9月9日付で当ブログに掲載したK君の記事のつづきともいうべき、改善過程での嬉しいご報告です。
私は、二分脊椎症の自力排便監理を指圧で行うことがあります。現在14名の方が自力排便(一部は自力排尿も可能になった例あり)に成功しています。
つぎの内容はK君のお母さんからのメールで、ブログでの発表も承知なさっています。
二分脊椎症のK君は、生まれつき肛門がありませんでした。彼の病名は「鎖肛」。生まれてすぐに肛門形成手術を受けました。程度は高位、鎖肛の中では1番重い症状でした。高位とは、直腸が閉鎖している最後が、お尻から離れた高い位置にあることだそうです。手術は腸をお尻まで引っ張り、穴を開けて繋げる手術です。その際、肛門括約筋を医師が探し、その間を引っ張って繋げます。お母さんからのメールです(論旨・要点を短くまとめた箇所もあります)。
「Kは指圧を受けて身体がとても楽になったようです。浣腸のあとトイレで排便し、15分くらいして『また出(で)そう』と言い、トイレでの排便に成功しました。また一昨日は幼稚園の給食後、初めて自ら申し出てオムツを替えたそうです。しかしその時はまだ出始めだったようで、オムツを替えて遊んでいる時に大量に出てしまったのですが、幼稚園の先生方もほんとうに喜んでくださり、Kも何か気づくことがあったようです。
肛門を確認してみると、出口の筋肉が発達していないのかも知れません。それでもこうして嬉しい効果が出ていることに感謝しています。今後ともよろしくお願いします」
生まれてすぐに外科手術を受ける赤ちゃん、ご家族の気持ちを思うといたたまれない思いです。私のわずかな経験では計り知れないことがたくさんあります。鎖肛については初めて知ることなので、一緒に勉強させていただきながら進んでいきたいと思っています。
チャレンジは始まっています。納得できる効果を目指して一緒に頑張って行きたいのです。