「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

治療を契機に激変、初めて「尿意」をもよおす

2007年09月20日 | 素晴らしい指圧効果
  9月16日(日)、タツヤ君が先週受けたがっていた指圧を初めて受ける日です。30分前に来てもらい、自宅でできるリハビリを、彼とお母さんに覚えてもらいました。これから毎日実践してもらい、毎週効果を見ていこうと考えています。

  私の方針は、「ナンバ」の考え方で、“タツヤ君の感覚に聞きながら”進めていきたいと思っています。時間に余裕があったので、スタッフのDさんにタツヤ君の骨体操を頼んでみました。
  先週よりうんと上手になっていたのには、皆ビックリしました。身体がしっかりして背が伸びていました。表情までお兄さんになっていたのは、感動ものでした。

  圧してみて一番感じたのは、やっぱり“前頸部とミズオチ”なのだということでした。前頸部4点目は、触れられません。ミズオチもなんの手応えもないのです。
  側腹部と下腹部に手応えがありました。最初は、なんとか弛んだカタチで終了したいと考えましたが、あまり深追いせずに様子をみることにしました。
  これから自宅でのリハビリと併用です。成長期の子供には大人にはない力があります。子供の身体によい刺激を少し与えるとそこからなにかが、成長して効果を倍増させてくれます。

  タツヤ君にもその力は十分にあると感じます。施術終了直後です。
 「つぎは、いつ来たらいいですか?」
  この言葉には、回りにいた人達みんなが、驚きました。やる気満々なのです。そのやる気に引かれて応えました。
 「じゃあ土曜日にまた診せてね」
 「はい!」
  また楽しみが、一つ増えました。今後どのような展開になっていくのでしょうか。彼の純真な天使のような笑顔が、一層輝きを増していくだろうと楽しみです。


  その後、奇跡のような効果が出たので、重ねて報告します。
   9月18日(火)18時30分、仕事をしていたら、タツヤ君のお母さんが息せき切ってやって来ました。なにか普通ではないという感じです。私が仕事中であるにもかかわらず、患者さんの枕元に来て興奮しています。
  実は、タツヤ君は生まれつき自力で排泄ができません。その感覚すらないのです。排尿のときは導尿という方法で、幼少のときはお母さんが、中学になった今は自分で、処置をしているのです。
  話を聞くと、前夜の7時に、導尿により排尿したあと入浴したそうです。8時半、所用でお母さんと外出しました。導尿は、ふだん3時間半を目安に自分で行っているといいます。
  ところがこの日、外出中の車の中で、「お母さん、おしっこ、おしっこ」とあわてたと言うのです。生まれて一度も体験したことがない「尿意」を始めて知り、だいぶ慌てていたそうです。
  車中で急いで導尿をしたということですが、お母さんにとってはこれは大変な喜びだったのです。感激が全身に表れていました。

  どこまで改善できるか分かりませんが、9月9日に彼の状態を診たことがきっかけで、その後の手当で、確実に効果が出つつあるのは確かです。
  さっそく矢野・長谷川両先生には報告しました。今後の変化も慎重に見守っていきたいと思っています。

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