<バースト発生メカニズム>
第2回で、LI表(ロードインデックス表)から、タイヤの負荷荷重と空気圧の関係を見て来た事より、空気圧に調整の余地があり、乗り心地が改善する見通しが出て来ました。
今回は、バースト発生メカニズムにつて考えて見たいと思います。
尚、掲載資料に付きましては、ブリヂストンさんHPより拝借しております事を御断りしておきます。
詳細を参照したい方はこちらからどうぞ。
http://www.bridgestone.co.jp/personal/knowledge/maintenance/index.html
尚、タイヤ管理に付きましては、安全に関わる重要事項でありますので、あくまで自己責任でお願いします。
Kenyじぃーじは自己責任でタイヤを管理し、キャンカーライフを楽しんでいるんだなって、程度に軽くお読み下さい。
そして、言うまでも無いことかも知れませんが、タイヤ空気圧は、コルドバンクス4 架装メーカーである、バンテックセールス社の指定空気圧 6.00kPaをお守り下さい。但し、取り説を良く読むとユーザーがタイヤ管理をする前提で空気圧は調整して良いとの記述があります。
これを取り説では『使用状態合わせ』と記述しています。
前置きが長く成りました。
本日のコルド4です。
バーストの発生メカニズですが、大きく分類し2種類があると考えられます。
1つ目は、急激にバーストに至る、タイヤ外部からの破損に伴うもの。
2つ目は、タイヤ内部に発生する微細な、不具合から経年使用に伴いバーストに至るもの。
これをブリヂストンHPでは、空気圧過多と過小により、共にバーストに至る場合があると記述しています。
空気圧過多に伴うバースト
3番目に我々の関心事項である乗り心地の悪化が、空気圧過多で発生するとの記述が有ります。
バーストですが、4番目にカット、ショックによるコード切れ及びバーストの発生の懸念と有ります。
これは、タイヤ構造で見て来たように、タイヤはゴム、スチールベルト、ナイロン等のカーカスにより構成されています。このいわば、異質の材料を高温、高圧、硫黄雰囲気中で成形したものがタイヤであります。
空気圧過多で走行していると、走行に依る路面(突起、過負荷)からの衝撃により、弾性域を超える場合があり、コード切れ、ゴム剥離(はくり はがれる事)が起こる場合があります。発生直後は微細な不具合ですから、タイヤ外観等には異常は見られません。
しかし、何キロか、何日か経過する内に微細な不具合が少しづつ大きく成長するのです。これはユーザーの車の使い方によりますから、いちがいに何時起こるとは言えない面があります。
JIS 4230 自動車用タイヤの試験結果、発生するタイヤ不具合の用語規定の中に、クラックトレッド、サイドウォール及びインナーライナーに生じたゴム割れの記述があります。
インナーライナーはチューブレスタイヤの空気圧保持のため、カーカスの内側に張り付けられたゴム層ですが、これらに微細なゴム割れが生じるのです。このゴム割れから空気が外部方向の層に入り込み、各部ゴム層、カーカスの剥離を進展させて行きます。
小生はウィークエンダーに乗っていた時、このタイヤ内部破損からのトレッド剥離を経験しましたが、トレッド剥離の状態で発見出来ましたので、事無きを得ました。
空気圧過多と走行状態(路面状態、車の使用状況、過積載等)により発生した微細なゴム割れ、剥離等からカーカス剥離、トレッド剥離と進展し、最後はバーストに至る場合があると言う事です。空気が急激に抜けなければ、タイヤ破損によるパンクとなるのでしょうが・・・・
空気圧過小によるバーストの場合
バーストに関連するのは、5番目のタイヤの損傷(ブリーディングCBUやヒートセパレーションの発生)です。
ブリーディングCBUはショルダー部または、カーカス部が円周状に剥離、破断する事象。
ヒートセパレーションは熱によりタイヤ内部のカーカス、スチールベルト等が剥離、または破断する事象。
これらは共に、空気圧不足状態で走行した事から、タイヤ自体が発熱し、その温度で各部の剥離、破断が発生し、空気圧過多と同様な経過をたどり、最悪時、バーストに至ります。
1番目の外部からの損傷は、異物、縁石、悪路での岩等の突起物にタイヤが当たり、サイドウォール、トレッド面等を損傷し、バーストに至るものです。
我々が最も注意しなければならないのは、空気圧過多、過小からのタイヤ内部からのバーストだと考えます。
これは、日常のタイヤ管理(空気圧、外観等)、走行状態を適正に管理するしか対応方法は無いと思いますので、次回は、誰にも出来るタイヤ管理術について、述べて見たいと思います。
長々読んで下さりありがとう御座います。
ランキングに参加しております。宜しければポッチとして下さい。