ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『パイレーツ・ロック』

2015-07-31 21:33:58 | 洋画
新聞で沢木耕太郎氏がこの映画の批評を書いていて公開当時から観たいと思っていたが、もう6年もたっているんだな。

実在したゲリラ的な海賊ラジオ局にスポットを当てた今作。一言で言うと非常にノリノリでロック好きにはたまらないだろう。船内はセックス、ドラッグ、アルコールそしてロックミュージックにまみれておりロックを地でいく個性的な登場人物が映画を盛り上げてくれる。この退廃した感じが物語を安っぽくせず実にいい。
「海賊ラジオ」と言うのは今作で初めて知ったし、今作以外でもあまり耳にしない言葉であるが、映画を見る限りで若者に絶大な支持を受けていたように見える。今でもやろうと思えばできるかもだけど、ああやって布団の中でラジオを抱きしめて寝るなんてちょっと憧れてしまう。

映画を盛り上げてくれるのが音楽だが、知っている曲も知らない曲も自分好みのものばかりでホントにサントラが欲しくなった。ただ、サントラを見ると聞き覚えのない曲が入っていて、確認するとテレビ放映ではやはりカットされていたようだ。残念~。あとフェイクのラジオ終了の報せを流した時に流れる「Let's Spend The Night Together」が入っていないのが気に食わない。一番肝心なシーンだとも思うけどな。

主人公の父親が沈みゆく船内でやっとの思いで拾い上げたレコードを仲間にあっさり捨てられてしまうが、あのレコードは一体何だったんだろう。知っている人いたらぜひ教えてください。気になる。