対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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韓国棋院と羽生世代

2005-04-11 22:13:13 | 将棋
富士通杯、世界囲碁選手権は残念な結果になりました。
日本からベスト8に残ったのはメイエン先生のみ。
1目半で惜しくも敗れた3人はともかく羽根棋聖、結城九段にはもう少し頑張って欲しかったと感じます。

韓国棋院の話を聞くと羽生世代が出た後の将棋界との類似性に驚かされます。
すなわちそれまでの将棋界は、ある程度個々人で戦法について研究するけれども最後は力と力の勝負みたいなところがあったのですが、羽生世代が先駆けとなった「研究会」で、それが淘汰されてしまったのです。

盤外で研究できるところまでは研究してしまう。
ある戦法に対して一定期間、散々検討される。
実戦でも同じ局面を、結論が出るまでこれでもかこれでもかと指す。
結果、詰み(つまり終局)まで研究されている戦法も珍しくなくなりました。
こういった風潮を嫌う人も少なくない(羽生世代らトッププロは、今は研究に偏重することに関しては否定的なようです)ですが、この形式が今の将棋界の主流なのは事実ですし研究で負けていると勝負に勝ちにくい傾向にあるようです。

囲碁の韓国棋院の方もそうらしいですね。
無論、囲碁では「詰みまで」とまではいかないようですが、ある形の布石を一つの「定石」と捉えて研究しているそうです。
そして同じような碁を徹底的に何番も何番も打つ。
その姿は、日本将棋界に倣ったのではと思ってしまうほどです。

国際舞台での日本勢の不振というものは、羽生世代に淘汰された平成始めのころの将棋界(ベテラン達)と同じ根源なのかもしれません。

ただ最近の将棋界では研究以外の基礎体力の低下がささやかれています。
囲碁に関しても日本勢が付け入る隙はその辺りにあるのかも?
羽生世代に風穴を開けそうな渡辺竜王、山六段といった新世代が台頭するまでに将棋界は15年費やしています。
囲碁はどうでしょうか。

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