ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『バタリアン』

2020-05-03 19:31:14 | 洋画
笑えるゾンビ映画の代表作という感じだが、結構頑張って作っていて好印象。もちろん随所にチープさはうかがえるが、これをコメディ映画にカテゴライズするのは真面目に作った人がかわいそう。…でも、やっぱりコメディだな。
ちなみに監督は『エイリアン』の脚本と『スター・ウォーズ』の制作にも関わっているからびっくり。

教科書的なB級ホラー映画。無駄なお色気あり、走るし無線も使うゾンビたち。ゾンビ登場までの適当な流れも愛おしい。
基本建物に籠ってのゾンビ退治だが、これをロメロへのオマージュというのは深読みしすぎか。
そんでもって画一的になりがちなゾンビの中でタールマンやオバンバといった強烈なキャラクターを登場させたのは凄い。地味に剥製の犬も強烈だし。

しかし『バタリアン』という邦題からの「オバタリアン」という流行語誕生の流れは恐れ入る。この映画の翻訳、宣伝に関わった日本人はさぞ楽しい仕事だっただろう。

『プレスリーVSミイラ男』

2020-05-03 19:30:38 | 洋画
自分の中で『徳川SEX禁止令』と並んで観たことはないが、タイトルが強烈で印象に残っている映画。原題は『Bubba Ho-tep』と全く想像がつかないので、結局は邦題つけた者の勝ち?ってわけだ。
というか地方のレンタルショップ屋にこの映画がを置いていることに驚きだ。一体今まで何人の人が借りたのか。

いや~完全に騙された。てっきりプレスリーとミイラ男ががっちり戦う痛快バカ映画かと思ったが、そうではなく動きの少ないじみ~な映画。実際に戦うのは後半のわずかな時間。それも年寄プレスリーが歩行器、車いす使いながらだから痛快さのかけらもない。ホントにタイトルに騙された。もちろんプレスリーファンが観てもガッカリなことは間違いなし。

これはDVDの盤面。こんなミイラは出てきません!!



『ザ・フライ』

2020-05-03 17:44:49 | 洋画
7本借りてきたうちで唯一以前にも観たことのある映画。ホラー映画は苦手なジャンルだが、今作は大好きな映画。午後ローではなぜか2作目ばかりやっているイメージ。

もう、クローネンバーグ節炸裂の強烈な映像の連続。グロくてキモいんだけど、その一言で切り捨てるものではない。映像美に加えて蠅人間になった男の狂気と悲しさ、そしてそんな彼を好きになった女性の繊細な感情をしっかり描いているのが、そんじょそこらのB級映画とはちがう。
また、昨今の音で驚かせるホラー映画とは違って徐々に人間から遠ざかっていく変貌ぶりも本物の(SF)ホラー映画だ。

主役のジェフ・ゴールドブラムも長身のぎょろ目で蠅男に相応しい。若かりし姿は久々に観たが、彼はなかなかに男前だね。劇中ピアノを弾いているシーンがあるが、ホントのピアノ弾きでもあるんだね。
やたら科学者役が多いジェフだが、やはりこの映画がきっかけかな。

借りたのはブルーレイだけど、これの特典が凄い。なんとシューティングゲームが収録されている。何を言っているんだと思うかもだが、ホントなんだよ。これは斬新すぎる。
トリビアもなかなか興味深く、テレポッドを開発したのは乗り物酔いがきっかけと中々に細かい設定だ。