自分は、幼い頃から「不思議なもの」に惹かれる性格で、それはいまだに本質は変わっていない。
宇宙に憧れて、宇宙人やUFO番組を夢中になって見たり、心霊・怪奇現象についても同様。
じゃあ、幼い頃と今の違いは何か?
と言えば、当時、宇宙人もUFOも幽霊もあると信じていたことと、今では全部居ないと思っていることの違いだろう。
だから、実は暗闇も平気になってしまったし、平気で夜の墓地に行って飾ってある花をストロボ炊いて撮影したり出来るくらい。
「むしろ、怖いのはお前の方だよ」と言われるように、暗い道で自分と女性が歩いていると、自分の気配に相手が怖くなって、いきなり猛ダッシュで逃げられた経験も多数。
やっぱり自分はエイリアンなのだなと認識した次第。
ただ、全てを大槻教授のようにプラズマがどうのこうの・・・という科学で全否定するのには抵抗が強い。
科学で全て語ってしまえば語れるかもしれないが、どうにも科学でも論理でも明快な答えが出せない・割り切れない何がしか、そういうものがあると信じている。
また、何も無いというのは、あまりに味気無い。
たとえば電気機器。
いくら精巧な精度で作ろうと物体として同じものが量産されているのに、そこによく聴くのは、お袋さんがよく言う「当たり外れがあるんだよねえ」という言葉。
「バグ」という言葉があるが、解明しようとしても解決し得ない「バグ」も存在する。
確率と精度レベルの問題かもしれないが、私はそこにポリスが「ゴースト・イン・ザ・マシーン」というアルバムを想起しながら、本来全て同一であるはずの量産品に出来・不出来があるということに、機械の中にも魂が潜んでいるのではないか?
などと思ったりする。
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こういう自分だから、90年代後半からのホラー映画ブームは大いに自分を刺激し、ホラー映画をたくさん見た。
よく親に「どうして、あんたはこういうのが好きなのかねえ。。。ぜんぜん子供の時から変わっていないねえ。」と言われるが、そういう不思議なモノに惹かれるのだから仕方が無い。
当然、そのブームの火付け役だった「リング」「らせん」には興味をそそられた。
1998年のこと。
それ以降、この手の映画がたくさん出て、たくさん見た。
「夏ですから」ということで、こういう怪奇ものが「旬」な季節。
「リング」と言えば貞子。
この映像を初めて見たときには、腰が抜けるように怖かった。
貞子と井戸と謎の光景、そして、例の宮崎勤が現場検証の際に頭をタオルでかぶせて顔を隠し・指だけで「ここで子供を殺した」というシーンをそのまま隠喩として流用した映像、そういったものが納められたヴィデオテープ。
そのヴィデオを見ると7日後の見た時間に死ぬといううわさ。
この映画以降、昔にさかのぼって宇宙人・UFO・心霊・怪奇現象に関わる番組・映画等々の音楽も、せっせと探索する日々だが、続編「らせん」はサントラCDを買い、「リング」については映画の最後、呪いのヴォデオを積んで車を走らせるシーンで終わった後にかかるエンディング・テーマが大好きで探して、H2Hの「FEELS LIKE HEAVEN」のシングルCD【写真右】を買ったがこれが大失敗!
H2Hとは何者か?と言えば、所詮は小室ファミリーや「だよねえ」とか歌ってた一発屋ラップなどと同様のくだらない90年代以降の「J-POP」なる訳の分からない汚い群れと地続きにある2人だか3人だかの「ちゃらい」ユニットだった。
よって「リング」のエンディング・シーンのあのゾクゾクする怖いハウス・ミュージックは、実はこのシングルCDには入っていない。
曲目は「FEELS LIKE HEAVEN」で同様だが、結局はこのH2Hというのは所詮素材のみであって、うまいことアレンジャーがその素材を映画「リング」に向けてミックスしたのである。
この名曲は、H2Hのものではなくて、アレンジャーの勝利だった訳である。
FEELS LIKE HEAVEN (Ring Ending Ver.)
しかし、何度聴いても怖くて古くならないカッコイイ曲です。