5月11日夜、帰宅すると宅配便が届いていました。鹿児島に嫁いでいる娘からだったので “母の日” の贈り物だろうとすぐに気づきました。
中を開けて驚きました。“レインボーローズ” という7色の花びらを持つバラのアレンジメントです。
ずっと以前、青いバラは創れないと聞いたことがあります。つい最近、14年の歳月をかけて、サントリーが青いバラを創ることに成功したことも知りました。しかしこれは、青も含めた7色なのです。
1枚1枚の花びらが、赤、青、黄、緑、紫、桃、オレンジ、とそれぞれ違う色で一輪のバラになっています。 オランダで開発された加工の新技術だそうで、世界各国のパテントを取得していると聞きました。
主にイタリア、アメリカ、日本に輸出されているそうですが、発注を受けてから加工しオランダから発送するというのです。 成田まで14時間の空輸、それから国内配送です。手元に届くまでにすでに1週間を要して、それから1週間、きれいな姿を楽しませてくれるそうです。 これまでのバラの日持ちを考えると、それだけでもなんともすごい時代になったものだと思います。
オランダで開催される見本市ホルティーフェアーでは、その年どしの優秀な技術者を表彰しているそうですが、レインボーローズは、2006年に金賞を授賞したそうです。これに加工されるバラは、バンデラという種(しゅ)がつかわれていますが、同種で青いバラもアレンジされていました。
かつて不可能とされた青いバラが脇役となりレインボーローズを引き立てています。あまりに珍しいバラなので我が家だけで楽しませてもらうのは、もったいないので治療室に飾りました。皆さん驚いて見てくださいます。そのせいかレインボーカラーが、一段と鮮やかに見えます。
“レインボーローズ”――寡聞にして、私は知りませんでした。一輪のバラが運んでくれた楽しいひとときです、感謝。 (写真はレインボーローズ、有限会社小林生花店のホームページから)