対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

決断が実るとき

2006-09-10 01:15:19 | 将棋
将棋の戸辺誠三段と佐藤天彦三段が、奨励会三段リーグの1位、2位となりプロ入りを決めた
この三段リーグというのは、20人近い人数で総当たり戦を半年かけて行い、その1位と2位のみが四段(プロ)になれるという過酷なもの。
瀬川プロが突破できずプロ入りの道を断たれたということで、碁打ちの方にもご存じの方がいらっしゃるかと思う。

ただこれだけなら、特にここに書くような話題でもない。
だが今回は特に、佐藤天彦三段のプロ入りということで取り上げた。
というのも彼は一度、プロ入りのチャンスを蹴っているからだ。

このチャンスとは、3位を2度取ることによって与えられる資格。
ただ条件があって、名人戦に繋がる順位戦というリーグに参加資格のない、フリークラスと呼ばれるポジションに編入されてしまう。
瀬川プロもフリークラス。
一方1位と2位は無条件で、順位戦のC級2組から打てる。

このフリークラスから順位戦に参加資格を得るのに、また過酷な条件がある
良いとこ取りで勝率6割5分ぐらいが必要だったはずだ。
今まで2人しか成功しておらず、いつ突破できるかの保証はない。

順位戦にはほとんどの棋士が参加し、どのリーグかで給料が決まるという話もある。
昇段にも密接に絡み、将棋棋士にとって、最も重要といって良い棋戦。
参加しているのとしないのとでは、フリーターと正社員ぐらいの格差があるとも。

張り出し的な立場であるフリークラスを選ぶか、それとも劣らず厳しい三段リーグ突破を目指すか。
難しい選択を迫られたが、彼はまだ10代。
まだ年齢制限には時間があるということもあり、三段リーグで正棋士になる道を選んだ。
が、今までそういう選択をした人がいなかったため、議論百出だった。

それが2年ぐらい前だったろうか。
その後はしばらく次点にも引っかからず、決断が実るかどうか固唾を呑んで見守っていたが、今回無事突破して、正会員となったことでホッとしている。

実際佐藤プロはプロ入りは当然、タイトルだって狙える逸材と目されている。
まだまだ通過点のはず。
今後の活躍を期待したい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿