手技療法の寺子屋

手技療法の体系化を夢みる、くつぬぎ手技治療院院長のブログ

示・中指でのフック その2 ~フックの技法~

2008-02-19 22:45:02 | ASTRについて
ASTRでの示・中指フック、次は曲げてフックする方法です。


示・中指をカギ状に曲げた状態(MP・PIP・DIP関節を屈曲)でフックするというものです。


この方法は、手や頚肩部の小さな筋肉、胸郭周囲のセルフASTRに用いやすいです。


ただしこれも注意しないと指を曲げる力に頼ってしまい、浅・深指屈筋や虫様筋に負担をかけやすくなるので注意しましょう



より負荷の少ないフックの形のつくり方として、まず四指を軽く握った状態から




薬・小指が手の平から離れない程度、示・中指を伸ばします。



次に母指で示指を横から押さえ、小指の握りをやや強めます。こうすることで示・中指の固定を外側と内側からサポートすることができるわけですね。




この方法でフックするときの力のかけ方は、手首を曲げるのではなく、肘を引くようにすれば胸郭の力を用いることができ、手指への負担がより少なくて済みますよ。
     

毎回うるさく、あーすると指を傷める!、こーすると指を傷める!と小姑のようにいっていますが、プロは一日何人も診ることを何十年もつづけるわけですから、小さな積み重ねがやがて大きなダメージになってくるんですね。


指のトラブルが原因で、手技療法の世界から身を引いてしまう人が出ないように私はしたいのです。


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