対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「万波佳奈の囲碁入門」

2010-03-04 22:22:22 | 棋書
表紙の万波佳奈プロが美しい「万波佳奈の囲碁入門」。

しかし中身をパラパラっとみて
こりゃダメだなと一蹴していた。
具体的には従来の入門書と何ら変わるところが感じられなかったから。

だがもっもさんがブログで薦めていらっしゃったので、
慌ててもう一度じっくり眺めてみたところ…
やっぱり私にはダメでした(笑)。
もっもさん、ごめんなさいごめんなさい(汗)。

特にページ数、文字数が少ないのに
それでいてあまりに何でも教えようとしている点が気になる。
そのため全部の解説が中途半端に終わっている。
【3/7追記】編集協力は水口藤雄。

最初に石の持ち方や、
必ず挨拶をすることから教えているのはポイントが高いが
初歩の死活をレクチャーした第6章に続き
最後の第7章で「名人上手の碁を並べてみましょう」と
第28期名人戦、張栩vs武宮戦が掲載されているのには、
目を白黒させてしまった。

まぁ確かに122手で作り碁ということで、
手数的には並べるやすいのには間違いないけれど、
それでも飛躍し過ぎに感じる。
そこまで全部9路盤での解説だったのに…。
私は無理に19路の実戦をみせることもなかったと思う。

また「地を取るのが目的」ということで、
戦いのない囲い合いのゲームで終わっているも気になる。

章ごとの間に、
「囲碁の魅力と効能」について、
よくあるボケ防止などの効果を記しているけれど、
私は中身が捻くれているから
「逆に胡散くさく感じられるのでは?」
と、いやぁな見方をしてしまって…。

だったら囲い合い以外の9路の実戦例もみせた方が、
囲碁そのものの面白さが伝わると思うのだけれど。

子どもから大人までとあるが、
もう少し想定読者・内容を絞った方が良かったのではないか?
この間の「女脳・男脳」じゃないけれど。
少なくとも男子はこの本を通して、
囲碁って面白いと感じないと思う。

イラストも含めて、どこか昭和
主婦向けの「編み物入門」的な本を連想してしまった。
初心者入門講座で上手に教えている万波プロの経験が、
本書に活かされているとは思えない。

まぁ、あくまで個人的な好み・感想ですので、
こういう見方をした人がいる程度で忘れていただいて結構です(汗)。