ASTRでの示・中指フックも、母指と同じく「伸ばして」または「曲げて」行う方法があります。
まず伸ばしてフックする方法から。
示・中指(指節骨・中手骨)から前腕(橈骨)にかけて、だいたいまっすぐになるようにしてフックします。
中指は写真のように軽く曲げて示指にそろえてもかまいません。
残りの三指は軽く握っておいたほうが手の平が固定でき、より少ない力で安定させることができます。
この方法は母指に比べて強さは劣るものの、微妙な方向をコントロールしやすいですよ。
私はフックする方向がはっきり決まらない時、この方法でフックしていくつかの方向に試行的にASTRを行ってみて、きちんと組織にテンションがかかる方向を探し、それから母指や肘などより強いところを使ってフックするようにしています。
このように、この部位には絶対にこのフックでというふうに決まったものはなく、自由に、やりやすいように変えていっていいんです。
むりにひとつの方法にこだわってフックすれば、術者の負担も大きくなって体を傷める原因になり、患者さんにとってもよけいな苦痛を与えかねません。
大切なことは、治療すべきポイントに必要な方向・深さ・強さの刺激が加わることで、その手段はなんでもいいわけです。
手段はあくまでも柔軟にいきましょう
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