対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

連勝止まる

2005-04-20 22:37:15 | 棋譜
私の白。逆コミ3目半。

右上でほとんど知識のない定石を打たれビックリ。
何とかヨミで形にしたものの、間違っている様。
黒16で8の上をツギ、黒は27と打って一段落。しかしその手の意味が良く分かりません。
死活の問題かしら?
本譜の進行だと黒に厚みを与えて損なのでしょうね。
そして私は部分で必死に不利にならないように考えていたのに対し、相手の方は全局的な観点でこの定石を選びその先を考えていたと思われるフシがあります。

というのは黒29のハサミ。すなわち下辺を盛り上げて模様を形成しようという意図でしょう。
つまり右上の定石もこれに関連して、右辺に厚みを作る意図があったことが伺われます。
対局後に気づいたことなんですけど。
こんな深謀遠慮は体験したことがない…。

しかし黒35で定石外れ。正直、「シメシメやっぱり14級だわい」と思い、白36を打ったのを白状します。
しかしこれは定石を覚えて、その心を知らずの典型。
この局面では何はともあれ白37と伸びて、右上中央の三子との連絡を急ぐべきでした。
そうすれば上辺の黒三子を攻める手も出てきて、碁になったかもしれない。
相手の方は意図的に定石を外したのでしょう。

図のように黒39と二段バネされて容易ならざるのにようやく気づきました。
が、ここで40の上にノビて「分断した」と思っていたのだからおめでたい。
せめて39の左にアテ、やはり右上中央の三子と連絡するところ。
それでも断点があるので苦しいですが。

あとは石をボッコボッコと抜かれ、三回目の大石を抜かれたところで戦意喪失。
手合いが違い過ぎます。
部分戦の力。構想力。相手に勝っているところがありません。
白黒逆はもちろん、私が4子置いてちょうど良いくらいでは?

などと考えていると、相手の方は対局後、次の対局でフリーながら8級の人に先を打っていました。
しかも勝ってる…。トホホ…勘弁して下さい。
しかし久々に上手に鉄拳を下ろされて、まだまだ自分が未熟なのを再確認できたのは良かったです。
ちょっとトラウマになりそうな負けですが。
特に最近戦っていないので、力の部分がまるで成長していないのはハッキリしました。
当面、今回の相手の方に勝てるのを目標にしたいですね。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dp];B[pp];W[dd];B[fq];W[dn];B[jp];W[nc];B[qf];W[pb]
;B[lc];W[qc];B[oc];W[ob];B[nd];W[re];B[qe];W[rf];B[rg];W[qd]
;B[qg];W[oe];B[pe];W[od];B[pc];W[of];B[md];W[qn];B[ql];W[on]
;B[np];W[pk];B[qk];W[pj];B[qj];W[pl];B[pi];W[oi];B[oh];W[ph]
;B[qi];W[pg];B[nh];W[ng];B[mg];W[mf];B[og];W[pf];B[nf];W[ne]
;B[lf];W[ng];B[me];W[mh];B[nf];W[ni];B[qh];W[dj];B[fo];W[mi]
;B[qo];W[jd];B[pm];W[om];B[pn];W[qq];B[pq];W[pr];B[or];W[ro]
;B[rn];W[qp];B[qm];W[rr];B[rp];W[rq];B[so];W[qs];B[os];W[ps]
;B[fc];W[hd];B[fe];W[df];B[db];W[ig];B[cc];W[jn];B[fm];W[dl]
;B[kn];W[jm];B[jo];W[km];B[ln];W[lp];B[mn];W[ml];B[nl];W[ol]
;B[nm];W[nk];B[mk];W[mm];B[nn];W[lk];B[oo];W[eq];B[oj];W[gp]
;B[fp];W[gq];B[fr];W[io];B[ip];W[ho];B[hr];W[gn];B[fn];W[gr]
;B[gs];W[hm];B[cq];W[cp];B[er];W[dq];B[dr];W[bq];B[cr];W[fg]
;B[gf];W[gg];B[hf];W[if];B[hg];W[hh];B[gh];W[gi];B[ih];W[hi]
;B[jh];W[jg];B[kh];W[kg];B[lh];W[lg];B[ie];W[je];B[id];W[ic]
;B[he];W[kc];B[hc];W[jb];B[jf];W[lb];B[kf];W[mc];B[ce];W[mj]
;B[ok]C[{White resigns.}])

トライしない

2005-04-19 22:01:54 | 棋譜
互先で私の黒番(コミ3目半)です。
初手で接続トラブルなどがあり、初手から25手を5分足らずで打つはめに。
というわけで序盤はあんまり考えていません。
そこに加えて、白8、10、12!
序盤構想のイロハが頭から吹っ飛びました。

そして図の黒39。
この手も狙いとしてはあるのですが、まだ急ぐことはない。
この局面はいろんな狙いが転がっているところです。

例えば左下は出ギリがある。
ツケノビ自体が滅多に出てこない上、こんな純粋な出ギリの機会は二度とないかもしれないので、経験のためにもここは是が非でもやってみるところでしょう。
ああ、もったいない。
右上は32と34、28に囲まれたところを左から覗いて目が奪えそう。
無論、右下もいくらでも手があるでしょうね。
ここで時間がなかったのが恨めしい。

とはいえ、結局右上と左下の狙いは決行しなかったのですから、時間の有無は関係ないか。
単に敢闘精神の欠如。
読みに自信がないし頑張らなくても勝てそうだから、踏み込むを決めてしまうのを恐れただけです。
でもトライしなくちゃ上達に繋がらない。良くない傾向ですな。

その他の反省は黒95や黒123のコウ。
陣笠はいけないというのを愚直に実行したのですが、時によりけり。

黒151は外から押さえるところですか。それでもコウ立てにはなっていると思うのですが。
白190は慌てました。未練がましく抜いて、被害を拡大したのですがそれ以上の追求がなくて助かり。20目損するところでした。
黒215も、ここになって急に頑張ることもないのになという感じですね。
黒233は一局に一度はある、私の御愛嬌。
ついで不安になって目算し、その目算が間違っていたのも御愛嬌。
一ケタ差にされたかと思っていました。コウを頑張ってみたのもその影響。
結果は黒20目半勝ち。をいをい。R1734に。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dp];B[pp];W[dd];B[pj];W[pm];B[np];W[qo];B[qp];W[qk]
;B[qj];W[rj];B[fq];W[fp];B[gp];W[fo];B[eq];W[dq];B[kq];W[go]
;B[hp];W[dl];B[jd];W[md];B[ri];W[sk];B[pf];W[oc];B[pc];W[od]
;B[oe];W[pb];B[qb];W[oa];B[fc];W[ec];B[fd];W[dg];B[cc];W[cd]
;B[eb];W[dc];B[db];W[bc];B[cb];W[dr];B[lc];W[mc];B[ld];W[lb]
;B[kb];W[ne];B[nf];W[mg];B[cj];W[dj];B[ck];W[dk];B[ci];W[cl]
;B[di];W[ei];B[cg];W[cf];B[bg];W[bf];B[dh];W[eh];B[bl];W[bm]
;B[pk];W[pl];B[ql];W[qm];B[rk];W[rl];B[sj];W[qk];B[sl];W[rp]
;B[rq];W[so];B[rm];W[rn];B[ql];W[po];B[oo];W[on];B[nn];W[sq]
;B[rr];W[mf];B[le];W[ng];B[og];W[of];B[pe];W[qa];B[rb];W[ka]
;B[mb];W[nb];B[la];W[oh];B[nf];W[me];B[ph];W[of];B[pg];W[ra]
;B[ho];W[ag];B[bh];W[bk];B[bj];W[al];B[ai];W[hn];B[in];W[nm]
;B[hm];W[mn];B[mo];W[no];B[op];W[lo];B[mp];W[lm];B[gn];W[lp]
;B[lq];W[fn];B[ej];W[gm];B[hn];W[gl];B[fi];W[fj];B[eg];W[fh]
;B[df];W[de];B[gi];W[gh];B[gj];W[fk];B[gk];W[ef];B[fg];W[dg]
;B[fl];W[ek];B[df];W[bb];B[dg];W[hl];B[hk];W[il];B[hh];W[gg]
;B[hg];W[ok];B[gf];W[ej];B[ad];W[be];B[bd];W[ae];B[ee];W[ik]
;B[ij];W[jj];B[ii];W[oj];B[ji];W[kj];B[ed];W[ac];B[ko];W[kn]
;B[kp];W[kg];B[lf];W[ki];B[jh];W[kh];B[jf];W[jg];B[oi];W[hi]
;B[hj];W[ni];B[ig];W[pi];B[qi];W[gs];B[gr];W[fs];B[er];W[es]
;B[ir];W[jn];B[jo];W[ca];B[hs];W[sb];B[sc];W[sr];B[qr];W[im]
;B[ep];W[eo];B[kf];W[da];B[ea];W[fb];B[ba];W[gb];B[hb];W[ca]
;B[gc];W[aa];B[ga];W[lg];B[ln];W[km];B[lo];W[sn];B[sa];W[pa]
;B[sb];W[na];B[ma];W[lb];B[jb];W[ja];B[ia];W[la];B[sm];W[sp]
;B[nn];W[mm];B[oi];W[nh];B[pi];W[ak];B[ah];W[ba];B[fr];W[ds]
;B[af];W[rs];B[qs];W[ss];B[ag];W[da];B[fa];W[dn];B[nf];W[sd]
;B[qc];W[of];B[mb];W[ma];B[nf];W[hr];B[hq];W[of])

置碁並べのススメ

2005-04-18 22:33:31 | 雑談
DASさんがブログで、棋譜並べ入門として秀策を挙げていました。
戦前はコミなしの黒を勉強するなら秀策、白を勉強するなら秀栄と言われていたそうです。
戦後に入って先日書評で紹介した高川秀格先生、大竹英雄先生の黒番、武宮正樹先生の白番などがお手本として有名になりました。
総じてケレン味がなく、すなわち本手(本当の手)が多いので筋が良くなるのだそうです。

私はそれとは別に、棋譜並べに慣れるための棋譜並べとして置碁の棋譜並べを勧めたいと思います。
あるとき「名局と戦略」「必勝の置碁」(日本棋院:石田芳夫著)という二冊の打碁集を図書館から借りてきたのですが、前者は名局には違いないが難しくて並べていてやや辛かった。
一方後者もプロプロの置碁の本なのですが、下手は若き日のプロ。石田先生や大竹先生が10代の頃です。
そういえば先日NHK囲碁講座に出た、大竹-木谷戦も収録されています。
さすがにまだ実力が伴わないうちは小難しい技を使うことがないし、我々でもその心情がわかりやすい。
加えてどこか一ケ所は必ず星打ち。星打ちは難しい変化が少ないので並べるのが楽です。
部分の難しい変化に煩わされることなく盤面全体を見て楽しむことが出来るのは大きい。
加えてヨセまでいくことも少ないから手数が短いですし…。
江戸時代の古碁でも、置碁なら定石布石の古さをあまり気にせず並べることができます。
結局、前者はホッポリだして、後者ばかり並べていました。

棋譜並べ入門としては秀策以上に入りやすいのではないかと思います。
ただ私はアマ碁界にあまり関心がないので、アマプロの置碁はそんなに興味がない。
一応、歴史的背景を感じたりしながら並べたいというのがあります。
となると、かなり入手できる解説付き棋譜は限られます。
必勝の置碁」もブックオフや古書店で良く見かけますが、一応絶版。
山海堂の「プロ・プロ置碁実戦譜」だと盛りのプロ同士の棋譜なので、バランスが悪い感じがします(下手が勝つに決まってる)。
現在、入手可能な本だとオススメは新・木谷道場入門「石の威力」(河出書房新社:武宮正樹著)ですかね。
若き日の武宮先生の打碁集です。ちょっと収録数が少ないですが、その分解説は詳細。
お父さんに9子局を打ってもらった時の棋譜をみると、プロでもこんな時があったのだとホッとします。
もっとも8歳の時の棋譜ですが。

大きいところを知る差

2005-04-17 22:56:20 | 棋譜
私の白番(コミ半目)。

正直言うと5手目で早くも迷いました。
すなわち16や34に挟むのが石の方向として正しいのではないかと。
しかしそれを打ちこなす自信がなかったので、白5と大人しく受けチャンスを伺います。

チャンスは早くも訪れ、黒9。
これはスベった以上、三々のフリカワリがなくなっているので、白16の打ち込みを消すため、もう一手以上必要になるのは、囲碁雑考でまえださんが散々述べている通り。
当然その問題点を咎めるべく白14まで力を溜めて、猛然と白16に打ち込み。
結果、黒がいわゆるサカレ形になっては白が一本取った形勢。コミ分は取りかえした感じかしら?
黒は何はともあれ白17で26とか打たないとダメなんでしょうね。

その後、黒は小さいところを打ってジワジワ差を広げられている感じです。サルスベリを2回許している私もあまり人のことは言えませんが。
21・23・35などほとんど無駄になってしまいましたし、47は48の一路右に詰められると思っていました。
迷ったのは右辺の黒模様の消し方。
白56が模様の焦点と見たのですが、あんまり上手くないですね。55の三路上あたりで消していくところだったでしょうか?
右辺が見た目より薄そうなので、打ち込んでいけるテクニックがあればなとも思ったのですが…。

最後は左下の黒を取って、白76目半勝ち。
R1721になって13級定着の足掛かりができました。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dp];B[dd];W[pp];B[fq];W[cn];B[jp];W[mq];B[dr];W[cq]
;B[qn];W[qp];B[on];W[mo];B[pk];W[hq];B[ho];W[gp];B[fp];W[go]
;B[cr];W[br];B[dq];W[bp];B[gq];W[hp];B[eo];W[gn];B[jn];W[en]
;B[hr];W[ir];B[gr];W[jq];B[bs];W[cf];B[fc];W[ep];B[fo];W[dj]
;B[bd];W[nc];B[pg];W[pb];B[qc];W[kc];B[qb];W[hc];B[ip];W[iq]
;B[hn];W[gm];B[il];W[gk];B[mm];W[ne];B[ng];W[ef];B[fe];W[he]
;B[gf];W[hf];B[hg];W[fg];B[gg];W[ig];B[fh];W[eh];B[ff];W[eg]
;B[ih];W[jg];B[fj];W[jh];B[gb];W[of];B[ob];W[og];B[oh];W[nh]
;B[ni];W[mh];B[ph];W[qf];B[pf];W[pe];B[qe];W[oe];B[qg];W[mi]
;B[nj];W[mj];B[mk];W[oc];B[pc];W[fi];B[gi];W[gh];B[hh];W[gj]
;B[fh];W[ei];B[ja];W[nb];B[pa];W[jb];B[ha];W[ka];B[ia];W[ij]
;B[kl];W[ll];B[lm];W[lk];B[ml];W[kk];B[jl];W[oo];B[ro];W[rp]
;B[sp];W[kp];B[jo];W[nn];B[pn];W[nm];B[ol];W[sq];B[so];W[rq]
;B[ar];W[bq];B[af];W[bf];B[ae];W[bh];B[ah];W[ai];B[ag];W[ci]
;B[cd];W[hs];B[gs];W[es];B[fn];W[fm];B[dn];W[em];B[do];W[co]
;B[dm];W[cm];B[dl];W[cl];B[ek];W[fk];B[ej];W[dk];B[el];W[ee]
;B[ed];W[gd];B[fd];W[qo];B[rn];W[hb];B[jj];W[hi];B[gh];W[ki]
;B[ii];W[hj];B[ji];W[gc];B[fb];W[kj];B[jk];W[nl];B[nk];W[kn]
;B[km];W[ko];B[mn];W[no];B[om];W[hm];B[im];W[ib];B[ga];W[hl]
;B[ik];W[od];B[eq];W[cp];B[fl];W[gl];B[hk];W[bg];B[is];W[kr]
;B[po];W[be];B[ad];W[ln];B[na];W[ma];B[oa];W[lb];B[de];W[df]
;B[ge];W[je])

囲碁に負けて勝負に勝つ

2005-04-16 22:32:56 | 棋譜
ノーランクの方からの挑戦。
無下に断るのも何ですので、棋力を訊ねたところ道場14級とのこと。
というわけで私が白番、フリー対局で打ってみました。

で、図が終局図。右上の白198が最終手です。
ここではかったように相手の方の時間が切れたので、勝負は私の勝ちですが、盤面は断るまでもなく私の攻め合い負け。
大石が復活しては投了するしかないでしょうね。
言い訳をさせていただくなら、私も白178辺りで時間が切迫して考える間がなかったところに、黒187・189という読んでいない手を打たれて慌てていたというのがあります。
で、白190の敗着(白192で修正が利くかな?)が出たと…。
序盤は確かに道場14級という感じがしましたが、この局面は相手が上手かった。
でも久々に戦いの碁が打てて楽しかったです。

[反省録]
白20…白41と伸びるか白23と跳ねるべき。相手が単にまた這ってくるなら塗り付ける。地より厚みに惚れなきゃ。
左下…黒59が来る前に65の下にツケて白65と引いて一人前。
白128…白124の左にもう一本利かすべきだった。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[dq];W[pd];B[qf];W[nc];B[lc];W[dd];B[pp];W[do];B[dl];W[fo]
;B[fq];W[ho];B[cf];W[di];B[cc];W[cd];B[dc];W[ed];B[ec];W[bc]
;B[bb];W[bd];B[fc];W[ge];B[eg];W[fi];B[gg];W[ie];B[ic];W[ig]
;B[hh];W[ih];B[hi];W[ii];B[hj];W[fl];B[fj];W[ej];B[gk];W[fk]
;B[fd];W[df];B[dg];W[fe];B[ef];W[ee];B[de];W[gj];B[ik];W[hl]
;B[hk];W[hg];B[fh];W[il];B[jk];W[qe];B[bi];W[cj];B[co];W[cn]
;B[dn];W[en];B[dm];W[bo];B[cp];W[cm];B[bp];W[cl];B[bn];W[bm]
;B[ao];W[ch];B[bh];W[cg];B[bg];W[ce];B[bf];W[df];B[ci];W[dh]
;B[de];W[pf];B[df];W[nq];B[hq];W[qn];B[qq];W[oo];B[po];W[pn]
;B[op];W[np];B[oq];W[jq];B[ip];W[io];B[gl];W[gm];B[fm];W[em]
;B[hm];W[fn];B[im];W[jl];B[no];W[kl];B[kj];W[on];B[jp];W[kq]
;B[ko];W[jn];B[mo];W[kk];B[jj];W[kh];B[lj];W[ml];B[mh];W[nj]
;B[mi];W[mj];B[lh];W[kd];B[kc];W[ld];B[md];W[ki];B[li];W[mc]
;B[oh];W[ph];B[oi];W[pi];B[oj];W[pj];B[ok];W[nl];B[pk];W[qk]
;B[ql];W[rk];B[rl];W[pl];B[ol];W[nn];B[pm];W[lp];B[lo];W[kp]
;B[jo];W[iq];B[hp];W[qm];B[jm];W[kn];B[gn];W[go];B[fm];W[km]
;B[gm];W[in];B[bj];W[bk];B[dk];W[ck];B[eh];W[ff];B[og];W[pg]
;B[of];W[mf];B[mg];W[nf];B[oe];W[od];B[ne];W[lf];B[jd];W[je]
;B[kg];W[kf];B[ji];W[jh];B[le];W[ke];B[pe];W[qd];B[rg];W[rf]
;B[qg];W[qh];B[rh];W[ri];B[re];W[sh];B[sf];W[rd]C[{Black forfeits on time.}])

勝てる囲碁の法則(書評)

2005-04-15 23:11:19 | 棋書
勝てる囲碁の法則(日本棋院:高川秀格著)

改訂前の旧題「囲碁学入門」の方が内容を端的に表しているでしょう。
「学」の部分が重要で、「囲碁らしい囲碁を打つための理論(法則)」=「囲碁学」と私は解釈しています。
碁のルールを学ぶ本では無論ありません。
当時の5級から10級が対象というから、今だと初段を目指すような人が対象でしょうか。

論より証拠、目次をみますと
 第1章 隅の法則
 第2章 辺の打ち方
 第3章 大場のランキング
 第4章 模様の囲い方
 第5章 模様の消し方
 第6章 石の能率(布石・定石)
 第7章 石の能率(部分の形)
 第8章 石の能率(サカレ形)
 第9章 手割論
 第10章 実戦解説
と、囲碁をスマート打つための理論が書かれているのがお分かりになると思います。
特に序中盤の棋理についてロジカルに解説。
出来るだけ感覚を排し、理詰め理詰めで説明しようとしている文が私には大変わかりやすかったです。

良書でしょう…。
ちょっと歯切れが悪いのは理由があって、序中盤の基礎、当然のことが書かれているために「この本でなければ学べない」という部分が乏しいということでしょうか。
それこそ「筋がよくなる18のヒント」を紹介したときに出た言葉、「大したことは書かれていない」と言えなくもないのです。
私などは第2章から第5章の明快さには目からウロコが落ちましたが、ある程度棋書を読んでいる人には、もしかしたら他の本で聞いたことがあるようなことばっかり…という可能性もある。
そこが手放しに「オススメ」と言えない要因です。
逆にここに書かれていることを知らない初段は問題ですけどね。

あと最後の第9章と第10章がちょっと不要かなという不満もあります。
手割論は囲碁の発展に大きく関わった重要な理論なのですが、初段を前にした人には使いにくいし、是非学ばねばならないとは思えない。
また実戦解説は高川先生とアマとのお稽古の碁というのが私にはマイナス。
「専門家の碁は欠陥が少なく、初級者にはかえってわかりにくい意味もあるので、あえてアマチェアの碁を取り上げた」という高川先生の言葉は頷けるのですが、打たれている碁がヘチョすぎな気が…。

というわけで是が非でも手許に置かねばならない本ではないが、一読は価値ありというのが私の評価になりましょうか。
こと他の本で上記の項目の理解に挫折した方は読んでみてはいかがでしょうか?

誤認の正体

2005-04-14 22:50:48 | 棋譜
白番をやろうとしたのですが、相手の応答なし。
仕方なしに上手の方にお願いして二子局(逆コミ3目半)

白29まで気づきませんでした。
白9や白15が大ケイマガカリだということを。
じゃあ何だと思っていたかというと、星と星の間に「打ち込まれた」と認識していました。
白番をやろうとしたのですが、相手の応答なし。
仕方なしに上手の方にお願いして二子局(逆コミ3目半)

白29まで気づきませんでした。
白9や白15が大ケイマガカリだということを。
じゃあ何だと思っていたかというと、星と星の間に「打ち込まれた」と認識していました。
えらく捕まえにくい打ち込みだなと。

ようやく白29で気づいて吃驚。
何のことはない。小ケイマか一間に受ければそれまでじゃないですか。
黒24のミスを咎められなくてホッし、盤面を冷静にみれたのでしょうね。
もうこういう誤認はとっくに卒業したと思っていたのですが、まだまだだったようです。
驕るべからず。
初級者が誤認するというのを学びました。
自分で自分に学ぶというのも不思議な感覚ですが。

というわけで序盤はかなり変。
大模様を張りましたが、これは成りゆき。そういう方針しか立ちませんでした。
実は大模様が私はあまり好きではないんです。
いつも三連星なのは、あくまで入ってきた敵を殲滅するため、
星の定石が置碁にも応用できるからであって、模様はあまり考えていない。
というわけで確定地に出来るまでは荒らされやしないかとビクビクしているんです。
でも無事、黒106まで囲えて再びホッ。
そんな気の緩みが後の打ち方にみてとれます。

右上の連絡がお留守。白125でブチッ!
久々にまとまった石が切り取られました。

でも私だって成長しています。
「目分量で」勝っていると「信じ込み」、淡々と囲む。
方々で侵食されても我関せず。
殴れても打ち込まれても我慢です。
まぁ、白181をうっかりしたのは我慢の限界を越えてますけどね。
最近は戦わずこればっか。

終局。
数えてみたら12目半勝っていたのは偶然です。
でも勝っていて良かった…。
これでR1708。昇級。
14級は負け無しで駆け抜けました。
まぁ、また戻るかも知れませんが、何とかそうならないようにしたいものです。
そして白番も沢山打って還元したいですね。
でも4子以上はまだ勘弁して下さい(汗)。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
AB[pd][dp]
;W[pp;B[dd];W[fc];B[df];W[dc];B[cc];W[db];B[dj];W[cm]
;B[co];W[bj];B[jc];W[ib];B[jp];W[gq];B[eq];W[go];B[em];W[jr]
;B[cj];W[bi];B[bk];W[ck];B[cl];W[bl];B[dk];W[ak];B[pj];W[qg]
;B[nd];W[qd];B[qc];W[rd];B[og];W[rj];B[nq];W[qm];B[qq];W[pq]
;B[pr];W[or];B[qr];W[oq];B[qp];W[qo];B[ro];W[rn];B[po];W[qn]
;B[sp];W[rq];B[rr];W[np];B[ic];W[jb];B[kb];W[hc];B[kd];W[he]
;B[gm];W[in];B[il];W[jm];B[oo];W[mq];B[om];W[lm];B[no];W[mp]
;B[mo];W[ko];B[lo];W[kp];B[lp];W[lq];B[kl];W[jl];B[kn];W[jo]
;B[km];W[jk];B[kk];W[ij];B[jn];W[im];B[jj];W[hl];B[ji];W[jg]
;B[kg];W[kf];B[lg];W[ii];B[jh];W[ig];B[ih];W[fi];B[ql];W[rl]
;B[qk];W[rk];B[qi];W[ri];B[qh];W[rh];B[pg];W[qf];B[bm];W[bf]
;B[al];W[bd];B[cd];W[bc];B[hm];W[hn];B[op];W[nr];B[pm];W[dh]
;B[fg];W[gh];B[hg];W[if];B[gg];W[hh];B[eh];W[ei];B[ch];W[dg]
;B[cg];W[di];B[ci];W[cf];B[hd];W[gd];B[id];W[ge];B[hb];W[gc]
;B[gb];W[cb];B[hk];W[ik];B[gl];W[il];B[bg];W[be];B[gk];W[eo]
;B[dn];W[fp];B[gn];W[io];B[pf];W[rc];B[pc];W[qb];B[pb];W[rb]
;B[lf];W[cq];B[dr];W[cr];B[bp];W[cp];B[do];W[bq];B[bo];W[bs]
;B[ar];W[dq];B[er];W[ep];B[aq];W[fr];B[fb];W[ec];B[ie];W[hf]
;B[ke];W[es];B[br];W[cs];B[ap];W[ds];B[en];W[fq];B[fj];W[fh]
;B[gi];W[hi];B[qe];W[re];B[pe];W[sn];B[ea];W[ej];B[ek];W[gj]
;B[fk];W[pa];B[oa];W[qa];B[nb];W[so];B[rp];W[ps];B[qs];W[os]
;B[da];W[ca];B[af];W[ae];B[ag];W[eb];B[ga];W[fa];B[ea];W[da]
;B[ia];W[fa];B[ja];W[fn];B[fm];W[fo];B[hj];W[gi];B[pn];W[jf]
;B[je];W[qj];B[oj];W[ea])

中地を過大評価

2005-04-13 22:46:47 | 棋譜
昨日のログで「相手の方が定石を間違えて下さった」と書いたのですが、私の「咎め方」も間違っているのでチャラ(既に修正済み)。
実戦の進行だと私の方が先手をとっていても損だということです。
初級者なんだから初級者らしく、迂闊に「違っている」とか発言するのは慎んだ方が身のためですね。

今日の棋譜もそんな初級者ならではの一局(私の先。コミ3目半)
白6がまず初めて見る手。
こういう時は第一感「手抜きで後で調べてみる」なのですが、ちょっと隅にちょっかい。
調べてみたところ「基本定石事典」には載ってませんでした。
黒5の石に対する響きが薄い感じがするので、手抜きが正解かもしれませんね。

右下も少し定石外れ。
黒23は24に手堅くツグところですか。
しかし実戦の進行でも滅茶苦茶得した気分。
白は左辺が薄いので、白32以下は車の後押しという大局観だったのですがどうなんでしょう。

そして気になるのが黒43。
シノギのつもりなんですが、この黒四子を担ぎ出すのは筋悪じゃありませんか?
筋悪というか棋理に反しているんじゃないかと戦々兢々…。
下手なりに王道を歩きたいと思っているので、これがダメな手なら直したいですね。
どう打つところでしょうか?

結局、下辺は無事。その後は中地が大きく見えて温泉気分。
左上もきちんと生還。右上の打ち込みも適当に生かします。
終局。さぁ何十目勝ちか(私の性格の悪いところ)などと考えて計算してみると、14目半でした。
思ったより全然僅差。
中地を過大評価(あるいは相手の隅の地を過小評価)していました。
楽観は禁物だと反省。
R1694です。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dp];B[pp];W[dc];B[de];W[ch];B[cc];W[cb];B[cd];W[eb]
;B[pj];W[nq];B[lq];W[qq];B[qp];W[pq];B[op];W[rq];B[np];W[mq]
;B[mp];W[lr];B[rp];W[lp];B[oq];W[or];B[kq];W[kr];B[jq];W[jr]
;B[iq];W[lo];B[mn];W[ln];B[mm];W[lm];B[ml];W[ll];B[mk];W[gq]
;B[lk];W[pr];B[jn];W[jl];B[hn];W[go];B[hl];W[im];B[in];W[kk]
;B[kj];W[jj];B[ki];W[hm];B[gn];W[gm];B[fn];W[fo];B[fm];W[gl]
;B[fl];W[hk];B[ji];W[ij];B[cm];W[ck];B[eo];W[ep];B[do];W[cp]
;B[co];W[ek];B[fk];W[eh];B[fd];W[fc];B[gd];W[nc];B[lc];W[pf]
;B[nd];W[oc];B[od];W[pc];B[qc];W[mc];B[md];W[lb];B[ld];W[pi]
;B[qj];W[qi];B[ri];W[rh];B[rj];W[qg];B[oi];W[ph];B[oh];W[og]
;B[qe];W[qf];B[rf];W[rg];B[rd];W[oe];B[ng];W[kb];B[jc];W[gc]
;B[hd];W[qb];B[rb];W[pb];B[nf];W[of];B[ii];W[hi];B[hh];W[gh]
;B[gi];W[hj];B[gg];W[fh];B[ig];W[fj];B[dl];W[dk];B[bp];W[bq]
;B[bn];W[aq];B[gr];W[fr];B[hq];W[fq];B[ir];W[sp];B[so];W[sq]
;B[rn];W[mo];B[no];W[jm];B[hc];W[hb];B[ib];W[gb];B[bb];W[ca]
;B[dg];W[dh];B[cg];W[bh];B[bl];W[bk];B[fg];W[eg];B[ef];W[ae]
;B[bg];W[ag];B[be];W[ad];B[bf];W[af];B[ac];W[ak];B[al];W[el]
;B[em];W[cl];B[dm];W[ao];B[an];W[ap];B[bo];W[gs];B[ed];W[ec]
;B[jb];W[kc];B[kd];W[nb];B[hp];W[gp];B[ko];W[kn];B[kp];W[ho]
;B[io];W[ra];B[sb];W[ja];B[ia];W[ka];B[jd];W[ha];B[bd];W[ah]
;B[ba];W[hr];B[is];W[hs];B[sg];W[sh];B[sf];W[js];B[ne];W[gk]
;B[si];W[qa])

囲碁を満喫

2005-04-12 21:51:33 | 棋譜
黒番ばかり打っていては申し訳ないので、今日は白番(コミ2目半)。

まず図の局面で悩みました。
白Aを選択したのですが、どうも良いとは思えません。
三々に入ったのに対し、嫌だと思っていた方向の逆、Bの側から抑えてくださったのですが、それでも不満な進行です。
図では他にはBからEぐらいが候補。
が、どうも黒21が絶好な感じで打ちにくい。
ここで既に布石が失敗しているとすれば、白18のツメがおかしいのでしょうか。
模様を張らせたくないなら、ツメは見合いにして白18で右上に右辺からかかるところなんですかね。
それとも白番でこれくらい打ちにくいのは宿命?

この対局はこの後もいろいろ検討していて面白いところがあって、例えば白36。
「浅く消すには肩ツキ」のつもりで打ってますが、どうなんでしょう?
高段者の方はどう打つんでしょうね。

それから白42。
手堅く守りましたが、臆病な感じもします。
ボウシとか大きく攻める手を考えるべきでしょうか?

全体的に「ケイマにツケコシ」を意識して打っています。
結果8目半勝ち。盤面6目ですか。白熱でした。
大変打っていて気持ちよい対局で、囲碁の醍醐味を味わえた春の一時でした。
勝とうが負けようが、毎回こういう対局がしたいですね。
R1680に。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dp];B[qp];W[dd];B[fc];W[cf];B[db];W[cc];B[ic];W[op]
;B[oq];W[nq];B[pq];W[np];B[qn];W[jp];B[ck];W[cn];B[ch];W[cb]
;B[qi];W[nc];B[lc];W[qc];B[pc];W[qd];B[qe];W[pb];B[ob];W[qb]
;B[oc];W[re];B[qf];W[rf];B[qg];W[jd];B[jc];W[kd];B[ld];W[jf]
;B[gq];W[iq];B[bm];W[bn];B[lo];W[lp];B[ko];W[le];B[nd];W[me]
;B[md];W[kp];B[mo];W[id];B[hd];W[kc];B[kb];W[on];B[pl];W[eq]
;B[el];W[en];B[gm];W[go];B[eg];W[bl];B[cm];W[dm];B[cl];W[nm]
;B[an];W[lm];B[jm];W[mj];B[hf];W[jo];B[kn];W[dl];B[dk];W[fl]
;B[fm];W[em];B[ek];W[gk];B[hl];W[hk];B[ik];W[ij];B[hj];W[gl]
;B[gj];W[il];B[fk];W[jk];B[im];W[hk];B[gk];W[ao];B[am];W[bo]
;B[ni];W[mi];B[nh];W[mh];B[mg];W[lg];B[ng];W[ne];B[oe];W[nj]
;B[oj];W[km];B[jn];W[hn];B[hm];W[hi];B[hh];W[ih];B[gh];W[fe]
;B[ge];W[dh];B[dg];W[bh];B[ci];W[bi];B[eb];W[bj];B[bk];W[cg]
;B[cj];W[fg];B[eh];W[ef];B[fd];W[fi];B[gi];W[fh];B[ee];W[ff]
;B[df];W[de];B[ei];W[ed];B[ii];W[ji];B[ig];W[jh];B[jg];W[kg]
;B[ik];W[jl];B[jj];W[kj];B[nr];W[mr];B[or];W[lq];B[ca];W[rg]
;B[rh];W[of];B[nf];W[if];B[hg];W[oa];B[na];W[jb];B[ib];W[lb]
;B[mb];W[ka];B[ia];W[ba];B[da];W[ab];B[fo];W[fp];B[eo];W[fn]
;B[gn];W[dn];B[ho];W[gp];B[hp];W[hq];B[ol];W[mf];B[nk];W[mk]
;B[pn];W[nl];B[ok];W[po];B[qo];W[om];B[pp];W[io];B[in];W[ip]
;B[aj];W[pm];B[qm];W[hn];B[ij];W[ki];B[ho];W[pa];B[mp];W[mq]
;B[ai];W[ag];B[fj];W[ec];B[gb];W[ie];B[he];W[mn];B[sg];W[rd]
;B[ja];W[kb];B[og];W[sf];B[sh];W[hp];B[oo];W[no];B[po];W[hn]
;B[ms];W[ls];B[ns];W[bf];B[ho];W[ah];B[ak];W[hn];B[af];W[ae]
;B[ho];W[di];B[dj];W[hn];B[ks];W[lr];B[ho];W[mc];B[nb];W[hn]
;B[ke];W[lf];B[ho];W[ln];B[hn];W[dc];B[la];W[ma];B[kl];W[kk]
;B[la];W[ea];B[fa];W[ma];B[bb];W[bc];B[la];W[pe];B[pf];W[ma]
;B[cq];W[la];B[br];W[dr])

韓国棋院と羽生世代

2005-04-11 22:13:13 | 将棋
富士通杯、世界囲碁選手権は残念な結果になりました。
日本からベスト8に残ったのはメイエン先生のみ。
1目半で惜しくも敗れた3人はともかく羽根棋聖、結城九段にはもう少し頑張って欲しかったと感じます。

韓国棋院の話を聞くと羽生世代が出た後の将棋界との類似性に驚かされます。
すなわちそれまでの将棋界は、ある程度個々人で戦法について研究するけれども最後は力と力の勝負みたいなところがあったのですが、羽生世代が先駆けとなった「研究会」で、それが淘汰されてしまったのです。

盤外で研究できるところまでは研究してしまう。
ある戦法に対して一定期間、散々検討される。
実戦でも同じ局面を、結論が出るまでこれでもかこれでもかと指す。
結果、詰み(つまり終局)まで研究されている戦法も珍しくなくなりました。
こういった風潮を嫌う人も少なくない(羽生世代らトッププロは、今は研究に偏重することに関しては否定的なようです)ですが、この形式が今の将棋界の主流なのは事実ですし研究で負けていると勝負に勝ちにくい傾向にあるようです。

囲碁の韓国棋院の方もそうらしいですね。
無論、囲碁では「詰みまで」とまではいかないようですが、ある形の布石を一つの「定石」と捉えて研究しているそうです。
そして同じような碁を徹底的に何番も何番も打つ。
その姿は、日本将棋界に倣ったのではと思ってしまうほどです。

国際舞台での日本勢の不振というものは、羽生世代に淘汰された平成始めのころの将棋界(ベテラン達)と同じ根源なのかもしれません。

ただ最近の将棋界では研究以外の基礎体力の低下がささやかれています。
囲碁に関しても日本勢が付け入る隙はその辺りにあるのかも?
羽生世代に風穴を開けそうな渡辺竜王、山六段といった新世代が台頭するまでに将棋界は15年費やしています。
囲碁はどうでしょうか。