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私の趣味のひとつは、インターネットと遊ぶことです。
ご存じのように、インターネットとは膨大な情報ソースの中から、最適な情報を取り出すシステムですが、自分の希望する情報を的確に取り出せるか否かに、かなりの能力の差があるようで、IT音痴の私も長い時間インターネットと遊んでいるうちに、徐々にその取り出し方が上達してきたような気がします。
その上達の方法として、わからないことや、疑問に思うこと、もっとよく知りたいことがあったら、すかさず調べあげるなど、インターネットとマメに付きあい、生活の必需品として活用することこそ上達の方法のようです。
それともうひとつ、言葉検索だけでなく、画像検索や地図検索など多様な窓口を活用することです。
その中でも特に最近ではYoutubeの活用が非常に多くになりました。
たとえばパソコンに不具合が生じても、言葉検索してもパソコン関連用語がチンプンカンプンのため、Yyoutubeで調べれば、言葉などわからなくても、百聞は一見に如かず 画面を見ればその手順がすぐわかるからです。
そしてインターネット活用の象徴的な例として、今流行している歌が、私の60年前の生まれ故郷の中に原点があったことを発見したことで、その時はインターネットのすごさに身震いしましたので、ここにご紹介します。
その歌は今大ヒットの曲、 AKB48の「♪ 恋するフォーチュンクッキー」の歌で、ご存じだと思いますが、もう一度聞きたい方は、ここをクリックして楽しんでください。
恥ずかしながら、私は1日1回はこのYoutubeを視聴して、なんとなく元気をもらっています。
私がまずインターネットを活用したのは、この歌のタイトルともなっている「フォーチュンクッキー」とはいったい何なんだろう? としいことで、その疑問から知識の旅が始まりました。
インターネットによれば、「フォーチュンクッキー」のフォーチュンとは幸運という意味で、フォーチュンクッキーとはアメリカの中華料理店で食後に出されるデザートの、おみくじの入ったクッキーであることがわかりました。
しかしインターネットの面白さはそこで終わらず、その情報を次から次と追い続けることにあり、それにより面白い情報の世界が深まっていくのです。
そこでフォーチュンクッキーを、さらに追い続けると・・・・・・・・・
アメリカ・サンフランシスコのゴールデンパーク内の日本庭園があり、観光名所として有名ですが、当時その設計にあたったのは庭師の荻原真氏で、彼は庭園内の茶屋で茶受け菓子として、アメリカ人の好みそうなお菓子を選びました。
そのお菓子は、日本のある地域の古くからある郷土菓子で、菓子の中におみくじがあるものだったのです。
そのお菓子は評判になり、それに目を付けたのは、日本料理ではなく中華料理店のオーナーで、自分の店の看板メニーに造り替えたのです。
菓子の名前をフォーチュンクッキーとし、おみくじはそのままで、中身を中華風菓子として売り出しました。
そのお菓子の評判は評判を呼び、サンフランシスコのみならずアメリカ・カナダの中華料理の定番メニューとなっていったのです。
そしてこのアメリカの不思議なお菓子を、AKB48の歌のタイトルとしたのは、プロデューサー兼作詞家の秋元康氏であり、なぜ、どのように思いついたのかはわかりませんが、実に鋭い着眼点だとは思いませんか。
そしてその元となる日本のある地域の郷土菓子とは、石川県金沢市近辺の郷土菓子で、新年の祝いに神社で配られる「辻占い煎餅」だったのです。
ここまで情報を追いかけた時、「知ってる!知ってる!それどころか味の記憶まである!」と私は思わず叫んでしまいました。
金沢近郊の田舎で生まれ育った私は、まさに子供時代にこのお菓子(たしか「つじうら=辻占と言っていたかも)を食べていたことを思い出しました。
上の絵は白山を仰ぎ見る我が故郷を描いたものですが、そのような田舎の正月は何もなく、こたつに入りながらつじうらを開けること正月の楽しい思い出となっていました。
それにしても子供時代に食べたあの「つじうら」が、アメリカに伝承され、地元の中華料理のお菓子として定着し、そして60年経った今、再び日本の若者の懐に戻ってきたのです。
そのようにインターネットは知的好奇心さえあれば、知識の輪が無限に広がり、アイディアのヒントがコンコンと湧き出てくる・・・
このブログ「ノー天気画家の本音生活」では、このようにインターネットで追いかけることで、ずいぶん面白い発見をし、ブログのテーマにもしてきました。
これからも新しい発見があれば、書いていくつもりです。
私はアメリカのデトロイト在住なのですが、はい、確かにどの中華料理店でも必ず食後にフォーチュンクッキーが出てきます!
てっきり中国由来かと思って私も調べた事があり、日本由来のものだと知ったときは驚きました。ただ、「サンフランシスコの中華料理店から始まった」というところからしか知らず、中国人が考えたものと思ってる人が多いようですね。
それでは、また!