爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

猛暑の中、館林を歩く

2016-08-09 10:51:26 | 日記
1週間程前に足の筋を痛め膏薬を貼っていたが、足慣らしと出かけたが駅のホームで痛めた処が痛みだす、せっかく出てきたので続行を決意。
東武伊勢崎線の館林駅行きに乗車する、区間準急と表示しているが準急区間が過ぎ各駅の電車だった。
結局、1時間以上かかって「館林駅」の一つ手前の「茂林寺前駅」に到着する。早速、「分福茶釜」で有名な「曹洞宗 茂林寺」に向かう、案内表示が20~40mごとにあるが、「分福茶釜」の物語の案内となっており、ページをめくるようにして到着する。
茂林寺は、日本三大狸伝説のお寺の一つで有名で、他には「證誠寺の狸囃子」(千葉・木更津)、「八百八狸物語」(愛媛・松山)がある。参道も、お寺の中も狸だらけである。本堂の一部が博物館となっており「分福茶釜」を見ることができる。(有料)





茂林寺から隣の駅まで歩けない事はないが、猛暑と私の足を考え電車を利用し「館林駅」に。駅前の観光案内所で市内地図をいただく、出るときに熱中症に気を付けてと言われる、さすが猛暑館林の挨拶は「おはよう・こんにちは」ではない、「暑いですね・熱中症に気おつけて」と何回も言われた。
駅前からの「歴史の小径」を歩く、入口から見えるのが「竜の井」である、この地に移ってきたお寺の井戸で、沼に棲む竜神の妻がこの井戸に姿を消したとの伝説であるが、回りが整備されすぎ、あくまでも伝説の域である?・・・2番目は、毛塚記念館(分福酒造店舗)で国の登録文化財に指定されている代表的な町屋建築である。平日以外は、内部を見学できるようです、昔の商家の様子を垣間見る事ができる。
さらに道なりに歩くと右手に「紺屋町公園」が、全国的にもこの町名は多くあり、この一帯が染物を生業としてる場所である。紺屋町を過ぎると古い商家が見えてきた、「外池(とのいけ)商店」である。江戸時代中期、近江商人が創業し屋号を「和泉屋」という名で造り酒屋であった。現在の建物は、昭和初期の建築で蔵だけが江戸時代の物である。「外池商店」の前の脇の通りを進むと「旧館林二業見番組合事務所」がある、料亭と芸妓置屋組合の事務所として昭和13年に建てられた。現在は公民館として使用されているが、唐風屋根が見事で国の登録有形文化財となっている。見番があるという事は、古くから舘林が栄えて賑わいがあった街であったことが伝わってくる
「歴史の小径」をさらに進むと、変な曲がり方をする場所がある。ここに堀があったようで、ここまでが町人地でここからが武家屋敷の地となる堀が境目となっている。歩いていると左手に白壁の大きな建物が見える、「鷹匠町長屋門」である、江戸時代に鷹匠が住んだ事から「鷹匠町」と呼ばれ武家屋敷が並んでいた一帯で、この門は、豪農の門を移築復元したものででした。門の先には、「旧舘林藩士住宅」が保存されています。
「歴史の小径」も城内に近くなり館林市役所で休憩し、受付で「田山花袋記念文学館」の行き方等を聞いて向かう。





すぐに銀色の建物が見えてきた、「向井千秋記念子ども科学館」である、宇宙飛行士の向井さんは館林市出身である。子供たちにとっては、この上のない羨ましい施設である。その向かいが「田山花袋記念文学館」である、田山花袋は、明治4年に館林市で生まれ、明治19年に一家で上京するまで過ごした。自然主義文学の確立者で近代文学に大きな足跡を残した、私たちにとっては、「蒲団」や「田舎教師」が有名であるが、書簡や日常使用品が展示されている。道路を隔てた向かいには田山花袋旧居が保存されている。
田山花袋旧居と同じ場所に、「旧上毛モスリン事務所」があった、群馬県では、盛んな養蚕・製糸・織物に関わる建造物等を「ぐんま絹遺産」として認定しているが「旧上毛モスリン事務所」も認定されている。明治42年頃に建てられたもので、見事な西洋建築で当時は珍しいレンガも使用されている。







この後、名所の「つつじが岡公園」を一回りしたかったが、暑さと足の調子が悪くバスで帰ることにする。いつもの日帰り散歩だと、まだまだ回れるのだが残念である、そのため見どころをカットした。
バスを降り、食事も取らずに回ってきたので名物の「館林うどん」を食するため「花やま」に入る。このお店、「鬼ひもかわ」が有名のようだが、かき揚げ(大)うどんを注文するが、持ってきた「かき揚げ」の量にビックリ、思わず「オ~」と叫んでしまう、年をとって「大」を頼まないほうが良いと思った。





館林の見どころは、徒歩範囲にまとまっていて近郊の散歩コースとしては良い。今回は、「つつじが岡公園」を逃してしまった、機会を見てまた訪ねてみたい。
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