ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『世界一美しい本を作る男 -シュタイデルとの旅-』

2013-12-02 19:04:23 | 洋画
昨日イメージフォーラムで観てきたがこの映画館がこんなに混むとは知らなかった。小さなミニシアターだが満席に近かった。映画の日で1000円とはいえ公開から2ケ月以上たっているというのに。

小規模ながら利益を追求はせず作家との打ち合わせから製本まで徹底的にこだわった本づくりを心がけるという。主演で経営者のゲルハルト・シュタイデルは常に白衣を着ており雑多な社内は様々な機械や書類が積まれておりまるで研究所のよう。
あらすじだけ見ると面白そうだがはっきりいって面白くない。というか興味深くない。こだわって作っているのはわかるが、映画化するほどのことでもないのではないのかな。ジョエル・スタンフェルドという写真家との打ち合わせをメインに世界各地を飛び回っているが、とりたて目を引くような描写があるわけではない。色の指定や写真のサイズ、紙の種類をどうするだとか議論を交わしている。出版業界のことはよく分からないがこの程度のやりとりはどこでもあるんじゃないのか。でも紙の匂いまでこだわるのはすごいな。
途中見覚えのある人が出てきたがデザイナーのカール・ラガーフェルドであった。よくは知らないが最近この人のドキュメンタリー映画の予告をどこかで観た。結構すごい人なのかな。

でもまあせっかくだからシュタイデル社の本を1冊くらいは手元にあってもいいかなと思って検索してみた。写真集なら言葉が分からなくて問題ないし、良さげな本も発見した。でも高い、1万円くらいするんですけど。さすがにこだわっているねえ。