こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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病理医ドラマ、大健闘・・・水10ドラマ 異例視聴率バトル

2016年03月03日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

月曜日のYahooニュースに”水10ドラマ 異例視聴率バトル”という見出しが躍っていて、感動した(記事の全文は文末に引用してあります)。バトルを繰り広げているのは、フジテレビの病理医ドラマ、長瀬智也主演の『フラジャイル』と日テレの『ヒガンバナ』だ。病理医ドラマなんて、ひと月ももったらいいほうだと思っていたら、あにはからんや、長瀬、武井咲、野村周平、小雪、北大路欣也の好演もありずっと頑張っている。そして、ついにネットのニュースネタにもなるほどとなった。なにせ、あの、梅ちゃん先生を相手にしての大健闘だ。コロ健、一病理医として嬉しい。

関東地区だと、視聴率1パーセントで約40万人見当のようだから、10パーセントだと400万人となる。誰かに医師としての自分の専門を説明するたびに苦労をしていたのだが、 「あの、長瀬がやっている医者ですよ」と言えば、ある程度は通じるようになるかもしれない。でも、ドラマはちょっと難しい。結局病理医がなにをやっているのかはわからず、臨床医の片手間仕事ぐらいに思われて、「ああ、あれか、で、一体何やってんの?」と聞き返されそうだ。

それでも、“病理医”という存在を知ってくれる人が、少しでも増えたら私たち病理医のモチベーションはぐっとあがるし、離職・転向する病理医も減ることだろう。

昨日のアクシデント事例は、起こりうることで、改めて気を引き締めようと思いました。

アクシデント、医療者として起こしたくて起こすわけではないのが辛いところです。

 病理医不足解消につながるといいのだけど

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水曜22時放送の『ヒガンバナ』(日本テレビ系)、 『フラジャイル』(フジテレビ系)が視聴率で、熾烈なデットヒートを繰り広げている。平均視聴率10%の『ヒガンバナ』に対して、追い上げを見せる『フラ ジャイル』は9.7%と、その差、わずか0.3ポイントだ。この視聴率バトルの背景について、テレビ解説者の木村隆志さんが分析する。(NEWSポストセブン 2月29日(月)7時0分配信 )

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同じ時間帯に放送されているドラマは、「一方が支持を集めて、もう一方がかなりの低視聴率に苦しむ」というケースがほとんど。しかも同じ1月13日に1話が放送された両作が、7話まで似たような視聴率で推移しているのは異例です。 ここ2話では『フラジャイル』が上回っているものの、その差はわずか。しかも、ともに視聴率1ケタであることから、「痛み分け」というイメージがあります。両作とも、“シンプルなコンセプト”と“サクッと見られる1話完結”という現代視聴者が好むポイントを押さえています。ただ、「女性刑事のチームで事件解決」「日陰に回りがちな病理医の活躍」という目先こそ変えたものの、どちらも刑事モノ、医療モノという人気ジャンル。さんざん同じジャンルのドラマを見てきた上に、警察内部や病院内部での対立シーンも含め、既視感を抱いている視聴者は多いような気がします。ともに脚 本・演出・演技のクオリティはまずまずであり、はっきりとした差がないため、単純に好みが二分されているのではないでしょうか。このような異例の視聴率1ケタデットヒートが生まれているのは、もう1つ原因が考えられます。それは「水曜22時はフジテレビよりも日本テレビのほうが 信頼できる」というドラマ視聴者の心理。日本テレビは1991年から24年間に渡ってドラマを放送していますが、フジテレビは2013年4月から。しかも 1999年に撤退して以来14年ぶりの復活であり、言わば「一度投げ出した過去がある“出戻り”」なのです。そんな経緯もあって、フジテレビが2013年4月に出戻りして以降の視聴率は、日本テレビの9勝2敗と圧勝。さらに日本テレビは現在8連勝中であり、2年間1度もフジテレビに負けていないのです。

 そうしたドラマ視聴者の心理もあって、今期も1話の視聴率は『ヒガンバナ』が11.2%、『フラジャイル』が9.6%と、日本テレビが1.6ポイントの 差をつけていました。しかし、視聴者が事件解決のパターンに慣れてしまったのか、徐々に『ヒガンバナ』の視聴率が低下。日本テレビの『ヒガンバナ』がこれ までの作品よりも視聴率が低い分、フジテレビの『フラジャイル』に近づいて、拮抗した状態になっているのだと推察されます。ただ、今期限りでフジテレビの水曜22時枠は終了。3年間続いた日本テレビとのバトルも終わりますが、その一方でフジテレビは4月から日曜21時のドラマ枠を新設します。ところがこの枠もかつて、TBSの『日曜劇場』に敗れて2013年3月に撤退した“出戻り”。「なぜわざわざ同じ時間帯にドラマをぶつけるの?」というドラマファンの声に耳を貸さず、「その時間帯には現在ドラマを見ている人が多いから」というテレビ局の論理を優先させているだけに、今回の出戻りも苦戦が予想されています。もしかしたら、そこでもTBSの『日曜劇場』が不調のとき、今回のような視聴 率ひとケタ同士のデッドヒートが見られるかもしれません。

『フラジャイル』も『ヒガンバナ』も飛び抜けて面白いわけではないものの、それなりに見どころのある作品。試行錯誤を続ける現場のスタッフを追い込まないためにも、「ドラマファンを無視した同じ時間帯での放送は避ける」のが賢明だと思われます。

※両ドラマの視聴率の推移(左から1話)
『ヒガンバナ』 11.2—10.6—11.2—10.4—10.0—8.7—8.1  平均10.0%
『フラジャイル』 9.6—10.0—10.0— 9.7— 9.5—9.2—9.8  平均 9.7%