対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「石の強弱判断事典」

2008-04-26 23:55:30 | 棋書
「石の強弱事典」が正しいよなぁ…、と感じてしまうMYCOMの今月の新刊「石の強弱判断事典」。
判断するのは読者なんだし…。
ライターは伊瀬英介氏。

それはさておき、こういった本は嫌いではない。
定石後に出来る石の形の強弱を、0%~100%という形で数値化し
「強い石には近づくな(敵味方問わず)」
という格言・セオリー(梶原先生は『原理』とまでいっている)を
使いこなすのが本書の狙い。

100%がプロがいう「ハッキリ生きている形」。
もちろんこれは相対的なもので、周辺に石が迫ってくればその限りではない…。

定石後を事典化するといっても、分量には限りがある。
これをベースに石の形の強弱に応用して欲しいという狙いもあるだろう。

当然のことながら数字をいくら覚えても意味はない。
そしてその数値に拘って、
「厚みに近いからとらなきゃ」
などとムキになってはいけない。
もちろん取らないといけない場面もあるだろうが。

面白味を感じる本ではないが、強弱の数値をどう生かし、
「相手を厚みに押し付ける」
「相手の厚みからは軽くサバク」
といった碁学を体得できれば、
本書の意義はあるのではないかと思う。