「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

可愛い指圧愛好者、自分で予約の電話

2007年06月19日 | 素晴らしい指圧効果
  私の “はにかみ王子” Y 君(小学1年生・男児)から、治療所に電話が入りました。16日の夕方です。

 「もしもし〇〇Yです。こんにちは! また指圧をしてください」

  彼一流の、棒読み状態での話し方です。

 「こんにちは! Y君、どこか痛いの?」
 「………」
 「どうしたの? どこか具合がわるいの?」
 「………また指圧して」
 「わかった、じゃあ8時頃にくる?」
 「うん!」

  午後8時。いつものように、ピョンピョン跳び跳ねながら、嬉しそうにやってきました。ところがY君、目の下に隈(くま)をつくっています。今日は、いったい何があったのでしょう???

  お母さんが 「Yは今日お友達とそのお母さんに、△△公園へ連れていってもらったのですが、池に落ちてずぶ濡れになり、怯えて泣いて大変だったんです。死ぬかと思ったみたいです」 と話してくれました。
  なるほど、身体中が固まっています。どこが痛いとか辛いとかというより、激しいショックで全身の機能が停滞しているような感じです。
  背中に、ショックにより心臓に負担がかかったとみられる硬さがありました。腰には、腎臓にも負担がかかったとおもわれる硬さがあります。
  お母さんの話では、Y君は 「足が重ーい」 と言って、足をずるずる引きずりながら歩いていたそうです。子供心に、指圧をしてもらえば楽になれると思ったようで、母親に話して自分で電話をかけてきたのです。
  治療中も、あまりふざけずに圧させていました。お腹が弛んだので治療を終えましたが、直後ここが痛いと左胸をさすりました。

 「大丈夫、痛みが出たほうがいい場合もあるから! 今夜はすぐに寝ようね」

  神妙にうなずき、帰りながら、いつものようにちぎれるほど手を振っていました。可愛らしい Y 君、さすがに今日は少し元気がありませんでした。

  夏に向かい痛ましい水の事故が毎年跡を断ちません。子供も大きくなるほど行動範囲が広がり、親が守り切れないケースが増えてきます。
  今回の件も、今後の教訓になればいいな、と思いながら後ろ姿を見送りました。

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