一応分類的にはミステリーや推理小説にはなっているけどホラーやサスペンス色が強い。その辺りはやはりメフィスト賞の受賞作品らしいなと思った。
辻村深月や今作の名前は知っていたものの予備知識はほとんどないまま読み進めていった。まず辻村深月という人が女性であったことに驚いた。ずっと男性だと思っていたし著者近影を見ても若い普通の女性であった。
物語は進学校での自殺騒ぎを取り巻く青春サスペンスだが、最初に一言言わせてもらうと長い。上中下の三冊だけどもっと短くしようと思えばできたのではないかな。回想シーンが多いのでテンポが悪く感じられる。また魅力を感じない登場人物の不幸自慢がくどく辟易させられるし、メインの人物が8人というのは多すぎだったのではないかな。
肝心のラストもどんでん返しと言うには程遠く、ああそうなの程度にしか感じられなかった。じっくり読めば伏線なんかがちりばめられていたのかもしれないけど、とてもじゃないけどそんなに必死になって追うようなことはできなかった。
映画館で観た予告は面白かったのに本編見たらがっかりだった、あの気分を味わわせてくれた一冊であった。あらすじだけ読むと魅力的なんだよな。
辻村深月や今作の名前は知っていたものの予備知識はほとんどないまま読み進めていった。まず辻村深月という人が女性であったことに驚いた。ずっと男性だと思っていたし著者近影を見ても若い普通の女性であった。
物語は進学校での自殺騒ぎを取り巻く青春サスペンスだが、最初に一言言わせてもらうと長い。上中下の三冊だけどもっと短くしようと思えばできたのではないかな。回想シーンが多いのでテンポが悪く感じられる。また魅力を感じない登場人物の不幸自慢がくどく辟易させられるし、メインの人物が8人というのは多すぎだったのではないかな。
肝心のラストもどんでん返しと言うには程遠く、ああそうなの程度にしか感じられなかった。じっくり読めば伏線なんかがちりばめられていたのかもしれないけど、とてもじゃないけどそんなに必死になって追うようなことはできなかった。
映画館で観た予告は面白かったのに本編見たらがっかりだった、あの気分を味わわせてくれた一冊であった。あらすじだけ読むと魅力的なんだよな。