写真は、今回の富士樹海・忍野八海の旅の初めに、富士山駅に着いたときに撮ったものです。なんと「農鳥(のうとり)」が私たちを迎えてくれていたのです。実物を見たのは初めてで感動しました。写真中央から少し右に寄ったところに、カギ(L)のような雪模様があります。これは、富士吉田市側の富士山7~8号目あたりに出現する現象で、この季節の風物詩だというのです。
山肌に残る雪形で形が鳥に似ており、この残雪が現われると田植えの季節だということで農鳥と言われてきたそうです。あくまでも残雪ですので、完璧な鳥の形とは言えません。しかし本物を見ることができたので、本当にうれしかった。私達が行くときに合わせて出現するなんて、あまりにも出来過ぎだと思ってしまったほどです。
この旅ですごいと思ったのが、この日、どこにいても富士山の全景がきれいに見えていることでした。観光タクシーのドライバーさんから、富士山は上の方が雲に隠れたり、晴れていたと思ったら直ぐに曇ったり、山の全景が何時も見えているのは、とても珍しいですよ、と話を聞きました。とても楽しい旅でした。
ウェーザーニュースを見ていたら、東日本の天気は回復傾向。山梨県では、今回の土砂降りで富士山の雪が解け、みごとな農鳥が出たことを報告していました。
ここに私が撮った写真で、感動をお伝えできたら幸いです。