神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

美倉橋、左衛門橋

2019-11-29 06:11:40 | 平川・外堀4

 和泉橋の次は美倉橋です。「御府内備考」に「新し橋 和泉橋より下流東の方にあり」とあるように、江戸時代は新し橋と呼ばれていました。前後の和泉橋、浅草橋のように「武州豊島郡江戸庄図」にはなく、次の承応年間(1653~55年)の「武州古改江戸之図」に「くわんしんはし」として登場します。美倉橋となったのは明治以降で、「東京府志料」には「美倉橋 豊島町ヨリ佐久間町二町目ヘ架ス長十四間幅四間 近傍ニ美倉町アリ故ニ名トス 旧名新シ橋ト云」と書かれています。

 

0704a

    ・ 美倉橋  通っているのは清洲橋通りです。現行の橋は震災復興の一環として、昭和4年(1929年)に架け替えられました。

 美倉町は三つの蔵地があり「三蔵地」と呼ばれたことが由来ですが、ただ、1km弱離れた龍閑川沿いの町名で、近傍というにはピンとこないところです。次の左衛門橋は「東京府志料」に記載はなく、明治8年(1875年)架橋とする文献があります。橋名は左岸の左衛門河岸や浅草左衛門町によっていますが、元をただせば、出羽鶴岡藩酒井(左衛門尉)家の屋敷があったための地名です。

 

0704b

    ・ 左衛門橋  こちらの通りは左衛門橋通りと名付けられています。やはり震災復興橋ですが、平成12年に大規模改修がされています。

0704c

    ・ 神田川  左衛門橋から下流方向で、奥に次の浅草橋がチラッと見えます。河口も近くなり、屋形船の姿もチラホラしてきました。