こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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発表時間に関する紳士協定

2016年03月05日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

学会二日目。昨日は、鼻水が垂れるようなことも無く、無事に発表を終えることができた。学会に参加すると、たいていの人は十分に準備して臨んできて、いい発表をする。その分準備不足で発表すると結構惨めなことになる。

昨日の私、セッションの責任者から、全員が発表した後のグループディスカッションの時間を十分に取るので、発表時間は5分以内で、との指示をまともに受けて、発表のスケールをそれなりのこじんまりしたものにして準備して行った。そうしたら、初っ端の先生がいきなりそれをオーバーした発表をしていた。座長もとめること無く、ずいぶんとトータルの時間がオーバーしてしまった。まあ、それはそれでいい。時間の超過は最終的には会長の責任だし、その先生、個人的にはいい人なので、恨む筋合いはない。だけど、その後発表する私の前にそういうことをやられると、たまらない。5分以内に発表するスケールなので、スライドは10枚も無い。どうしても見劣りするわけで、大きいことはいいことだ、的な貧乏性の私としてはちょっと気恥ずかしかった。1枚のスライドに対する説明を最大限延ばして発表を終えた。関係者は時間がタイトなのを知っているが、そうでない人は、さぞ私が準備をはしょったものだと感じるに違いない、などと考えながら降壇した。

この間の、『座長の仕事』で座長の責任を書いたけど、発表者自身も気を付ける必要がある。学会とういのは発表者個々人がルールを守ってお互い協力するという紳士協定の上に成り立っているものだ。そのことが守られないと、誰もが勝手なことを始めてしまい、最終的には学会のレベルそのものが落ちてしまうことになる。結果的には、時間にはもともと余裕があって、余った時間に説明が足りなかったところを顕微鏡を使ったプレゼンテーションにしたりして、逆に盛り上がって、結果的にはいいセッションとなった。

今日は一日座学。のんびり、いろいろな発表を聴かせていただいた。

臨床系、基礎系の発表など、普段あまり聴く機会の無い発表などがあって、なかにはいいプレゼンもあった。内容は難しかったけど、身振り手振りを交えたわかりやすい発表スタイルなどあって、十分勉強になった。

 

 発表前には練習しないと

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