前回の記事で、同じ脊椎の横突起は棘突起より高いところがあると書きました。
その違いが特に大きいのは胸椎で、棘突起の真横にある横突起は1椎下の椎骨だ、なんてことも中部胸椎あたりではみられます。
では、どのようにして横突起の位置を確認すればよいのでしょうか?
教科書的に、何番はどれくらい違うということを覚える方法もありますが、ここでは触診による確認方法を紹介したいと思います。
まず、パートナーには伏臥位でリラックスしてもらいます。
次に、片方の指で棘突起に触れます
そして、反対の指で横突起を押していきます
このとき、いちばん棘突起がよく動いたところが、同じ椎骨の棘突起と横突起だということになります
ことばでは簡単ですが、微妙な動きなので練習が必要かもしれません
でも、こうして体で覚えた方が確実だし役に立ちます。
横突起がわかりにくければ、脊柱模型で確認しましょう
注目してほしいのは、胸椎の横突起は下部になると幅が狭くなるということです。
そしてもうひとつ、横から見ると胸椎の横突起は、後方に伸びています。
この特徴によって、胸椎の横突起は触診しやすいということにもなります。
頚椎の横突起や腰椎の肋骨突起が、ほぼ真横に伸びていることに比べて対称的ですね。
これらの解剖学的特徴は、きちんと押さえておきたいところです(国家試験には出ないと思いますが)。
慣れてくれば、棘突起から椎弓をたどって横突起にたどりつくという練習にもチャレンジしてみましょう。
これは、脊柱起立筋を介して椎骨をたどっていくのでなかなか難しいですが、わかってくると面白いですよ
その違いが特に大きいのは胸椎で、棘突起の真横にある横突起は1椎下の椎骨だ、なんてことも中部胸椎あたりではみられます。
では、どのようにして横突起の位置を確認すればよいのでしょうか?
教科書的に、何番はどれくらい違うということを覚える方法もありますが、ここでは触診による確認方法を紹介したいと思います。
まず、パートナーには伏臥位でリラックスしてもらいます。
次に、片方の指で棘突起に触れます
そして、反対の指で横突起を押していきます
このとき、いちばん棘突起がよく動いたところが、同じ椎骨の棘突起と横突起だということになります
ことばでは簡単ですが、微妙な動きなので練習が必要かもしれません
でも、こうして体で覚えた方が確実だし役に立ちます。
横突起がわかりにくければ、脊柱模型で確認しましょう
注目してほしいのは、胸椎の横突起は下部になると幅が狭くなるということです。
そしてもうひとつ、横から見ると胸椎の横突起は、後方に伸びています。
この特徴によって、胸椎の横突起は触診しやすいということにもなります。
頚椎の横突起や腰椎の肋骨突起が、ほぼ真横に伸びていることに比べて対称的ですね。
これらの解剖学的特徴は、きちんと押さえておきたいところです(国家試験には出ないと思いますが)。
慣れてくれば、棘突起から椎弓をたどって横突起にたどりつくという練習にもチャレンジしてみましょう。
これは、脊柱起立筋を介して椎骨をたどっていくのでなかなか難しいですが、わかってくると面白いですよ
この場合、書籍でよく用いられる「ゆがむ」という表現がわかりやすいようで、わかりにくくさせているのかもしれません。
骨を動かしているのは筋肉なので、ゆがみと表現されるものの多くは、筋肉に引っ張られてゆがんでいるように見えるといってよいと思います。
ただし、これは機能障害に限った話で、変形などの器質的変化はあてはまりません。
肋骨は鳥かごのようになっていますが、そのまわりは筋肉でおおわれています。そして、それら筋肉が何らかの理由で短縮などの機能障害を起こすと、その筋の起始や停止にあたる肋骨を引っ張るようなかたちになります。それが肋骨がゆがんでいるという表現の最もシンプルなものです。
例えば、肋間筋の短縮によって肋間が狭くなると同時に胸郭がその方向に傾いたように見える、斜角筋や小胸筋の短縮によって肋骨が挙上位で固定されるなどです。
また、おっしゃる通り肋骨は脊椎についているので、その影響は受けています。例えば、生理的には脊柱が右に回旋すると、右の肋骨は挙上方向に動き、左の肋骨は下制方向に動きます。肋骨に手を当てて確認なさってみてください。
臨床では、正常なら動いているはずなのに、動かなくなって固定されているような肋骨を見つけ、その周囲の軟部組織の状態を評価した上で治療するということになります。
左右の高さが明らかに異なるようでしたら、頚肋である可能性もあると思います。
この場合、重要なのが可動性です。左右の肋骨に指を当て、他動的に動かしてみる、または患者さんに深呼吸をしていただいて、わずかでも動きがあるかどうかチェックなさってください。
頚肋に加えて「なで肩」が加わると、顕著にとび出しているように感じるかもしれません。
また、頚肋などのいわゆる奇形ではなく、可動性検査でもある程度の動きが確認されるものの、第一肋骨が挙上位で固定されている場合、例えば斜角筋が短縮して肋骨を引き上げていることがあります。
その時は、斜角筋の状態をチェックされるのもよいかと思います。
ASTRはもちろんですが、斜角筋をリリースできるものなら他のテクニックでも結構です。
肋骨の奇形ということもありますから、あまりに極端な差なら、一度レントゲンを撮ってみられることも「このような感触なのか」と勉強になると思います。
ご参考になさってください。
肋骨が縮まり、肺が圧迫され、息がしにくい、動くのがしんどいという症状の知り合いがいます。
どうにか治そうとあん摩に通っているのですがあまりよくなりません。
もともと心臓が弱く、手術もしているので無理な手術もできませんし、するといっても何百万というお金わありません。
今はあん摩でマッサージをしてもらい、少しずつでもいいから楽にないたいと言っているのですが、方法は他にありませんか?
たいへんつらい症状で悩んでいらっしゃることとお察しいたします。
いただいたお話から考えたので、限界があることをご承知いただきたいのですが、手技療法で何かできるとしましたら、「胸の筋肉をのばす」ことと「おなか(腹直筋)をのばす」ことが、まず考えられるのではないかと思います。
胸の筋肉が縮んだままだと、いわゆる猫背のしせいになり、肋骨の動きを妨げ、胸苦しいという症状を起こすこともあります。
また、おなかの筋肉が縮んだままだと、肋骨を下に引っ張って固定してしまい、こちらも呼吸を妨げます。
胸の筋肉が伸びてくると、胸が張りやすくなり、呼吸はもちろん、気持ちも楽になることがあります。
おなかの筋肉が伸びると、肋骨の動きが良くなるとともに、腹式呼吸をおこないやすくなり、呼吸の効率も良くなります。
何らかのご病気で、肋骨が縮まり肺が圧迫されているようでしたら、おなかを柔らかくして、横隔膜の運動による腹式呼吸でその分を補ってあげるという考え方もできるのではないかと思います。
なお、ひとりでできるエクササイズとしては、下記もご参考下さい。
「コリとり体操」
〈胸の筋肉をのばす〉
http://www.k5.dion.ne.jp/~kmmo/6-10.html
〈みぞおちをのばす〉
http://www.k5.dion.ne.jp/~kmmo/8-3.html
りょうこさまの知人の方が、少しでも楽になられるよう、心よりお祈り申し上げます。
あんまに行くと腕をマッサージしてくれるすで、ましになるそうです。
肋骨と腕はどう関係あるのでしょうか?
それから腕をマッサージするのは私にもしてあげられるのでしょうか?
教えてもらえれば嬉しいです。
あと、他の治療法がもしあれば、教えてもらえないでしょか。
お願いします。
肋骨と腕の関係について、腕を動かす筋肉の中には肋骨からスタートする筋肉があります。
おそらく腕をマッサージされることでその筋肉がほぐれ、肋骨にかかっていた負担が減り、楽になるのではないかと思います。
腕のマッサージについては、りょうこさまが行われてもよいのではないかと思います。
では、どこを治療すべきなのか?ここでお答えするのはなかなか難しいところです。
私たちは身体の状態をみて、どこに異常があるか触れて確認し、判断していきます。
例えば同じ肩こりでも、異常があるところは人によって異なります。
とくに、知人の方の症状は独特であるとのことですから注意が必要になるでしょう。
私自身が診ていないので、具体的な方法については残念ながらお答えしかねるというのが正直なところです。
もっともよい方法は、りょうこさまが知人の方のあんまに同行し、担当の施術者からマッサージする場所ややり方、注意点などを直接アドバイスしてもらうことです。
実際に知人の方を診ている人の話ですので、より確かなはずです。
私の治療院でも、家族や親しい関係の方が付き添いでいらっしゃり、ケアの方法を覚えていかれるということは頻繁にあります。
施術者にもよりますが、試してみる価値はあると思います。
どうぞ、お大事になさってください。