「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「もう1度聞きたい」の声に疲れもとぶ

2009年11月01日 | 指圧の活動
10月28日、日本指圧専門学校の昼間部3年生の授業に行ってきました。3年B組とA組の2クラスで、各90分の授業の講師です。“指圧を施術する”ことは長年やっている仕事ですから慣れていますが、“指圧を講義する”のは普段やらないので、決して上手とはいえません。  

 講義に先立ち、学生さんにどこまで伝えることができるかしら? との不安でいっぱいでした。しょっぱなのB組授業が終了後、受講生の中から「スッゴク面白かった! もう1度聞きたい」との声が上がったのを背中越しに聞いたときはとても嬉しく、まさにやり甲斐を感じるひと言でした。 
  今回の授業の目標は、とにかく「圧し方」が何より大事なのだということが胸に納まってくれれば成功だと考え、それを意識した内容に終始しました。B組では時間が足りなくなり、最後の2分で実演をやるはめになりました。 
 実技は当日出た質問に沿ったものをやろうと考えていたので、何の用意もしていません。とっさに目で見て分かるものにしようと思い、頸の動きが悪く痛みもある学生がいたので、この方にモデルになってもらいました。痛い部位は圧さずに、腋窩と前頸部の指圧だけで、頸の痛みが取れて動きが良くなることを実演しようとしたのです。  

  あと2分しかないという状況での実演でしたが、回らない頸がみごとに動いてくれたので、正直、ホッとしました。彼女の頸が回った瞬間、「ワーッ」という声がいっせいに上がりました。まるで“サクラ”みたいだと感じるほどでした。そこですかさず聞きました。
「ハイ、この効果を出せたポイントは?」
「圧し方!」 
  クラス全員が声を揃えての返事です。大成功、このクラスの皆さんはすごく熱心だという印象を強く受けました。実技ではなく講義だけで進める場合は、熱心なクラスだとこちらの話も乗ってきて、ものすごくやりやすいというのが新たな発見でした。  

 指圧をすることは慣れているので、朝から晩までやっていても疲れません。今回の授業は講義中心でしたので実はとても疲れ、翌朝はなかなか起きられませんでした。最初の仕事を断わり、ゆっくり出勤にしたほどです。この日、圧しながら体調が整いだんだん楽になって行くのを味わいました。基本指圧を圧せることのありがたさをしっかり味わった次第です。 

  次回は、11月10日です。夜間部3年生の学生さん達と勉強します。どんな出会いが待っているか、とても楽しみです。 
  今、共に学べる喜びをしみじみ味わっています。ありがとうございます。
 

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