ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『Film No Damage』 

2013-09-14 22:49:48 | 邦画
洋楽のパクリだろとか言われようとも全盛期の佐野元春は天才だと思ってる。日本のロックを確立させたのは浜田でも大瀧でも桑田でもなく佐野だと思っている。

今回は全盛期のライブ映像を収めたロック・ドキュメンタリー・フィルムだ。YouTubeで観たことある映像もあったが迫力が違う。ただ71分というのが短すぎる。しかも「悲しきRadio」「ハートビート」「ロックンロール・ナイト」なんかは1曲が長いから曲数が少ない。もっとフルで観たい曲もいっぱいあるのに。途中ジョン・レノンのインタビューとクロスオーバーさせる演出があるが不要だと思う。
「ガラスのジェネレーション」何回も観たことがあったがやっぱり素晴らしい。初めてこの曲を聴いた時の衝撃を超える経験はまだない。「つまらない大人にはなりたくない」は佐野の思いのすべてが詰まっていて、全てのティーンエイジャーに伝えたいメッセージだと思っている。
「ハートビート」は後半部分の佐野のブルースハープが本当に泣ける。泣けるハープは大好きだ。

ライブ自体は素晴らしいのにそれを活かしきれていないというのが感想。実にもったいない。

『ダーティハリー3』

2013-09-07 12:00:38 | 洋画
テレビを点けたら2作目の途中をやっており、懐かしく思って観てたら引き続いて3もやるので観てしまった。

もう映画の内容がどうとかでなくイーストウッドがひたすらカッコイイ。44マグナムを片手に走って殴って撃つとそれだけでわりとお腹いっぱい。もうイーストウッドのPVと言ってもいいんじゃないかな。あの目を細めるしぐさが大好きで私もときどき真似してしまう。
映画自体もつまらないわけじゃないが、ハリーのキャラクターで押してる感じで平凡なもの。ラストのバズーカをぶっ放すシーンはたまらないね。

4もそのうち放映するみたいだから観ちゃおうかな。5は…観なくてもいいや。

“2ヶ月連続! 血みどろオールナイト” 第一夜 残酷とエロスのモンスターカーニバル!

2013-09-01 21:42:15 | 洋画
池袋で久々のオールナイト豪華4本立てを鑑賞。眠気よりも座りぱなしで足が痛くなる方がつらいが、オールナイト独特の雰囲気は堪らない。ホラー映画は好きじゃないが、オールナイトでB級ホラーを観るというのはまるで大槻ケンヂの小説の登場人物のようでちょっとあこがれていた。

上映前にホラー映画オタクの3人がのマニアックなトークが40分ほどあった。2人は知らない人だが1人は中原昌也というミュージシャンで顔も曲も知らなかった前衛音楽やってる人くらいの認識はあった。これから観ようっていう映画を愛を持って馬鹿にする。いろいろ話すのはいいがネタばれはやめろよ。まあ、ネタばれして困るような映画でもないけど。お母さんが殺されちゃうから詳しくは書かないがちょっとしたサプライズもあった。

『悪魔のはらわた』
典型的なコメディ化してしまったホラー映画。深夜だからこそ許されるレベルだが、映画観てこんなに笑ったのは久しぶり。
きちがい博士が人を殺して部品を調達して人造人間(フランケンシュタイン)を作るお話。男女の人造人間に子を宿させ世界征服をもくろむ博士。はっきりいってコントのようなギャグの連発に笑いが止まらない。ばかでかいハサミをで首を落としたり、股間の反応をいちいち確認する助手の顔芸など、ここでは書ききれないほどに突っ込みどころが満載。とりあえず、観客を飽きさせないようにするために随所に裸とスプラッター描写を織り込んでくれるうれしくもない配慮が笑える。ただ、ラストの終わり方だけはまるで一級のホラー映画のよな演出でなかなか憎い。

『処女の生血』
『悪魔のはらわた』と同様のキャスト、スタッフで制作されたドラキュラ映画。1本目にに引き続きアンディ・ウォーホルの名がクレジットされているが、名義だけを貸し作品にはノータッチのよう。
生き続けるためには処女の血が必要なドラキュラが、それを求めて旅に出る。そして美しい4姉妹に出会いどうにかして血を吸おうとする。ドラキュラは姉妹を処女と思って血を吸うが実は非処女。このドラキュラにとって非処女の血は毒のようなもので口にしても吐いてしまう。見所といえば、その吐きっぷり。いや、ほんとに。
フランケンシュタインとドラキュラという違う怪物を扱っていてもやっていることは大差がない。どちらも、とりあえずグロとエロをまぜている素晴らしい映画である。ちなみに1本目の方が私は好き。

『ドラキュラ』
コッポラではなくジョン・バダムが監督の方。ジョン・バダムは結構好きで期待していたががっかりである。音楽はジョン・ウィリアムス、映像も現代的で前2本とのギャップの大きさに戸惑ってしまった。しかし、いたって普通の映画すぎて今回のラインナップの中でも浮いている。ストーリーもドラキュラがやってきた→被害者が出た→退治という普通で特にひねりもない。主演のフランク・ランジェラも好演ではあるが天パが頂けない。観ていて眠気がピークとなった。

『ナイトメア・シティ』
伝統的なゾンビ映画のファンは走るゾンビに嫌悪感を抱いているようだが、そんな人たちにこの映画を見せつけてやりたい。もはや走るどころではない。刃物や銃を使うし、車の運転もする、電話線を切断するという高等技まで使ってくる。午前4時を回ったところで一気に目が覚めた。トークでこの映画はゾンビという体を借りただけでソンビではなくショッカーだと言っていたがまさににその通りである。そもそもゾンビが求めるのも肉ではなく、血である。ゾンビ化した理由もB級映画お約束の放射能が原因という手抜きっぷり。ただ画面内を暴力で満たしたいだけなのではないかと思える。ラストは思わずにやりとしてしまう何とも言えない落ちである。
くやしいけれど、すごく面白い。