「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

指圧大好き少年Y君、彼の 6 年間は皆勤賞もの!

2019年11月08日 | 指圧の活動

 月に1回指圧を受けに来る指圧大好き少年Y君は、小学校1年生の時、担任の先生から言葉が不明瞭との指摘を受けたそうです。本人は一生懸命喋っているのですが、言葉が分かりにくいというのです。「構音(こうおん)障害」があるのではないか、と言われたそうです。お母さんは、病院など数ヵ所を回ったそうです。最終的には、市が行っている「言葉の教室」の訓練も受けました。

 指圧で何とかならないか、という知人の紹介で、お母さんに連れられて治療院に来ました。
 構音障害を私は知りませんでした。唇や舌などの話し言葉に必要な器官を上手く動かすことができないために、声が出にくかったり、呂律が回らず正しい発音ができなくなる言語障害だそうです。
 どうしたものか? と一瞬考えましたが、Y君の好印象に惹かれて「まず、やってみようか」と取り組むことにしました。Y君独特の素直な可愛さに、スムーズに仕事に入ることができました。彼はとても可愛いのです。

 治療半年後くらいには、はっきりしなかったコメカミがきれいな形になりました。1年後あたりから、ずいぶん言葉が分かりやすくなったように感じました。今回の治療効果は数字化できるものではありませんが、私は明らかに「好転」を感じていました。
 治療1年半年で言葉の訓練は終わっていましたし、指圧治療の効果も十分。この後、指圧治療は要らないと判断してその旨をお伝えしました。その返事が嬉しいものでした。お母さんから、Y君は指圧が大好きなので、迷惑でなければ続行してほしいとのことでした。

 それからは月1回の指圧が治療ではなく、Y君の楽しみになりました。彼はとても繊細な神経の持ち主です。指圧を受けることでリフレッシュできることを知ったのだと思います。お母さんと私も、子供のことですからきっと飽きる時が来るだろう思っていました。しかしどれだけ楽しく遊んでいても、お母さんが「指圧の時間ですよ」と呼ぶと即座に遊びをやめて嬉しそうに来院します。

 Y君は今6年生です。来春は中学生、きっと部活などで忙しくなるでしょう。どうなるのか、興味もあります。小学生の現時点では、インフルエンザの時と、もう1回お休みしただけです。
 お母さんからは、指圧を受けているので情緒の安定も落ち着きもあり、成績もとても良く、「これも指圧効果だと思っています。感謝しています」と言われました。嬉しい限りです。
 Y君のいつも嬉しそうに指圧を受けている様子が、周囲の大人たちを笑顔にしています。

 

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