ある日のスーパー。
食パンを買おうと パン売り場 に行ったところ、
カートを横向きにして 食パン売り場 を占領 している
体格のいい高齢女性がいました。
ちょっと迷惑だなとは思いましたが 空くのを待っていると、
その人は 他のパンをどけることなく、
一番下の棚の 一番奥から無理やり
お目当て(?)のパンをグイグイと引っ張り出し始めました。
〔 えーっ、そんな取りかた してる人 見たことない! 〕
〔 そんなことしたら 周りのパンまで みんな潰れちゃうんじゃないですか!? 〕
それでも彼女は強く引っ張り、掴んだパンを手に取りました。
〔 そのパンだって潰れちゃってると思いますけど 大丈夫なんですか!? 〕
すると次の瞬間、そんな思いを打ち消すように
「えっ、そっちは158円するのよ。
そりゃぁ パンなんて高ければ高いほど美味しいに決まってるわよ。
何、 このパンじゃ嫌だっていうの!」
誰かに向かって 大きな声で言い放ち、
今 引っ張り出して来た そのパンを雑に投げ戻 していました。
〔 えっ、そんな! ちょっと酷くありませんか! 〕
同時に、その人が一瞬見た方向に目をやると
高齢の男性が ほとんど聞こえない声で何か言っていました。
すると、
なぜかまた さっきと同じように 奥からパンを引きずり出し始めた 高齢女性。
〔 えっ! さっき放り投げたパンは!? 〕
〔 違う種類にするんですか? 〕
〔 それとも そのパンが潰れていたから他のを選ぶんですか? 〕
〔 それなら パンの取りかたはさっきとは違っていいはずなんじゃないですか!? 〕
驚きと疑問 しか湧いてこない!
それでも 彼女は 同じ種類のパンを奥から引っ張り出していました。
しかも 手に取ると 表示を眺め、
「何よ! これ、6枚切りじゃない!」
そう言って またしても 投げ戻 した。
〔 どういうこと!
自分の意に副わないからって、売り物ですよ!
いくらなんでも それはないんじゃないですか! 〕
私はもうすっかり買う気が失せてしまい、その場から離れました。
が、その人は また他のパンへと手を伸ばしているようでした。
そんな風にできてしまう神経って なんなんでしょう?
その女性が していた パンへの愛のない 雑な扱い、
カートを横向きでいつまでも放置 している 無神経さ、
人前も はばからず ご主人に声を荒げる 気遣いの無さ。
同時に、 一緒に来ていたご主人と思われる男性の
女性が大声をあげても3mほど離れた位置から近寄っても来ない姿、
カートが売り場を邪魔を していることにも、
買い物でカートが重くなっているかも しれないことにも、
まったく神経がいかず、ただ付いて歩いているだけのような姿勢。
もしも奥さんが恐妻家であったとしても、
<気が弱い> のと <気遣いがない> のとは違うよな という思いが湧いてきて、
このお二人に 後味の悪さ しか感じることが出来ませんでした。
こういったことは たぶん何気ない言動。
だからこそ 重ねてきた月日が、普段の生活が、垣間見えてしまう。
気づかないことは 怖いことです。
他人にはもちろんですが、物にも 身内にも
気遣いを 忘れてはいけないということを考えさせられた場面。
と同時に、カートの置きかたなど、
気をつけているつもりでも 迷惑をかけていることが無いとも限らない。
自分も気をつけなければと思った出来事でもありました。
作った方にも 販売している方にも 買おうとした方にも
潰れたパンたちにだって 失礼だなと思えた出来事。
大人を長くやっているゆえの気の緩み?
何も考えずに自分中心になってしまっていないか、注意は必要ね!
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私も知らず知らず気遣いが足りなくなっているかもしれません。
気をつけなくちゃと思いました。
自分ではきっと悪いことをしているという意識もないんでしょうね。
気づかせてくれる人がいないというのは損な人生。
今はいろんな事件があって 声をかけるのも憚られる状況下にある
というのも哀しいことですね。