こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

いい音、悪い音

2009年12月02日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
形のいい月が路面を明るく照らす帰り道、夜道でくしゃみをした。
手で口を押さえないでしてしまったら(オヤジ)、周りに響き渡ってしまった

音を立てるという行為は、本人にとっては能動的なことなので気にならないが、他人が出す音、というのは結構つらい。

電車やバスでのヘッドフォンから漏れる音、携帯でのしゃべり声、貧乏揺すりのおと、ガムを口の中でぱちんと鳴らす音、オナラ etc.と枚挙にいとまがない。

病理診断科では硝子が金属にあたる音がする。スライドガラスを顕微鏡のステージに置くときの音だ。パチーン、というか、パシーンというか、ピシッと言うか、ビシッと言うか、そんな感じ。
最近、将棋とか囲碁の上手な人が将棋の駒や、碁石を置くときの音と相通じるものがあるということに気がついた。
病理のレジデントや臨床医は、スライドガラスをステージに置くときの音が今ひとつなのだ。”パニャ”っという感じで、なんというか、頼りない。

という訳で、ここのところ、いい音をたてて、スライドガラスをステージにおいているのだが、この前、ヒビが入ってしまったので、少し控えめにしている。
もちろん、変な音を立てることで、横で診断をしている周りの病理医に迷惑をかけないように、というのが第一の理由だ。