「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

スクワットでより良い “指使い” に

2007年05月15日 | 指圧の活動
  このところ、わが治療所ではスクワットにますます夢中です。

  私にとっては、膝が悪いために1日1回しかできない大事なスクワット練習です。膝を曲げたときに出るひどいバキバキ音も、以前と比べるとずいぶんちがってきました。
  いかに効率よくやるか、あれこれ工夫してやっているうちに、治療所のスタッフで知恵をしぼりあうようになりました。「3人寄れば文殊の知恵」とは、よく言ったものと感心するほど、“より効率よく”との工夫ができてきました。

  なにより驚くのは、それぞれが日に日に上手にできるようになっていくのです。しかもスクワットの上達に比例して、思ってもいなかったことが起きました。指の筋肉などの微妙なバランスが変わってきたのか、“良い指使い”ができるようになってきたのです。
  指圧の道具である“指”が良い変化をしてくれるのはなによりの喜びで、もう皆で夢中です。仕事をしながら、わずかな時間を見つけては、誰かがスクワットをやっています。仕事中の人は、何気なくそれを目で追って、「あっ、昨日より上手になっている」と確認しています。
  これをやることで、また、自分ももっと上手になれると確信できるのです。仲間で切磋琢磨することにとても楽しさを感じています。人の上達を見ることは大事なことだなぁ、と改めてしみじみ思いました。

  みごとにはまって、仕事場でブームになっているこのスクワットについては、鈴木林三先生にもよく話しをします。先生は、以前から講習会などで、よく「スクワットがきれいにできるようになると、電車を待って駅のホームに並んでいるとき、前の人にも後ろの人にも迷惑をかけずに練習できるよ」と仰っていたので、試しに聞いてみました。

 「本当に駅のホームでスクワットをやるんですか?」
 「うん、やるよ! ただ待っているだけじゃ時間がもったいないでしょ」

  ビックリです。

 「えっ! 毎日ですか?」
 「うん、毎日」
 「1日何回か決めているんですか?」
 「いや、回数は、決めていない、気が付いたときにやる」
 「人が変な目で見ませんか?」
 「うん、たまに見ている人がいるね」

  へー、気にしないんだ。これはビックリニュースです。先生も毎日やってるスクワット。私達弟子がやらずに上達を目指せるわけがありません。

  5月の練習会では、再度細かくスクワットのチェックをしようと思っています。上達の手応えを得たことで、“指づくり”にも新たな情熱を持つことができた、とメンバーの1人が目を輝かせていたのがとても印象的です。
  力でガンガン圧す指圧に明け暮れていたころには、考えてみたこともないほど楽しく、充実した毎日です。
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