― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

屋根の上の思わぬ出来事  ― 初恋時代 ―

2013-06-30 | 植物 に関するお話

書き始めても、なかなか完成までには至らないことばかりの 私のブログ。
まぁ いつものことではありますが …!
今回も この記事を書いている途中で チビ猫 ロック事件 に遭遇 してしまったため、
こちらの投稿が さらに遅くなってしまいました。
                             (ロック事件の詳細については こちら で ご覧ください。)

我が家の小さな庭 周辺 には かなり 木が生い茂っています。
先月(5月)の初め頃には、
去年(1月) お隣りの屋根にかかってしまって 大騒動で切った 月桂樹の木の剪定を しました。
                  (月桂樹に関するお話の詳細については こちらこちら で ご覧ください。)

      気づけば あの剪定騒動から 1年以上が経過 していてびっくり!
      月桂樹は生命力が強く、伸びるのが早いとは聞いていたんですが、
      一階の屋根より低く切ってしまったので
      伸びるまでには時間がかかるとの思いがありました。
      けれども 最近 上を見ることが少なくなっていたようで、
      見上げれば 確かに 青々と した枝が上方へと勢いよく伸びていて、
      いつの間にか 上の方は 鬱蒼(うっそう) と していました。
      さすがに、切った太い幹が伸びることはありませんが、
      そこからまた 若い枝が いくつも出て 天を目指 して伸びています。

              
         前回の剪定後           今回の剪定後         切り株から枝が …!

          私は この月桂樹の木の 柔らかさや香りや若い葉の黄緑色が大好きなので
          今回は 間引き程度 に したいと思いました。
          それでも 切ったものを集めてみたら、ゴミ袋は 6個 になっていました。


  
                 左に 月桂樹、             右に もみじ … 他!

月桂樹を 間引き剪定する際には 屋根にも上りました。
腰を下ろして落ちないよう気をつけながら、出来るだけ下のほうからカットしました。
その際 ついでに周囲を見回ってみると、
下からでは見えにくい裏側の屋根の上が 自分の家のものではない木で覆われていて …
しばし 茫然自失(ぼうぜんじしつ)状態に陥ってしまいました。
   やっと切り終えて、あとは片づけだけだ と思っていたのに、
   想像を絶するようなものを目(ま)の当たりにしまいました。


   この土地は誰のものだか よくわかりません。
   我が家の庭には 土が落ちてくる し、落ち葉の散乱も酷い!
   以前 大家さんが 持ち主と思われるお家に言いに行ってくださったことがあったんですが
    「うちのじゃないから 切るなりなんなり 勝手に したらいいだろう!」
   声を荒げてそう怒鳴られたと云って それっきり!
    「こっちは こういう理由で困っているんですが お宅の土地ではないですか? と聞いただけ
     なのに あの怒りかたは変だよ! きっと、認めたら処理するために必要な労力やお金が
     大変だから あんな態度になっちゃったんじゃないかな!?」
   そんな話を していた大家さんで した。
   こちらも 調べて追及 し、ご近所同士で揉めるのも嫌だと思い、そのまま放置!
   そのため 今も改善されることなく 風が吹く度 枯葉で覆われてしまう庭のままで、
   木や草の間に入り込み、雨が降れば地面に張り付く 落ち葉の掃除は し切れません。
   それと共に今回の木による被害ですから、
   悩んだ末 屋根の上にのしかかっていた部分と 家に触れている部分だけを切ってしまいました。

       今回 屋根に上って見てみたら
       枝が娘の部屋の窓に当たって曲がってまでも伸びまくっていて、
       1階の屋根から2階の屋根の上まで 酷い状態 になっていました。
       娘は こちらの窓際に物を置いていて開けなかったと言っていましたが、
       ここまで気づかないものかと それにも びっくり してしまいました。
       これはもう 家周辺がきれいにならないどころではなく <家が傷む> という被害!
       事を荒立てる気はありませんが、これ以上 被害を拡大させたくはありません。
       前回 言いに行って怒鳴られ、勝手にしろと云われたことでもありますし、
       誰も立ち入らない場所なので 枝ぶり が どうだのという問題でも ありません。
       もし何か言われたら 今までの被害のお話をすることも出来ます。
       ただ、生きものでもあるので 最低限 ということにして、
       我が家に接触 している部分だけ 切らせていただいてしまいました。
       見えている部分だけでも酷いことになっていたのに、2階の屋根より上に伸びていて
       見えなかった部分も想像以上に凄い量で、絡まった幹や枝を切って下ろすだけでも
       大変な作業 となりました。
       時間をかけ、細かく切り刻んで詰め込んだのに、ゴミ袋は 14個 にもなりました。
       ついでに、これも我が家のものではない 枯れたノシュロ(ヤシ科)の葉や
       倒れかけてきていた竹なども切り、久しぶりに枯れ葉なども掻き集めていたら
       ゴミ袋は 計26個 にもなって、ゴミ捨ては 3回分けとなりました。

         陽当たりは良くないのに、どの木も よくも育ったものだと感心するばかり! 
         ほぼ一日がかりの、思いもよらぬ大作業 となって 疲れ果てましたが、
         被害が出ないうちに気づいて、まとめて処分出来たんだから、良かった ってことでしょう。
         残念だったのは、動揺のあまり 写真に記録することを思い付きも しなかった ってこと!
         毎日 カメラを持ち歩いて 即ブログ更新 している人のようには いかないわね~!



   
それから半月ほど経った頃のこと。
月桂樹を切ったことで 少 し広く感 じられるようになった空を眺めながら
何気なく 反対側に目を向けると、
なにやら見慣れない赤い玉のようなものがいくつか見えました。


       こちら側には暗紅色を した 10メートル近くありそうな紅葉の木があります。
       その中に 青々と した葉が混ざり、その葉に赤いものがいくつも付いていて
       とても気になりました。   
       下から見上げていても疑問は解けないので
       一番近くで見れそうな屋根の上に、再び上ることとなりました。


近づいてみると
やはり 緑葉の間から 下から見た以上にたくさんの赤い実のようなものが見えました。
緑葉たちは 暗紅色の紅葉の間から 枝を伸ばし、その枝先はいくつにも分かれ、
枝分かれした小枝から伸びている葉の付け根あたりに赤い実が1個ずつ付いているような感 じ!
よく見ると、実は ちっちゃくて短い枝の先に、ちょこんと付いていました。

最近 よく来るようになった 賑やかな鳴き声の オナガ君。

いろんな小鳥さんの声が聞こえていたのは この実を食べに来ていたのね!

枝の元を探すため 辿(たど)ってゆくと、
なんとそれは 2週間ほど前に切った あの木!
思い返せば、その時 確かに 青く小っちゃな丸いものが枝に付いていたなと思い当たりました。
半分以上切ってしまったのに、曲がった枝が 紅葉の間をすり抜けて伸びていたようで、
切らないでおいたら どれだけたくさんの実が付いたのだろうと考えたら、
小鳥さんに悪かったな と思えました。

  
緑に映える赤橙色のコロコロが 可愛~い!

熟 した実は キイチゴのようにブチブチとした球状を していて、
まだ赤くない実には 毛のようなものが見え、もっと小さいものは少しデコボコした球形。
どちらも まだブチブチ状態にはなっておらず、青い(緑色の)ままでした。
毛と 毛の生えている辺りは 紫っぽい色を していて、
毛の生えかたが あの 茶毒蛾 を連想させて 一瞬 ゾクッと してしまいました。
                        (茶毒蛾事件の詳細については こちらこちらで ご覧ください。)

   
     実から出ている毛のようなものが ウニのトゲみたいでもあるけれど、
                      トラウマ となった <茶毒蛾の針> に見えちゃって 鳥肌が …!


 これはいったい 何の実 なんだろう!?
調べてみたら この木の名は ヒメコウゾ(姫楮)というもののようでした。
   実は そっくりです。
   枝が やや つる性 というのも 合致。
   葉先は 尾状に長く尖り、葉の縁は 鈍角で細かいノコギリ状 など。


            
   ツルが四方八方広がってジャングル化 してる!      ノコギリ葉  と  トンガリ葉先。

… と思ったら
   葉が 相互 していない。
   葉は 黄緑色から緑色で 厚みはない。
   落葉低木 ではない。
      (落葉低木は 2~5メートル。 でもこの木は どう見ても 10メートルはありました。)

など 違う部分が見受けられます。

    
葉は 薄く柔らかく、茎から交互に出ています。

 じゃ~ これって、コウゾ? カジノキ? ヤマグワ?
      桑かな? とも思いました。
      桑は、落葉性の高木で、大きいものは 15mほどになるそうです。
          葉は薄く、つやのある黄緑色で、縁は粗いノコギリ状。
          大きい木では、葉の形はハート形に近い楕円形で
          若い木では、葉にあらい切れ込みが入る場合があるようです。
      でも実は、キイチゴのように、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなり、
          熟すと赤黒くなる というあたりが 違います。
      カジノキ というのも当てはまらない気が します。
      コウゾは ヒメコウゾとカジノキの雑種 だといいますから、
      これはさらに 雑種のコウゾ なのかも しれないな と思えましたが、
      特定するまでには至りませんでした。


                         比較するために置いた小指。
     
        出て来たばかりの小っちゃな新芽。   頑張るぞ~! と 手を広げているようにも見えます。
                      若葉ちゃん達の 強い生命力に 感動!


いずれにしても この木種の成長は早く、
  〔 いつの間に こんな樹が生えてたの? 〕 なんて思うほど 長い枝を 四方に広げるそうです。
現に、切った辺りからは また新たな新芽が 次々に生え、伸びていて びっくり!
月桂樹と同様、切った幹が伸びることはなさそうですが、きっとまた枝が伸び、葉が茂って、
来年にはたくさんの実が生り、小鳥さん達を喜ばせてくれるのではないかと感 じました。

   
      あっちでもこっちでも、どんどこどんどこ 伸びちゃってま~す。
透明感のある 赤、または 赤橙色を したこの実は 1.5センチほどの大きさ。     
小鳥さんが食べるくらいだから きっと人も食べられるんだろうな と思っていたら
やはり 食べても大丈夫だと書いてありました。
写真に収めるついでに 恐る恐る口にしてみると、
決 して美味 しいとはいえないけれど 薄っすらと甘く、ちょっとプチプチ感があって、
その ひとつひとつが種なんだろうな と推測されました。
そっと摘んでいても 指には ぬめりが見られました。

      化粧水なら水分の蒸発を抑える保湿の働きがあります。
      食べ物には コレステロールを減らすなど 健康に良さそうな成分が入っています。
      これはもしかしたら 肌に塗っても 食べても、とてもいいものなのかもしれないな~!
      そうは思いましたが、実行には至らず!
      もう完熟 しているらしく 木が揺れると 地上や屋根の上に ポトン!
      落ちる様子を見ていたら、ぬめりは 落下した時の衝撃を和らげる働きを している
      のかも しれないな と思えてきました。


 よくよく見ると、葉っぱの形も 面白い!
         
                             その小枝ごとに葉の形が違うことに驚きます。

   枝の先端に近いほうの葉は 尾っぽのように長く尖った葉先のものが多い。
   一番先端の葉は どの枝も亀裂 していて、5枚目辺りまで亀裂入りのものも見られる。
   亀裂は、同じ枝でも 浅いものがあったり 深いものがあったり、片側だけだったり と不規則。
   同じ幹や 同じ枝から出ているのに それぞれが個性的なのが なんとも不思議!
   特に、切ってしまった側の枝から出ている葉は 亀裂の深いものが多くて
   同じ木だとは思えないほどです。
  ※ 調べたら、若い葉は亀裂が深いものが多いんだそうです。


左は もみじ。
樹皮は 非常に強靭で、
太い幹をノコギリで切っても 最後の樹皮が 切れず、
細い枝を手で折っても 樹皮がちぎれず、
ずるずると皮がむけて なかなか切り離すことができません。
そんな樹皮は 製紙用の繊維原料とされると書いてありましたが、
衣服にも利用されていたようです。
葉も ブタ、ウシ、ヒツジ、シカなどの飼料(飼い葉)になるそうで、
こんなにすべてが利用できる この木が なんだか愛おしく思えてくるようでした。



投稿前に 見に行ったら、
あんなにたくさんあった実は すべて無くなっていました。
小鳥さんが食べ切ったとは思えないので 落ちたものが多いのだろうと思われますが、
地面には草も多々生えているので パッと見には見当たらない感 じで した。

少なくとも ここ数年、こんなことを繰り返 していたので しょう に、
今まで まったく気づかなかった ということに 驚きます。

来年は あの実を 何かに利用できるといいな~!
うまく付き合っていけたらいいな~!
そんなことを思いながら、今回の投稿 となりました。

こんな小さ な庭でさえ

いろんなものがあって、いろんなことが 起きるのねぇ~!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ゆらゆら揺れる 赤い木の実 … ということで
1976(昭和51)年 6月 1日、アルバム発売
     山口百恵 さん の  『初恋時代』
          (作詞 = 阿久悠 さん/作曲 = 都倉俊一 さん)

「青い木の実が熟れるよに 乙女ごころが紅くなる
                     セーラー服の胸の奥が あなたを恋 して痛くなる」
「少し危ない綱渡り 背のび してする くちづけよ
                     涙が頬をこぼれ落ちて 小さな秘密 抱きしめる」
   「大人に一歩踏みこんで ゆらゆらゆれる初恋時代」

   青から赤へ …!  色も形も変えながら熟れてゆく木の実。
     小鳥さんが食べて種を運んでくれたり、
     自分で落ちて そこから芽を出すものがあったり …。
     屋根の上はちょっぴり危険だけれど、背伸び して取った実は
     ちょっぴり甘い初恋の味!?
    
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)
この曲は、
<花の中三トリオ> と云われた 昭和歌謡界のスーパー・アイドル
森昌子さん、桜田淳子さん、山口百恵さん が
3人揃って主演 した 唯一の映画 『花の高2トリオ・初恋時代』(1975(S.50)年 東宝)の
主題歌 と して作られたものだそうですが、
こんなプレミアムな映像が DVD化されたのは
公開から 36年も経った 2011(H.23)年 8月のことでした。
       Masako / Junko / Momoe Memorial Box 「初恋時代 / 出発(たびだち)」

当時は 1番を昌子ちゃんが、2番を淳子ちゃんが、3番を百恵ちゃんが歌い、
後半部分を 3人で合唱するというもので、
各歌詞は それぞれの個性を思い図って 阿久悠氏が書いたものだとされているようです。
また、百恵ちゃんが阿久悠作品を歌った唯一の歌でもあるそうです。
この時の編曲は高田弘氏によるものでした。

所属事務所やレコード会社が異なる関係で、
その後、それぞれが ソロバージョンで レコーディングし、アルバム収録 しています。

   昌子バージョン = 「あの人の船行っちゃった」 1975(S.50)年12月発売。
   淳子バージョン = 「桜田淳子ベストコレクション'76」  1975(S.50)年11月(2枚組)発売  他。
   百恵バージョン = 「Best of Best 山口百恵のすべて」 1976(S.51)年 6月(2枚組)発売  他。

 ついでに、当時の所属事務所 と レコード会社は
   森  昌子 (所属 : ホリプロ)
          (1972(S.47)年 7月 1日、徳間音楽工業から 『せんせい』 で デビュー。)
   桜田淳子 (所属 : サンミュージック)
          (1973(S.48)年 2月25日、ビクター音楽産業から 『天使も夢みる』 で デビュー。)
   山口百恵 (所属 : ホリプロ)
          (1973(S.48)年 5月21日、CBS・ソニーから 『としごろ』 で デビュー。)


3人で歌った時と同様、百恵ちゃんと昌子ちゃんの作品の編曲は 高田弘氏が手掛け、
テンポが早い仕上がりになっています。(特に昌子ちゃんのは かなり早い!)
また、3人で歌った時は 最後の 「初恋時代」 を 「初恋 じだーい」 と伸ばしていましたが
それぞれのバージョンでは 百恵ちゃんだけが短めになっていました。
この曲に限っての 私の好み を云えば …
曲調は 淳子ちゃんの 竜崎孝路氏編曲 のほうが 大人っぽくて、
「初恋時代」 の部分は 百恵ちゃんのように短いほうが、 好き かな。
残念ながら DAMには 百恵ちゃんバージョン しか入っていないので
曲調などの 歌い比べが出来なくて ちょっと淋 しい気が します。

機会がありましたら 聞き比べてみてください。
三人三様で、楽 しいと思います。

まだ 青い果実 のようだった 頃の 3人が とっても いい感 じ で、

懐かしかったな~!


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