会社で営業の仕事をしてあちこち飛び回っている人や、移動することの多い仕事の人、接客する機会というかそれがほとんどの臨床医などからみたら、「なんだ、そんなことで」と言われてしまうようなことかもしれないが、私は仕事で”あちこち飛び回る”のがあまり得意ではない。
朝、病院に行って、病理診断科の部屋であれこれ朝から晩まで仕事をするのに慣れてしまっていて、研究の打ち合わせとか、学会・研究会で一日のうちに数ヶ所移動したりする予定だったりするとそれらの段取りとか、それぞれでしなくてはいけないことが気になり、全てをこなせるか心配になって、憂鬱になることすらある。決して人と会うのが苦手というわけではないのだけど、移動が加わると、ちょっと苦手となるのだ。
先日も、そんなことがあって出かける前にブツブツ言っていたら、妻に「いいじゃない、いろんなところに行ったら、いろんな人との出会いがあるのよ。それを楽しみにしないでどうするの?」と言われた。おまけに「朝からそんな風に考えていたら、血圧だって上がっちゃうわよ」と追い打ちをかけられた。
人との出会いというのが、好きだったのだが、最近では億劫というか面倒と考えることが多くなってきた。人と関われば関わるほどにストレスが生じて、軋轢となってやがて衝突するに違いない、というような思考パターンに陥っているような気がする。そんな結末ばかり、考えていたら、生きること自体が辛くなってしまう。
人間は一人では生きていけない存在だから、人と関わるのは必然だ。他人と関わる量に多少はあっても、一切関わらないで生きるということはできない。
ならば人と関わること、すなわち人と会うことを否定してはいけない。それどころか、どうせならそのことを良いこと、楽しいこととして捉えるのがいい。
一人になって、いろんなことを深く考えることは大事なことだから、それはそれでそういう時間を確保しなくてはいけないのは当然のことだ。
そもそも、私に用のない人がわざわざ会ってくれるわけがない。誰しも忙しいのだ。
その期待に応えなくてはいけないというプレッシャーはあるものの、さまざまな人と会う機会、その都度それを楽しみにしていきたい。
遅刻厳禁
前世に会っていない人とは、生涯会うことがないのよ、
だから、会えた人は縁があるから、その時間を大切に!
って、生前の祖母が、よく言ってました。
何かの縁だと思って楽しまれては、良いのではないかな?と思います。
楽しいこともあるけど、その分、気も使ったりして、家に帰ると疲れてしまったりして。
私の場合、遠慮しすぎてなかなか自分が出せてないんです。いつかは、もっと人付き合いがうまくなるといいなあって思ってます。
まだまだ、新しい出会いを楽しみにしたいですね。このブログを読んでくださり、コメントを入れてくださったのも、新しい出会いかもしれませんね。これからもよろしくお願いします。