第三部 「マリユス」
頑固なおやじにさからって、自ら一人貧乏な下宿生活をし勉学にはげむマルユス
自ら窮乏な生活の中でしだいに共和主義に傾倒していく。
その頃、彼が毎日散策に出かける公園で必ず出会う親娘があった。
誇り高く純真な青年マリユスは、少女の滑らかなまなざしにとらえられ、可憐な姿にあこがれを抱く
恋をした・・
娘は・・・ジャンバルジャンに救われてパリにでてきて養われている娘コゼットであった。
ものがたりの後半は手を汗握るジャンバルジャンの危機・・マリユスの葛藤・・
・・・・・
マリウスはこの五年間、貧乏と困苦と窮乏の中に暮らしてきた。
だか彼は、まだ真の悲惨を知らなかぅたことに気がついた、真の悲惨を今目のあたりにしたのである。
・・・男の悲惨だけを見てもまだ何かを見たとはいえない、女の悲惨を見る必要がある。
女の悲惨だけを見ても、まだ何かを見たとは言えない。
子供の悲惨を見る必要がある。
・・・何か今の日本に通じるものがあるようだ・・