ティッシュプルは直線的な操作ばかりではなく、ねじる(回転させる:トルクをかける)ことで行う場合もあります。
これは代表的なものなら、カイロプラクティックで行われる胸椎のバリットテクニックがそうでしょう。
(ちなみに私は上手くありません)
このテクニックは、伏臥位になったモデルの胸椎横突起に、小指丘をコンタクトして可動化させる方法です。
(写真は片手ですが、本当は両手をクロスさせて行います)
横突起にコンタクトした際、そのままでは横突起と皮膚までの組織のあそびが除かれていないために、力を加えてもコンタクトしたポイントがずれてしまって狙い通りの刺激を加えることができません。
そこで、はじめに手を内旋あるいは外旋して回旋させた状態でコンタクトし、本来の角度まで手をねじってティッシュプルします。
それによって皮膚から横突起までの軟部組織は、ぞうきんしぼりのような状態になって固定させることができます。
どの方向に回転させるのか、より詳細には脊椎の状態の評価(カイロプラクティックならリスティング)によって決定されるのですが、ここでは割愛します。
この方法は筋筋膜へのアプローチでも用いることができます。
前回のように大腿部にコンタクトし、脇を広げた状態から
脇を閉める。
あるいはその反対でもよいでしょう。
実際にはこんなに大げさではないのですが、わずかにねじってトルクをかけるだけでも安定感はまるで違ってきます。
以上の方法を、前回ご紹介した直線的なティッシュプルに加えて操作してみてください。
ティッシュプルのことを教わるとき、はじめはわかりやすさを優先させるため、一方向でとることから指導されるかもしれません。
慣れないうちはその方法で練習して、組織を固定する感覚をつかむようにすればよいでしょう。
でも慣れてきたら、前後・左右・回旋などさまざまな方向を混ぜてとるようにしてみてください。
複合的な操作を加えることで、よりわずかな動きで組織を固定することができます。
この微調整の感覚は、現場で試行錯誤を繰り返しながら身につけていくしかないでしょう。
何だか手間がかかるように感じるかもしれませんが、料理はひと手間かけることでよりおいしくなるように、テクニックもひと手間かけることでより効果的になります。
そのなかでティッシュプルというのは、料理でいうなら「塩」と同じかもしれません。
塩加減がよいのかどうかは見た目ではわからないように、ティッシュプルが出来ているのかどうかは一見するとよくわからないかもしれません。
けれども塩が上手く効いていない料理がどういうものか、みなさん想像すればわかると思います。
味にしまりがなく、ボケてしまうでしょう。
手技療法におけるティッシュプルもそれと同じです。
狙った部位に刺激を集めなければならないのに、ピントがボケて効果がなくなってしまうのです。
見た目はほとんど違いませんが、中身は大違いですよ~!
ちなみに慣れない方はティッシュプルを軽めに取るために、組織固定が甘くなりがちです。
意識してシッカリとるようにしましょう。
塩加減は強めで結構です。
最初は、塩が効いた料理とはどのような味かを知るために、大げさなくらいティッシュプルしましょう。
そして、組織を固定するという感覚をつかむことが出来れば、徐々に軽いティッシュプルでも上手くいくように練習するようにしてください。
少しずつ、うす味に慣れさせていくわけですね。
わずかな動きで操作できれば、セラピストは安定した状態を保ちやすく、患者さんへの負担もそれだけ少なくなります。
大事な大事なティッシュプル、常に意識するようにして、ぜひ身につけてくださいね。
次回は8月22日(土)に更新です。
これは代表的なものなら、カイロプラクティックで行われる胸椎のバリットテクニックがそうでしょう。
(ちなみに私は上手くありません)
このテクニックは、伏臥位になったモデルの胸椎横突起に、小指丘をコンタクトして可動化させる方法です。
(写真は片手ですが、本当は両手をクロスさせて行います)
横突起にコンタクトした際、そのままでは横突起と皮膚までの組織のあそびが除かれていないために、力を加えてもコンタクトしたポイントがずれてしまって狙い通りの刺激を加えることができません。
そこで、はじめに手を内旋あるいは外旋して回旋させた状態でコンタクトし、本来の角度まで手をねじってティッシュプルします。
それによって皮膚から横突起までの軟部組織は、ぞうきんしぼりのような状態になって固定させることができます。
どの方向に回転させるのか、より詳細には脊椎の状態の評価(カイロプラクティックならリスティング)によって決定されるのですが、ここでは割愛します。
この方法は筋筋膜へのアプローチでも用いることができます。
前回のように大腿部にコンタクトし、脇を広げた状態から
脇を閉める。
あるいはその反対でもよいでしょう。
実際にはこんなに大げさではないのですが、わずかにねじってトルクをかけるだけでも安定感はまるで違ってきます。
以上の方法を、前回ご紹介した直線的なティッシュプルに加えて操作してみてください。
ティッシュプルのことを教わるとき、はじめはわかりやすさを優先させるため、一方向でとることから指導されるかもしれません。
慣れないうちはその方法で練習して、組織を固定する感覚をつかむようにすればよいでしょう。
でも慣れてきたら、前後・左右・回旋などさまざまな方向を混ぜてとるようにしてみてください。
複合的な操作を加えることで、よりわずかな動きで組織を固定することができます。
この微調整の感覚は、現場で試行錯誤を繰り返しながら身につけていくしかないでしょう。
何だか手間がかかるように感じるかもしれませんが、料理はひと手間かけることでよりおいしくなるように、テクニックもひと手間かけることでより効果的になります。
そのなかでティッシュプルというのは、料理でいうなら「塩」と同じかもしれません。
塩加減がよいのかどうかは見た目ではわからないように、ティッシュプルが出来ているのかどうかは一見するとよくわからないかもしれません。
けれども塩が上手く効いていない料理がどういうものか、みなさん想像すればわかると思います。
味にしまりがなく、ボケてしまうでしょう。
手技療法におけるティッシュプルもそれと同じです。
狙った部位に刺激を集めなければならないのに、ピントがボケて効果がなくなってしまうのです。
見た目はほとんど違いませんが、中身は大違いですよ~!
ちなみに慣れない方はティッシュプルを軽めに取るために、組織固定が甘くなりがちです。
意識してシッカリとるようにしましょう。
塩加減は強めで結構です。
最初は、塩が効いた料理とはどのような味かを知るために、大げさなくらいティッシュプルしましょう。
そして、組織を固定するという感覚をつかむことが出来れば、徐々に軽いティッシュプルでも上手くいくように練習するようにしてください。
少しずつ、うす味に慣れさせていくわけですね。
わずかな動きで操作できれば、セラピストは安定した状態を保ちやすく、患者さんへの負担もそれだけ少なくなります。
大事な大事なティッシュプル、常に意識するようにして、ぜひ身につけてくださいね。
次回は8月22日(土)に更新です。
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