ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

私たちは国際価格の8倍のご飯を食べています。が、しかし

2008-05-20 11:37:40 | 犬たち
資本主義社会の大原則は、市場原理・競争原理により、よりよい商品・より安い商品が買われ、消費者のニーズに対応できない商品や割高の商品が市場から消えていく・・・自然淘汰こそ、活性化した豊かな社会が形成される仕組みをいいます。
その戦いに生き残るためには血のにじむような努力が必要であり、それが日本が世界に誇るヒット商品や定番商品を生んだのだのも事実です。
私はすべての商品がグローバル市場の中で、政府等の介入がなく正々堂々と競い合うことこそ健全な経済活動だと思っています。

しかし市場原理に程遠い生活必需品があります。それが「お米」です。
日本の「お米」は国際市場の価格の8倍です。海外から米を輸入するとしたら8倍の関税がかけられることになります。つまり世界は日本の1/8の価格でお米を作っていたのです。そのためたいへんな操作をすることでようやくお米の自給率100%が確保されているのです。その分国民が負担をかぶることになるわけですが、それほど日本の農業は国際化に立ち遅れているのです。
驚くべきテータがあります。日本の農業人口は全就業人口の2%までになりました。私の少年時代の昭和20年代の農業人口はたしか40%を維持していたはずですが。
もっと驚くデータがあります。その2%の農業人口の内訳をみれば、65歳以上の方は59%に達するそうです。

グローバル化と食生活の変化の中で、日本の農業は完全に立ち遅れました。
はっきりいえば日本の農業はもはや修正の段階ではなく、新たに立て直すほどの認識でなければ、グローバル市場の中で戦うことは困難なようです。

とはいえ、これからの時代は日本農業に味方する風が吹いています。ちょっと思いつくまま羅列してみれば

  ・食料自給率の低さへの不安からの自給率向上への国民的期待や要望
  ・安全・安心としての国産食料品への信頼
  ・地産地消 産直販売 特産品などの地域文化・伝統への再認識
  ・おいしさや品質向上へのあくなきこだわり
  ・日本の原風景としての里山の美しさ(上の絵)

これからの農業は経営や戦略としての視点が必要なようです。大規模化も必要かもしれませんし、付加価値性の高い商品の開発も必要かもしれません・・・・

そして、もうひとつ気をつけることは、“お上にすがれば何とかなる”と思うことで、それが同じ墓穴を掘ることとなることです。





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