爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

中山法華経寺から真間山弘法寺を巡る散歩

2018-09-25 09:19:00 | 日記

9月の「退職者の会」月例散歩は、千葉県市川市内の寺社仏閣を巡る散歩である。いままで千葉県への散歩は少なく成田山新勝寺以来か?。
JR総武線の下総中山駅で下車する。目的の中山法華経寺は一本道なので分かりやすい、門前町をなしているのかと思うとそうではない。都心から15~20Km圏内では宅地化や一般の商店街化しているのだろう、京成電鉄の踏切を越えると総門が見える、

こんな所に総門があるとは。総門を通り過ぎると「清華園」という古い門があった、案内板には、江戸時代中頃からこの地に住み近代に文具店と書店を営んできた石井氏の寄贈された民家と庭園を整備し一般無料開放している、と。庭園には石像や植物を観賞、民家では展示会、寄席など文化的な行事が催されていた。この他、昭和13年に建てられ「旧片桐邸」が寄贈されたが震災により修復不可能となっている、この2カ所で中山文化村といった。

清華園を出て歩いると仁王門が見えてきた、右に「立正安国を説くお祖師さま」の大きな像が立っている、左手には「南無妙法蓮華経」日蓮宗のお題目のこれまた大きい碑が立っている。特徴的な字体には金色に着色されており、この一画が荘厳な感じを受ける。仁王門から長い参道となっている、参道の両脇には末寺が並んでおり、法蓮華経寺の寺格がわかる。

※参道から末寺の一つである朱塗りの門がある安世院というお寺に立ち寄りました。四院家の一つと言われてますが小さいお寺でした、しかし境内はお花がいっぱいです。門の所の案内板に「庭の生態系ピラミッド」という貼り紙がありました。それなりに勉強されている和尚さんのようです。皆さん、この花は、○○○の花だとワイワイ。

正面に五重塔が見えてきた、思ったより広い境内である。日蓮は、鎌倉での布教活動など他宗派との軋轢による法難ののち、この地に身を寄せ説法を始めた。江戸時代には庶民が参詣する寺に発展した。祖師堂を中心に国の重要文化財が点在している。他の寺院と違って珍しいのは「比翼入母屋造り」の屋根二つ並んでいる寺院建築である。

※祖師堂の「比翼入母屋造り」は、初めて見た、いままで「退職者の会」で寺社巡りをしているがこうした神社はなかった。

※チョツト立ち寄った神社(安房神社と浮嶋弁財天)
市川市は、寺社の多いところである。「戸数千軒寺百軒」と言われるほどで特に行徳地区が多いとか。

昼食を済ませ、京成中山駅から乗車し市川真間駅で下車する。真間川を渡り「手児奈霊堂(てこなれいどう)」と地続きの「真間 稲荷神社」に到着する。稲荷神社は、創建は不明ですが、再建された神社のようです。なぜ、手児奈霊堂と隣り合わせなのか気になるところです。

手児奈霊堂は、伝説上の女性である手児奈を祀る霊堂である。この地に住んで水汲みをしていた美しい手児奈は、多くの男性から求愛を受けていたが、誰かのお嫁さんになれば他の人を不幸にすると悩み、夕日を見て「あの太陽のように」と思い海に身を投げたという。これを悲しんだ人達により手児奈霊堂を建てて祀った。
奈良時代のはじめ、山部赤人が下総国府を訪れたという伝承が残っており、そのときに真間の手児奈を詠ったものが収録されている。また、江戸時代の歌川廣重の「名所江戸百景」には、神社の近くにはこれから行く紅葉の名所である弘法寺(ぐほうじ)があり弘法寺の継橋が描かれている。

弘法寺は、高台にあり正面に長い階段が待ちかまえている。脇には車が通る坂道もある。大変ではあるが高台からの眺めは格別である。山門の仁王像は運慶作と伝えられ、境内はゆったり配置されている。

弘法寺は、奈良時代に行基が真間の手児奈の霊を供養するために建立したのが始まりとされ後に日蓮宗に改宗したお寺で、境内には垂れ桜や小林一茶の句碑などがあり趣のあるお寺である。
数日ぶりの晴天で体がついていかない日であったが、途中、徒歩の所を電車利用に計画変更もらってよかった。


いままで市川市と問われて???の状態であったが、市川市観光協会のホームページに、こう紹介されていた。
『人口:約49万人
 面積:56.39K㎡ 市川市は、昔から「文化都市」と銘打たれています。
 古代の県庁である国府がおかれ、国分寺が建立され、日蓮宗の中心として有名な中山法華経寺など歴史遺産も多く、魅力ある街に惹き付けられた文人墨客も多く住み、ゆかりの文豪や文学の足跡もたくさんあります。
 豊かな自然や農水産の恵みにもふれることができます。
 江戸の香りを残す伝統的工芸品にも出逢えます。』とある。
東京の近郊にあり、人口増・タワーマンション・商業施設が出来る中、歴史を感じさせる街であった。

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