当治療院が主催する「ナンバ式骨(ほね)体操」の第2回講習会が、9月9日(日)午前10時から正午の2時間、川越南文化会館(ジョイフル)で開催されました。 7月15日に行われた第1回講習会が大変好評で、ぜひもう1度やってほしいという方たちや、当日都合がつかずに参加できなかったので、改めて開催してほしいという皆さんの熱意に押された形で、第2回が開催の運びとなったものです。
1回目同様、定員をオーバーする盛況でした。前回来てくださった桐朋学園大学講師(心身技術研究所副所長)の長谷川智先生とともに、今回は同大学教授の矢野龍彦先生(同研究所所長)も出席して下さいました。ありがとうございました。
この体操は、私達が目指す指圧の効果と、とてもよく似た結果が出ます。前回の講習から約2カ月、この骨体操でみごとに体調を好転させることに成功した方々の指圧をしながら、つくづくすごい体操ができたものだと感心しています。
少し専門的に言いますと、この体操をすることによって、前頸部(ぜんけいぶ)、腋窩部(えきかぶ)、鼠径部(そけいぶ)、腹部が弛むのです。
身体の深部がこんなに動く体操は、今までなかったのでとても驚いています。自分の身体の感覚と向かい合えるから、その効果も大きいのでしょう。身体の感覚は、痛みや違和感でしか感じることができないのが普通ですが、これは、「どちらが楽かな?」と感覚に聞きながら、楽な方だけを主に動かすという初めてのやり方です。これが画期的な効果を生んでいるのです。
身体は、よく耳を傾けていると信号を出してきます。そして、どんどん感覚が磨かれていくのです。自分の身体と対話できる、絶好のチャンスを手に入れることができたのです。これはとても素晴らしいことではありませんか。
身体各部分の可動域を、全部使って生活している人はあまりいません。加齢とともにだんだん身体は錆ついてしまうのですが、それを意識することもほとんどありません。骨体操は、そんな錆つきも無理なく少しづつ取り除いてくれます。
この体操は覚えてしまえば財産です。身体の動きがだんだん滑らかになっていくのが楽しくて、私もなんとなく毎日続けています。
楽な方へ、楽な方へと動きながら、身体と感覚の変化を楽しんでいます。時間は3分とかかりません。忙中に閑を求める思いで体操をするのも、また楽しいではありませんか。