:17:16 | 雑記帳


3連休したお陰で、休み明け今日は(予想通りといえばそれまでだが)灼熱の間の注文の大波。
ああだこうだするうち22:30の電車の帰り道。
現実は甘くは無い。

しかし、だからこそ休みは休むのじゃ。
『ぼのぼの』のスナドリネコさんの言うように。
「先の悩み事を憂えてもムダ。
そんなのは、その時になって悩めば良い。」

休みに何かをせ『ねば』ならない…。
そんな呪縛を背負った人が多い。
休みさえ、どこかに行って・何かした仕事をしないと気が済まない日本人。

そう言いながら、私とて、そういう呪縛にはまることは多い。
気が付かない間に、いつの間にか罠に入っていることが多々ある。

だが、単純に「休みは休むべし」。
休むとは、言葉通り休むこと。
焦る必要もない。
好き勝手にすること。

***

3連休は、ずいぶんと休んだ。

先週金曜晩は、明かりを消し、映画『カイロ・紫のバラ』よろしく、高橋幸宏のオールナイトニッポンの1983年10月以降放送のカセット(CDに起こして焼いたもの)を聴いて、幸宏・景山民夫さん・スーパーエキセントリックシアターの愛する面々の織り成す心地好い世界に自分も中に入り込み、夜中3時まで酒を飲む。

その放送をかけながら、疲労からたんまり寝る。
寝る寝る寝る寝る。

起きると土曜日夕方の6時。
ちらっと外を見れば、まだ灼熱。
こりゃ出たらアカン。

熱が引いた夜になってからスーパーに更にビールを買い出し。
土曜の夜も幸宏のオールナイトニッポンを繰り返し聴き、酒を飲む。
飲む飲む飲む飲む。

★格言コーナー
『トラクタ抜きの川作業』(元ネタ:とらぬタヌキの皮算用)(八木橋さん)

『てーシャツ着て、デスコでへーバー』(元ネタなし)(八木橋さん)

『親孝行したいときに親は梨もぎ』(元ネタ:親孝行したいときに親は無し)(小倉さん)


★暗いハガキのコーナー
『わたし、今、鼻の穴ほじってます。』(大久保林清)

『うちのテレビ、絵が出ません。』(今村明美さん)

『私は、家族が居ないとき、ウンコが出るビデオを逆再生で見るんです。
どんどん入って行くんですよ。
ウンコが。』(大久保林清)

『うちの村はウミウシの化石が発見されて有名になりました。
このお陰で、今年の村祭りには、あの大スター細川たかしさんが来て村じゅうが湧きました。
しかし、これから村には、寒くて長くて暗い冬がやって来ます。』(小倉さん)

日曜もだらだらとごろ寝。
夕方4時に外出、駅前の「一哲」で手作り水ようかんを買い、実家の鬼畜父の日の集いへ。
ひたすら酒を飲み、酔っ払って夜10時に帰宅。

ごろごろとまた幸宏のオールナイトニッポンを更に聴く。
聴く聴く聴く聴く。

月曜祝日は、珍しく朝10時に起きる。
ひたすら音楽を聴き、YOUTUBEを聴き、音楽三昧。
そして、文をしたためる。
思い付くまま。
自分の興味心の動きが、仕事的要素より、密度を上回り・勝つ。

エレクトロニックポップ、ファンク、ダブ、スーパーエキセントリックシアターの80年代の番組、EP―4、コールドウェイヴ、ギターサウンド。。。。

日が暮れて、ぬる湯に浸かり、あわあわで汗を落としさっぱり。

夜、切り身魚とご飯。
冷えたビールを飲み、ゆらりゆらり。

ニュースをネットで見ると、毎年恒例の水の事故がどうしたこうした。

今週は、これから台風のお陰で夏の雨。
やっと温度が下がってくれる。
こんなキチガイのような温度の夏には、外に出ないで好きな事をするに限る。

風呂上がり外に出ると、ネコのメロンも夕涼み。
頭をナデナデ。

ひたすら休みつつ、刻がゆっくり過ぎて行くのを過ごす。

今週は4日働けば済むので、カラダの負担も楽なら良いのだが。。。。。

***

と思っていたら、そこからおかしくなる。

余りに暑い夜で睡眠薬飲んでも眠れず。
さらに手足のかゆみが収まらず。

寝たのか?
寝ていないのか?
その境目をうろちょろしながら、変な夢。
ドラマのように多様な人物が出てくるが、とにかく話が一向に片付かない夢。
さらに答えが出ぬまま進むじれったい「Limbo」の状態の夢が朝まで続き、けたたましいアラーム音で現実に戻された。

休みの心境から180度逆転。
ふらふらになりつつ起きる。

わけもなく、気持ちが沈む(-_-#)。
まぶたが重く、機嫌が悪い(-_-#)。
希望を夜中に奪い取られた(-_-#)。

抜け殻の朝。

7:50過ぎ駅に向かう。
うねる灰色の空。
途中で大粒のスコールが降り出す。

鬱の電車の中では、安部公房の文庫本が支えになった。

そして仕事場に入ったら最後、本物の現実に戻った。。。

***

とは言え、仕事場を出たら、夜の余暇を楽しむこと。
ただし、明日に影響しない程度に。
自分に言い聞かせる。
明日は明日の風が吹くさ。
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2011年7月19日 火曜日 夏のフェイバリッツ・20 ムーンライダーズ 「バック・シート」'79

2011-07-19 08:01:49 | 音楽帳
自分は、YMOを知ることによって、次第に周辺の音楽を開拓してきた。
それまでは、アメリカのチャートを受身で聴くことから脱して。

そういう中で、ムーンライダーズに出会う。

かつて1994年の「ソリトンSIDE-B」にゲストで出た幸宏。
そこにビートニクスも含め長い交流の鈴木慶一さんがゲストに。

ある逸話を。

YMOと東京が世界の中心だった真っ只中、場所はとあるレストランかカフェで。
隣り合わせだったのを知ってか知らずか?
教授=坂本龍一が「最近、あのムーンライダーズが、シンセサイザーを買って、テクノをやろうとしているんだってさ。ははははは(大爆笑)。」

隣で聴いていた鈴木慶一。

***

自分は、「カメラ=万年筆」からさかのぼるようにムーンライダーズを聴いた。
そこで分かる感覚は「同じ東京生まれにしか、このぼんやりした、もっさりした感触」は分からないだろうというもの。

1984年くらいに、センチメンタル・シティ・ロマンスというバンドが解散して以降、日本ではその時点で最古のバンドとなったムーンライダーズ。

ロキシー・ミュージックが追い求めた究極の状態で「AVALON」を創り、「これ以上のものは無い」と解散したのと、ムーンライダーズは相反する。

彼らは、いつも何か新しいものを創ろうと試行錯誤しながらも、50点や、時にうまくいったときには80点を打つことはあっても、決して100点のアルバムを創らない。

なにかそういうあり方自体が、東京的であり、ムーンライダーズたるゆえんである。
ボクはそう想っている。

彼らの2枚組CDのタイトルに「ザ・ワースト・オブ・ムーンライダーズ」というタイトルを持ってくる感覚こそが、実に彼ららしい。

***

好きな曲はいろいろあるが、今日は「モダーン・ミュージック」という1979年のアルバムに入っている「バックシート」をかける。



この曲は、かしぶち哲郎さんの作品。
詩の憂鬱感が、夏の切なさとあいまって、ボクはよく夏にこの曲を聴く。
詩は、恋人同士の心中を想起させる。



車を走らせる中、何気ない風景が「見慣れたしあわせ」に映る。。。。というくだりに小学生時代の自分の感覚が重なる。
毎日、夫婦喧嘩がやまなかった中「なぜ、うちだけは、普通の家族のように過ごせないんだろうか」というぼんやりと見える世間と隔離された地獄家族がダブる。
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