「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

青森のS君親子が来院、お母さんの家庭指圧の腕も今やプロ並み

2016年08月14日 | 指圧の活動

  730日・31日の両日、青森のS君親子が川越の治療院へやって来ました。
 彼は、毎年1回、夏休みに東京の順天堂大学病院の主治医のもとに、二分脊椎症の検査と診察を受けに来ます。そのとき私の治療院に寄り、全身指圧を受けて帰るのが恒例になっています。今年で4年目、初めて会った小学6年生のときから毎年、彼の成長を見るのが楽しみです。今年もやって来ました。ひと回り大きくなって、頼もしい感じになっていました。 

 お母さんは、治療院へ来て指圧を覚えて青森へ帰り、自宅でS君を一生懸命圧(お)しています。結果、中学1年生のときに自力排便ができるようになりました。快挙でした! もちろん簡単なことではありません。夏休み以外にも何回か来院しています。私も電話やファクスのやり取りで、彼の状態を把握して指導しました。公益財団から二分脊椎症の助成金を頂いたチャンスを生かし、私の方から青森まで出かけたこともあります。 

 今年はS君の腰椎に異変があり、大変心配したそうです。病院での結果は要観察ということで、とりあえず両親ともホッとしていました。
 その様子は、身体を圧してよく分かりました。神経的な強い疲れが、身体のあちこちに現れていました。お母さんの身体は、張り過ぎてまともに圧せないほどでした。彼も同じくお腹の調子まで影響を受けていました。2日間圧したので、2人ともスッキリした顔で、帰りました。よかったです。 

 この青森のお母さんが凄いと思うのが、とにかくマメに彼を圧しているということです。しかも細部までチェックしていて、素人とは思えない質問をしてくるのです。それに答えると即実行に移します。当然、だんだん腕前が上がってくるのです。簡単な症状は、電話での指導だけで治してしまったこともあります。
 本人は「本当は、学校に入って免許を取りたいのです!」と言っております。頼もしい限りです。私も「国家資格を持っていない唯一の弟子だよ」と言って、基本指圧研究会の「母心」Tシャツをあげました。 

 彼女と会うと「旧知の友人では」と思うほどですし、話も指圧師同士のような感じで楽しくなります。今回も、「ここが、どう考えても出っ張っていると思うのですが?」 との質問に対して、「こう圧せばどうでしょうか?」と模範を見せたら、「うーん、なるほど」と納得しているのです。普通では分からないはずなのに!!
 話は尽きません。また、来年の夏に会えるのを楽しみにしています。


神経的な強い疲れか、圧せないほど張っていたお母さん


その間、治療室の隅でS君は勉強


S君のために真剣に指圧を学ぶお母さん


また来年の夏にあいましょう、「元気でね!」

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