対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

定石がわかる本(追記)

2005-04-10 22:15:00 | 棋書
こちらのブログに関連して、以前紹介しました「定石がわかる本」について補足。

この本で「定石」として紹介されている手順の中には、現在では否定されているのもあるようです。
例えば図のような、小目に対する小ケイマガカリに一間バサミ。
本の中で右上の手順(ただし右上は本では白12が白A)はも左上の手順も定石とされているのですが、同じ石田先生が書かれた「基本定石事典」では「右上の形は白が薄く、黒有利」とあります。
そして左下の白18、一間トビからの変化をメインに詳解しています。

「定石がわかる本」が増補改訂されたのは「基本定石事典」が増補改訂された後ですから、手直しする機会はあったはずですが、そのままになっている。
この辺り定石に厳密さを求める人は気になるでしょうが、私は石田先生が敢えてそのままにしたと解釈しています。
すなわち元々この「定石がわかる本」は、事典的な使い方を目的としているわけではなく、定石の作りを理解するための本。
そういう中で右上の定石がちょっと白が不利かどうかは枝葉なんでしょう。
むしろ白4とツケる手筋の意味を知ることが大事だというスタンスなのだと思います。

この欠点を知った後も私はこの本を再読再三読しましたが、評価が高まりこそすれ全く落ちていません。
今でも自信もってオススメできます。
ただ現在の定石とは違う部分がある、という注意書きは必要だと思うので、ここに追記した次第です。

追記のついでに「棋書」のカテゴリに含まれるログだけ細かい手直し。
参考図へのリンクが切れていたのにガッカリ。読みにくい文章に再度ガッカリ。
もしかしたら修正したことで、体裁が前より読みにくくなっているかもしれません。
元に戻すか思案中です。

このブログへの問題を感じたら、ご遠慮なくご指摘をお願いしますね。

哀しい時間

2005-04-09 23:48:41 | 棋譜
 あなたに会えてよかった。
 隅にしっかりヨミをいれる
 その大切さ
 改めて気づいた。
 そしてさよなら。
 もうあなたとは打たない。

WINGで2子置いての対局(コミ半目)。
今回も反省点はいろいろありますが、図で66の上をおさえれば、封鎖に成功して左辺の白はシノギにくかったですか。
68の下を白に打たれると一眼できると錯覚して失敗。
結局、左辺の石の脱出を許しては容易に勝負は決まりません。
一眼持たれたのを含め、左辺への攻撃が緩かったのが真っ先に悔やんだところです。

脱出された時点で、まだ左上に手がありそうな匂いを感じていました。
右下中央を無理気味ながら手にし、上辺が固まった白185をみて、狙いの黒186を発動。
もっともお恥ずかしながら、左上全体が取れてしまうとは望外の戦果でした。
白43をポン抜けばいいかぐらいに考えていたところ。
しかし黒188が決まっては左上はダメなんですね。

会心の一打。
しかしここからこの対局が碁じゃなくなります。

相手の方も悔しかったのでしょうね。
白199と明らかに生きないところに突入。
こういった手に何度か泣かされた自分は、とにかく面倒をみます。
変に手抜いて、頭を掻き毟るのはもう嫌だと。
この辺はまだ平常心でした。いやドキドキでしたが。
何度も経験していますし気持ちも少しだけわからないでもない。
過剰気味に受けながらも先手を取って黒212からヨセ。

しかし右下もまた白231と無謀な突入です。流石に嫌気が。
目算せずとも勝っているのは明白。
そして白251と右上まで無謀なことをされるに至っては、もうとても平常心じゃいられません。
それでもチャットをいれず我慢して打つ。
将棋なら玉を取ってしまえば終わりですから、こんな辛い思いはしなくていいのですが…。
こうなると碁ではなく神経衰弱ですね。
こういっては失礼ですが、本当に無駄な時間だしパソコンに向かう顔は真っ赤でした。

それでも白311まで打ち切って、パス。しかし記録に残しませんが往生際悪く右下にまた打ってきたのですよ。
無論受けて手にはなりません。さすがに終局。
でもその終局処理もおかしい。194、260が石も除去されてしまいました。
これは残しておくんですよね(ちょっと除去されて自信がなくなりました)?
まぁ、それでも勝ちだから、早く終わらせたいからと同意したら、対局が中断。
で、再開してまた終局処理のやり直しになり、今度は相手の方の投了で終了。
多分終局処理については相手の方のミステイクで悪気はないのでしょうが、度重なったマナーにさすがに局後、
「手のないところに、間違いを期待してあまり打ち込みすぎるのは、マナーとしてどうでしょうか」
と一言言わずにはいられませんでした。
反応はなしですぐ退場。もう何考えているんだろう!
中国方式で打っていたのだとでも思って我慢しましょうか。

対局相手にケチをつける、私の肝っ玉も小さいですが、
今回は本当に本当に白199以降、哀しい時間でした。
一応Rは1666に上昇ですが、それも最早どうでもいい。
囲碁とは双方のマナーの上に成り立っている競技だと再確認しました。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
PB[GoEISUKEGo]
PW[13級の方]
BR[14k*]
WR[13k*]
KM[0.5]
DT[Fri Apr 08 ]
HA[2]
AB[pd][dp]
;W[pp];B[dd];W[fq];B[cn];W[iq];B[eq];W[mq];B[fp];W[gq];B[gp]
;W[hp];B[ho];W[io];B[hn];W[fc];B[df];W[jd];B[mc];W[cc];B[dc]
;W[db];B[eb];W[cb];B[ec];W[ce];B[cf];W[de];B[cd];W[be];B[bd]
;W[ee];B[fd];W[fb];B[fe];W[ed];B[ef];W[bf];B[bg];W[ea];B[ae]
;W[bc];B[af];W[hc];B[gg];W[dj];B[ck];W[dk];B[dl];W[cj];B[bk]
;W[el];B[ek];W[cl];B[dm];W[bl];B[bm];W[al];B[am];W[bj];B[fl]
;W[ej];B[fk];W[fj];B[gj];W[gi];B[hi];W[gh];B[eh];W[fh];B[ei]
;W[hj];B[gk];W[fi];B[hh];W[fg];B[eg];W[gf];B[hg];W[ff];B[he]
;W[hf];B[if];W[ge];B[gd];W[ie];B[hd];W[ig];B[jh];W[ih];B[ii]
;W[jf];B[jg];W[if];B[ij];W[ji];B[jj];W[ki];B[lg];W[kg];B[lh]
;W[kh];B[qe];W[pi];B[qq];W[qp];B[pq];W[oq];B[rp];W[ro];B[or]
;W[nr];B[op];W[nq];B[rq];W[qn];B[ps];W[qg];B[po];W[qo];B[oo]
;W[mo];B[om];W[pl];B[ol];W[pk];B[ok];W[oj];B[nj];W[ni];B[mj]
;W[mi];B[ml];W[lk];B[ll];W[kk];B[kl];W[ik];B[hk];W[kj];B[jk]
;W[jl];B[il];W[jm];B[ln];W[ko];B[jn];W[kn];B[km];W[mk];B[nk]
;W[nm];B[nn];W[mn];B[mm];W[im];B[in];W[hm];B[gm];W[jo];B[oh]
;W[oi];B[qh];W[ph];B[rg];W[og];B[qf];W[qi];B[pg];W[nf];B[ri]
;W[rj];B[of];W[ng];B[oe];W[ne];B[nd];W[le];B[fr];W[gr];B[er]
;W[lc];B[lb];W[kc];B[kb];W[jb];B[gc];W[gb];B[hb];W[ic];B[fa]
;W[ga];B[ha];W[ba];B[ab];W[ac];B[da];W[ca];B[fa];W[cq];B[cp]
;W[ka];B[mb];W[bp];B[br];W[cr];B[bq];W[bo];B[dr];W[co];B[do]
;W[ak];B[qm];W[pm];B[pn];W[rm];B[so];W[ql];B[sn];W[sm];B[ci]
;W[bi];B[bh];W[di];B[ch];W[cm];B[bn];W[em];B[dn];W[si];B[rh]
;W[rr];B[qr];W[sp];B[sq];W[ns];B[rs];W[sr];B[os];W[rn];B[sp]
;W[eo];B[fo];W[no];B[nl];W[lo];B[ld];W[kd];B[md];W[me];B[la]
;W[qc];B[pc];W[pb];B[ob];W[qb];B[rd];W[rc];B[sh];W[ra];B[sb]
;W[sc];B[pa];W[sd];B[se];W[ib];B[da];W[lj];B[ja];W[ia];B[id]
;W[jc];B[sj];W[sk];B[ai];W[si];B[gs];W[hr];B[sj];W[ea];B[rk]
;W[gb];B[fb];W[qj];B[sl];W[qk];B[ga];W[rl];B[si];W[sk];B[hs]
;W[is];B[fs];W[np];B[on];W[lm];B[hl];W[oc];B[nc];W[pf];B[pe]
;W[qd];B[re];W[ka];B[ah];W[na];B[nb];W[qa];B[oa];W[ja];B[dh]
;W[ln])

断点無情

2005-04-08 23:59:55 | 棋譜
図を見て笑わないでくださいね。
WINGでの対局の進行図。私の先(コミ0.5)です。
いろいろ反省点はあるのですが、見つけるたびに「何故、実戦で打てないのか」と不甲斐なくなります。
まず黒11。パターンではあるのですが、ボウシにかぶせるとか辺からつめるとか「全然」考えなかったのは反省材料。
黒17はクリックミス。ノビて塗りつぶすつもりでした。局後検討すると、上から押さえられても大丈夫ですが、しくじったという思いが対局中はありました。
黒23は悪手ですね。12の下(24)に打てば下辺の三子は制しています。あるいはこれを保留して21の上に伸びるべきかとも思いました。
そして黒27で三子を動くべきか、捨石気味にして打つべきか悩んでいるうちに時間が過ぎ、その代償が黒33からの壁です。何せ30秒ぐらいで15手ぐらい打たねばならなかった…。文字通り何も考えていません。

で、局面図。
黒71からの狙いで、両アタリがかかり「してやったり」と思っていたのですが、これがお目出度い。二子を助け、白72を抜いたとき、51と57の間をキラれたら大変でした。
局後にシチョウ、ゲタのみならずユルミシチョウまでいろいろ個人で検討したのですが、辺の星が働いて上手い取り方を見つけられませんでした。
その検討自体は楽しかったですけど。
あるいは取る手があるのかも知れませんが、実戦では見つけるのは無理。恐らく上と下の石のシノギに苦労したでしょう。
実際は相手の方が見逃してくださって事なきを得ましたが、おととい紹介した「筋がよくなる18のヒント」の中の「断点無情」の一章を思い出し、深く反省した次第です。
勝ってRは1552に。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
PB[GoEISUKEGo]
PW[14級の方]
BR[14k*]
WR[14k*]
KM[0.5]
DT[Thu Apr 07 ]
HA[0]
;B[pd];W[dp];B[pp];W[dd];B[pj];W[dj];B[jp];W[jd];B[jj];W[nq]
;B[oq];W[kq];B[np];W[mq];B[mp];W[iq];B[lq];W[lr];B[lp];W[kp]
;B[ko];W[jo];B[jq];W[kr];B[ip];W[ir];B[kn];W[in];B[ho];W[io]
;B[hq];W[gr];B[hn];W[jr];B[hp];W[im];B[hm];W[jl];B[kk];W[hl]
;B[gl];W[hk];B[gk];W[hj];B[gj];W[hi];B[gi];W[ih];B[kh];W[gh]
;B[fh];W[gg];B[fg];W[jg];B[kg];W[nc];B[ne];W[qf];B[qe];W[qi]
;B[pf];W[re];B[rf];W[qg];B[rd];W[rg];B[se];W[rk];B[qj];W[rj]
;B[gf];W[hf];B[he];W[ge];B[ff];W[ie];B[hd];W[jf];B[hg];W[ig]
;B[hh];W[ji];B[ki];W[fd];B[cp];W[dq];B[co];W[cq];B[bq];W[br]
;B[do];W[dg];B[cc];W[cd];B[dc];W[ec];B[bd];W[bf];B[eb];W[fb]
;B[be];W[ce];B[bb];W[cg];B[ck];W[cj];B[dk];W[eo];B[if];W[ld]
;B[oc];W[nb];B[hf];W[ql];B[pl];W[qm];B[pm];W[pi];B[oi];W[pk]
;B[ok];W[qk];B[oj];W[oh];B[nh];W[og];B[ng];W[of];B[oe];W[pg]
;B[qn];W[rn];B[qo];W[ro];B[rp];W[fn];B[fm];W[dn];B[em];W[en]
;B[cn];W[dm];B[cm];W[ic];B[hc];W[hb];B[ob];W[db];B[cb];W[da]
;B[ca];W[ea];B[ae];W[af];B[bj];W[bi];B[bk];W[ac];B[ab];W[bp]
;B[bo];W[aq];B[ej];W[di];B[kl];W[fq];B[mc];W[lc];B[mb];W[lb]
;B[ma];W[md];B[nd];W[la];B[na];W[lf];B[lg];W[kf];B[nr];W[mr]
;B[so];W[rm];B[gd];W[fe];B[gb];W[ga];B[id];W[ib];B[je];W[kd]
;B[ij];W[ii];B[hr];W[hs];B[gq];W[fr];B[dl];W[or];B[ns];W[os]
;B[pr];W[ms];B[ei];W[eh];B[sn];W[sm];B[sp];W[ps];B[qr];W[qs]
;B[rr];W[ef];B[ai];W[bh];B[gc];W[fc];B[mf];W[ke];B[fp];W[ep]
;B[gn];W[fo];B[ao];W[gp];B[ah];W[ag];B[aj];W[km];B[lm];W[jm]
;B[ap];W[bq];B[rs];W[jk];B[me];W[ik];B[kj];W[go];B[gm];W[eg]
;B[sg];W[sh];B[sf];W[ri];B[ie];W[pe];B[ci];W[ch];B[pf];W[bc]
;B[ad];W[pe])

十段戦にビックリ

2005-04-07 23:44:30 | 雑談
お昼にチラッと覗いて驚きましたね。
高目、三連星、ツケノビ!
加えて白24から26!
私の対局じゃありません。
本日行われた第43期十段戦の序盤です。
まさかこのブログをみて、趙先生と王先生が示し合わせて採用したわけじゃないですよね?

特に過去のログで頻出してきた白24から26。
hidewさんに「ないことはない」との見解を戴いたものの、
所詮、アマチェアレベルでしか出てこないものだと思っていたこの形が、まさかタイトル戦で出てくるとは。
まぁ本に本手と書かれている白26から上に一間にひらいて、馬の顔に飛ぶ形では良くなりそうにないし、右上の黒が相当硬い形なので凝らせる意味もあるのでしょうか?
ツケノビも、成立するかどうか気になっていたので「なくはないのだな」と認識。

進行上、黒番趙先生の大模様が見られるかと思ったのですが、模様は張らず左上に侵入。
ところがその進入した大石のシノギに失敗し。右辺に代償を求めたものの全然足らず、黒19目半負け。
攻め合いに見損じがあったのでしょうか?
またここまで明らかに足らない碁で作るというのも珍しいですよね。

結果はともかく、その内容について三連星の内側に入ったことも含めて、解説を聞いてみたい気がします。

将棋と囲碁の両方好きにとって、今日は将棋の朝日オープン第1局もあって充実。
こちらも私の好きな向かい飛車を御贔屓の山ヵ六段が採用し、面白い差し回しを魅せてくれました。
しかし結果は羽生朝日オープン選手権者の勝ち。

囲碁、将棋共に御贔屓の棋士が負けたのは残念ではありますが、いずれも胸躍る対局でした。

筋がよくなる18のヒント(書評)

2005-04-06 23:41:13 | 棋書
筋がよくなる18のヒント(日本棋院:増淵辰子著)

囲碁の上達をRPG風(もはや古い?)に例えると、棋書は大まかに三通りの本に分類できると思います。

一つは武器になるもの。
定石書、手筋書、布石の本など大半がこれに当たるでしょう。
これらを身につけて、碁敵をバッタバッタとなぎ倒し荒野を行くというわけ。
問題集はいわば砥ぎ石か訓練場か。

もう一つは地図。
あなたの次の目標に至るまでの地図です。
手元にある本をみると「発想転換」といった題名が多いですね。
地図ですが、そこには多くの盤面、変化を載せる必要は必ずしもありません。
むしろ必ず目的地にたどり着けるように、適切な盤面、かつわかり易い文章が望まれます。
そして既に目的地に到達した人、あるいは「到達することを目標としていない」人にはあまり意味がない本でしょう。

最後が記録。平たく言えば打碁集です。

今回紹介する「筋がよくなる18のヒント」はその中の「地図」に当たると思います。

著者の増淵辰子先生は、あの坂田栄男先生の師匠。
坂田先生をご存知ない人はgoogleで調べてください。
一言で言えば古今東西最強棋士候補の一人。二十三世本因坊。
ということは坂田先生が引退してから久しいことを考えると、この本が刊行された当時(現在、出版されているのは昭和50年代に刊行されたものの改訂版)は既に相当ご年配だと思われます。

しかし全然、古臭さを感じさせません。
むしろウィットに富んだ文章で、読み物としても面白かったですし、
章ごとの表題を見ても、「川は流れる」やら「捨てる神」、「堂々と負ける」(!)などユニーク。
全部で本の題名通り、筋が良くなるための18のヒントが書かれているわけですが、
流石に驚くようなことは書かれていないものの、我々が勘違いしやすい、あるいは理解しにくいポイントをしっかり抑えていると思います。
私は良い「地図」だと満足しました。
一つだけ難点を挙げれば、盤面の難易度にバラつきがあることでしょうか?
「ちょっと初級者には難しい図やないの?」というところがいくつか。

ですからMr.KさんがHPで、「すぐに役立つ初級突破法」と比べて「腹立たしくなった」という書評を載せておられたのには「えーっ」っと思いましたね。
見ず知らずの方の批評に横槍を入れる私も非常識ですが。

「たいしたことは書かれていない」と言えばその通りなのですが、その「たいしたこと」以外の基本が大事な訳で…。
私などは「味」の意味とか「なるほど」と思いましたが。
恐らくMr.Kさんはこの本を「武器」としてみたときに物足りなさを感じられたか、あるいはこの「地図」を必要とされていなかったのでしょう。
私も「この本の値段に満足するか?」と問われたら確かに「もう少し安くても」とは思いますし、「すぐに役立つ初級突破法」と二択で選べと言われたら迷うかもしれません。
確かに「すぐに役立つ」の方が即効性はあるかもしれない。が、そもそもこの二冊を比較するのに違和感があります。
読者に伝えたいことの内容が違いますから。

というわけで買う買わないはともかくとして、囲碁の王道を真っ直ぐ歩きたいと思う方。
そしてその道を見失ったしまった方は一読されることをオススメします。
題名の通り、何かしらのヒントになるでしょう。

諦め良く

2005-04-05 23:59:10 | 棋譜
victorさんとの7子局。

4手目はいままでならC8にツケていたところ。勉強の成果。
8手目のアテ。いうまでも無闇にアテるのは悪く、本局はそこを反省しなければなりません。しかし8手目のはそれなりの意味があって、アテた石がカケツギの形になるからという心は籠めていました。
16手目。まえだ流(?)。vectorさんは「押すのもあったのでは」と仰っていましたが、私としては中央の石が(厚みが働かないにしても)強くなるのが嫌だったのと、下辺の白一子を圧迫する意図がありました。また将来、中央の4子を攻めることも考えています。
42手目。タケフでしたね。42のところにキラれても何でもなかったです。失敗。
46手目。悪い癖が出ました。白を繋がらせまいとしたのですが、そんな無茶をしなくても内側から押さえて黒石の根拠を確かめつつ、白石を小さく生かせば良かったです。結局、白75まで利かしはあるものの取られ。大失敗です。
しかし76手目に往生際悪く動き出したのが、モチコミならなかったのは幸い。ホッとして上辺と右辺にある、得意の三連星で勝負と気持ちを切り替えたのが良かったですか。
左下と右上の戦いはいずれも星へのツケから発展。良くわからないのでとりあえず厚み構築。

で、戦いは左上のやはりツケから中央に進展。
ここで図の白163が敗因ではないかと思います。黒162を打ったところで、「この手だけは」ないのを読んでいました。
何か錯覚があったのか白165と一回逃げてしまったのが傷口を広げる結果となり、右上の眼が怪しく。中央に逃げ出しましたが、じっくり時間を使って何とか黒180となり、封鎖に成功して勝てそうな気がしました。
黒192をみて白投了。
本局は右下の失敗から気持ちを切り替え、4子局ぐらいの気持ちで打てたのが自慢です。
Rは1624から1638にアップしました。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
PB[GoEISUKEGo]
PW[victor]
BR[14k*]
WR[ 8k*]
KM[5.5]
DT[2005-04-05]
GN[victor(W) - GoEISUKEGo(B) on WING]
PC[WING: wing.gr.jp 1515]
HA[7]
AB[pj][dj][pp][dd][dp][pd][jj]
;W[gp];B[dn];W[dl];B[em];W[el];B[fl];W[fm];B[fn];W[gm];B[fk]
;W[cl];B[gn];W[hm];B[hn];W[im];B[jo];W[fj];B[ek];W[cj];B[di]
;W[ci];B[dh];W[ch];B[dg];W[ij];B[jk];W[ji];B[ii];W[ko];B[jn]
;W[jm];B[kn];W[km];B[ln];W[ki];B[lk];W[hj];B[lm];W[ll];B[ml]
;W[kl];B[mk];W[kk];B[jd];W[dq];B[eq];W[ep];B[eo];W[fp];B[cq]
;W[dr];B[er];W[cp];B[do];W[cr];B[cg];W[dk];B[ej];W[bq];B[gj]
;W[in];B[io];W[ho];B[hp];W[go];B[gq];W[hq];B[ip];W[fq];B[fr]
;W[gr];B[fo];W[gq];B[cm];W[dm];B[bl];W[en];B[bk];W[cn];B[em]
;W[bm];B[bh];W[pm];B[iq];W[fs];B[ck];W[cm];B[qn];W[pq];B[oq]
;W[or];B[nq];W[qp];B[po];W[qq];B[nr];W[qo];B[pn];W[rn];B[qm]
;W[rm];B[ql];W[dc];B[ec];W[eb];B[db];W[cc];B[fb];W[ed];B[ea]
;W[de];B[fd];W[cd];B[ee];W[ef];B[fe];W[df];B[nc];W[fi];B[li]
;W[kj];B[lh];W[qd];B[qe];W[pe];B[qf];W[od];B[pc];W[oc];B[qc]
;W[pf];B[qg];W[nd];B[mc];W[md];B[lc];W[pb];B[qb];W[gc];B[fc]
;W[id];B[je];W[kc];B[ld];W[cb];B[jc];W[gb];B[ie];W[nb];B[pg]
;W[nf];B[of];W[oe];B[og];W[kb];B[lb];W[le];B[jb];W[lg];B[kh]
;W[lj];B[mj];W[mi];B[ni];W[mh];B[mg];W[kg];B[jh];W[jg];B[ih]
;W[ig];B[hg];W[hh];B[nh];W[hf];B[gg];W[gf];B[ff];W[fg];B[gh]
;W[if];B[mf];W[ke];B[kd];W[me];B[he];W[ge];B[gd];W[al];B[bj]
;W[bf];B[gi])

朝日新聞新紙面

2005-04-04 23:13:58 | 雑談
今日から朝日新聞夕刊に、毎週月曜日、囲碁将棋欄が掲載されます。

約1/4面の大きさ。
初回は梅沢先生の紹介(毎週棋士を紹介するコーナーのようです)、7日から始まる朝日オープン選手権五番勝負の特集。
それに観戦記者のコラムと棋界通信、詰碁詰将棋といった内容。
ちなみにHPMさんが「新聞の囲碁欄が楽しみ」と仰っていますが、朝日新聞は紙面に掲載された観戦記がasahi.comで、やや遅れてですが読むことが出来ます。
オススメ。

何かと問題の多い新聞でありますが毎日や読売に比べると、こと囲碁将棋に関しては読者のことを考えてくれている新聞だと思います。

他には産経日経も番勝負以外の、予選本戦の棋譜が入手出来るので親切ですね。

掲載されていた詰碁詰将棋にトライ。
詰碁は2問とも手順前後で不正解。詰将棋は2問とも正解。
将棋を勉強しなくなって久しい私ですが、まだまだ将棋の方が得意のようです。

将棋の話のついでにまっぴいさんのブログで知った衝撃的なニュース。

丸山九段結婚!お相手は12歳年下の美女!
ま、丸ちゃんがぁ?!驚きました。

相手の方はあの頭脳と、それに不釣合いな筋肉質の体に惚れたのだろうか…。
数年前に軽井沢から都内に戻ってきたのは、これが理由なのだろうか…。
まさかあのニヤニヤに?!

いろいろどうしようもない憶測をしてしまします。

末永くお幸せに。

慣れない平明流

2005-04-03 23:48:53 | 棋譜
以前にもお話した通り、戦いの碁が好きな私。
最近はそれを意識して戦いの本や棋譜を並べることが多いです。
そんな私にとって、本譜のような戦いの起きない碁は、目標が茫洋として困ります。
あるいは図の辺りで中央の大石を攻めるべきでしたか?
相手の方は「大きいところに打っていて良かったのでは」と仰って下さいましたが、
こういった碁は戦っている以上に私にとって怖い。
いつもどこかから乱暴されるのではと冷や冷やでした。
105手目で自陣だけ目算して勝っているのを確認。
方針を固めつつ右辺への進入を狙っていましたが、チャンスが見えず。
結果は盤面21目勝ち(コミを入れて16目半勝ち)ですが、
10目程度の損なら、我々レベルだとヨセでひっくり返りそう。
思った以上に差がなかったです。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
PB[GoEISUKEGo]
PW[13級の方]
BR[14k*]
WR[13k*]
KM[4.5]
HA[2]
AB[pd][dp]
;W[pp];B[dd];W[qf];B[nc];W[qj];B[qh];W[qc];B[qd];W[rd];B[re]
;W[rc];B[qe];W[ob];B[oh];W[oj];B[nq];W[lq];B[no];W[pn];B[kp]
;W[kq];B[jp];W[jq];B[lp];W[hq];B[ip];W[hp];B[iq];W[ir];B[ho]
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囲碁の世界(書評)

2005-04-02 23:52:49 | 棋書

 父のベッドサイドは、少年にとってちょっとした宝島だった。
 少年の父は寝床で読み終えた本をどんどん脇に積んでいく癖があり、その堆く積まれた本の中には難しい経済書や哲学、政治学の本だけでなく、滅法面白い小説やミステリ、軍記物が混じっていることがあった。
 それは持っている少年少女向けの本よりずっと難しかったが、その難しさがちょっと大人になった気分にさせたし、少年少女向けのオブラートにくるまれていない世界は彼をゾクゾクさせてくれた。
 彼は自分の持っている本に飽きると、ベッド脇の本のジャングルを探険し、宝物の本を探り当て、その戦果を父のベッドに寝転がってが好きだった。

 ある晴れた春の日。退屈した彼は、またいつものように、暖かい日差しの射す父のベッドにダイビングした。埃が舞い上がる中、ふかふかの毛布の中からめぼしい獲物がないかと本の山を睨む。と、見つけた戦果は一冊の新書。『囲碁の世界』とある。
 囲碁と言えば、日曜になると父がテレビの前にかじりつく得体の知れないゲーム。ゲーム好きの彼もちょっと見てみたことがあったが、よくわからないしちっとも面白くなかった。しかし以前見つけだした宝物、『囲碁殺人事件』が面白かったことが、少年にちょっと読んでみようという気にさせた。
 幸い、あまり棋譜は載っていない。もっとも少年は棋譜という言葉すら知らないが。
 読み始めると思った以上に面白い。
 特に本因坊丈和と幻庵因碩の名人位を巡っての争いは、少年に時間が経つのを忘れさせた。

「当代随一の実力を持ち、名人碁所につくことを幕府に願い出た丈和。一方、丈和にまだ及ばないもののより若く、名人位への野望に燃える幻庵はその就任に異を唱える。
『丈和は名人位にふさわしくない』
 何とか争碁、すなわち囲碁の勝負に丈和を引きずり出し、盤上で決着をつけたい幻庵。幻庵の実力を知る故、それを避けたい丈和。
 宮廷も顔負けの陰謀劇の中、政治的手腕に勝る丈和は結局、名人碁所に就任
する。
 収まらないのは幻庵。諦め悪く、その後もあの手この手をつかって丈和を勝負の場に引きずり出すことに成功。差し向けたる刺客は愛弟子赤星因徹。弟子に破れたとなれば名人の面目も丸つぶれである。
 こうして始まった対局。因徹は丈和得意の大斜に温めていた秘手をもって応じ、大きくリード。苦悩する丈和。
 しかし対局2日目、丈和は歴史に残る『三妙手』を放って逆転し、破れた因徹は悲嘆のあまり吐血し倒れるのであった…」

 いつしか暖かかった日差しが、橙色に変わり夕暮れになっていたことに少年は気づいた。温もりの残るベッドから起きあがり興奮冷めやらない彼は、帰って来た父に囲碁を教えてくれるよう頼んだ。

 こうして少年は名人への第一歩を踏み出………


 さなかったんですけどね。上に挙げたのは、多少脚色があるものの実話。もちろん少年は私です。思い出深い一冊。
 当時は知らなかったのですが、著者の中山典之六段は碁界きっての文才。代表作「実録囲碁講談」らの著作の他、ライターとして多くの棋書に関わっています。将棋界で言えば河口老師(「将棋世界」にて「対局日誌」を連載)のようなポジションですか。両者ともちょっと堅いところもあるのですが、碁、将棋盤なしでも読ませつつ、同時に盤上の機微もしっかり浮き彫りにする文章で、私は大好きです。あ、カギ括弧の中の丈和対幻庵は私が要約ものです。念のため。
 丈和対幻庵は一遍の小説に出来るくらい面白い題材なので、果たして「囲碁の世界」そのものが面白かったのか、ちょっと心もとないのですが、そういうことを割り引いても、子どもに楽しんだということは事実。争碁の他はどんな内容だったかちょっと覚えていないのですが、多分、今読み返しても楽しめるでしょう。囲碁の本としては珍しく、長く版を重ねていますし。

 囲碁はこういう歴史的奥行きがあるのが良いですよね。最強談義に江戸初期の道策や江戸後期の秀策が候補に挙がるなんて、将棋じゃ考えられませんもの。将棋の棋聖と呼ばれる天野宗歩にしても先崎八段に「久保八段ぐらいはやれるか」ぐらいの評価しかされていません。対して道策は「実力十三段」という呼び声もあるという『囲碁の世界』の記述に驚いたことは記憶に残っています。

 囲碁の実力アップには役に立たないかもしれませんが囲碁に疲れた時、「ヒカルの碁」だけでなくこういう囲碁の歴史的な部分に触れてみるのもまた一興。一層囲碁が楽しくなると思います。

はじめチョロチョロ

2005-04-01 23:34:17 | 棋譜
こんな布石では負けるわけにはいかない。
なんていう気持ちが隙となるのは、ここまでの対局記録からもわかること。
にしても誰でもそう思う出だしじゃありませんか?
いつもこういう風に打っているのでしょうか?

で、こういう時に怖いのは大模様に読みもヘッタクレもなく、
ダメもとで突っ込んでくる白77。
生きて減らせば幸い、ダメだったら終わり。
それでいいのか?相手の方?

行雲流水。
人の教えを心に唱え、広く攻むるは黒78。
活かせど小さく。これ幸いと地を稼ぐ。

しかしなれども、段々カッカ、してきているは否めない。
逸れる気持ち、出てしまったが黒98。
相手のペース、嵌って手拍子、
切った張った、さぁお立会い。

さて結果は、下辺と右上を殺して、中押勝ちですが、
正直、何だかなぁというのは贅沢でしょうか。
14級昇進の一局としてはちょっと寂しかったです。

何はともあれR1610。次は14級定着が目標ですね。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
PB[GoEISUKEGo]
PW[11級の方]
BR[15k*]
WR[11k*]
KM[3.5]
DT[Wed Mar 23 ]
HA[4]
AB[pd][dp][dd][pp]
;W[jd];B[jp];W[jr];B[hq];W[nq];B[oq];W[np];B[pn];W[ro];B[lq]
;W[lr];B[kq];W[kr];B[dj];W[cn];B[co];W[cq];B[bo];W[dq];B[ep]
;W[eq];B[fp];W[hr];B[gr];W[fr];B[ir];W[bp];B[dn];W[br];B[qj]
;W[rm];B[qg];W[qq];B[or];W[nr];B[lc];W[fc];B[df];W[cc];B[dc]
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;W[hd];B[ic];W[jc];B[jb];W[kb];B[kc];W[ib];B[id];W[hb];B[he]
;W[gd];B[je];W[gc];B[kd];W[qc];B[pc];W[qd];B[qe];W[re];B[qf]
;W[rf];B[qb];W[rb];B[pb];W[rg];B[qh];W[mf];B[kg];W[mh];B[ki]
;W[mj];B[nn];W[oi];B[ng];W[mg];B[nh];W[ni];B[li];W[mi];B[of]
;W[ol];B[ql];W[ll];B[jl];W[pl];B[qm];W[pj];B[pk];W[ok];B[qk]
;W[om];B[pi];W[nm];B[oj];W[on];B[oo];W[no];B[mn];W[op];B[po]
;W[mm];B[ln];W[jj];B[kk];W[kj];B[lk];W[mk];B[lm];W[lj];B[kl]
;W[hj];B[ii];W[ji];B[kh];W[ij];B[hi];W[gj];B[gi];W[jh];B[pq]
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;W[ip];B[jo];W[os];B[ps];W[mr];B[sg];W[sf];B[rd])