東京創元社碁楽選書の新刊「韓国の新しい試み」は、
平たく言えば近年の新型、新定石を解説した本。
一度出版された本の翻訳なので、
「現在の」最新型…とはいかないのは当然だが、
いつ頃の型かがもう一つ判然としない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/77/852aa1ba4741a5c6bb06970981b4de3b.jpg)
恐らく2005年前後の内容と思われるが、
その一方で薫鉉(チョ・フニョン)プロの得意布石として紹介されている
上の図の布石に対して、黒Aの手しか示されていないのが気になる。
というのも「李昌鎬ファイル」では1998年に黒Bの対抗策が登場し、
それにて「黒有利」と解説されているから。
黒Bに対しても有効な応手があるので素通りしたのか、
それとも意識的に触れなかったのか謎だ。
また両ガカリ、ミニ中国流、中国流について多くページを割いているが、
これらに関しては日本の棋書や李昌鎬の本でも解説されているので、
結構重複している知識も多く、取り立ててわかりやすいわけでもない。
それ以外の項では他の本であまり見たことのない型も散見したが、
本書でなければという部分にやや物足りなさを感じた。
最新でないのでプロの碁の観戦ガイドとしても不適。
使い方がもう一つ見えにくいように感じる。
平たく言えば近年の新型、新定石を解説した本。
一度出版された本の翻訳なので、
「現在の」最新型…とはいかないのは当然だが、
いつ頃の型かがもう一つ判然としない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/77/852aa1ba4741a5c6bb06970981b4de3b.jpg)
恐らく2005年前後の内容と思われるが、
その一方で薫鉉(チョ・フニョン)プロの得意布石として紹介されている
上の図の布石に対して、黒Aの手しか示されていないのが気になる。
というのも「李昌鎬ファイル」では1998年に黒Bの対抗策が登場し、
それにて「黒有利」と解説されているから。
黒Bに対しても有効な応手があるので素通りしたのか、
それとも意識的に触れなかったのか謎だ。
また両ガカリ、ミニ中国流、中国流について多くページを割いているが、
これらに関しては日本の棋書や李昌鎬の本でも解説されているので、
結構重複している知識も多く、取り立ててわかりやすいわけでもない。
それ以外の項では他の本であまり見たことのない型も散見したが、
本書でなければという部分にやや物足りなさを感じた。
最新でないのでプロの碁の観戦ガイドとしても不適。
使い方がもう一つ見えにくいように感じる。