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牛込見附

2018-12-26 06:24:47 | 江戸川・紅葉川

 飯田橋駅西口前に架かるのが牛込橋で、江戸城外郭門の一つ、牛込見附(牛込御門)のあったところです。牛込見附は田安門から牛込台、上州道へと通ずる、江戸城北方面の交通の要所をおさえていました。現在は田安門から神楽坂に向かう早稲田通りが通っています。牛込見附の完成は外堀と同じ寛永13年(1636年)、阿波蜂須賀家によって石垣が造られ、「松平阿波守」と刻まれた石も発見されたと、傍らの千代田区の解説にあります。

 

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    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治16年測量及び同17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」に収録されている北西部及び北部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載しています。 

 同じ千代田区の解説に、楓が植えられ紅葉が見事だったとありますが、「南向茶話」は 牛込見附を「紅葉御門」、市ヶ谷見附を「桜御門」としています。ただ、「御府内備考」は四谷御門を「紅葉御門」としており、大下水の別名の紅葉川、桜川ともからんで、混乱の元となっています。それはともかく、上掲「実測図」では健在の牛込門の枡形ですが、明治35年(1902年)に石垣の大半が撤去されました。そのため、→ 「明治42年測図」に枡形はありません。

 

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    ・ 牛込橋  現在の橋は平成8年に完成しました。なお、大半は撤去された牛込見附の石垣ですが、橋台など一部が残されました。左手奥の石垣もそうです。 

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    ・ 牛込堀  左手の高層ビルは法政大学ボアソナード・タワーです。フランス出身のボアソナードは、法政大学の前身、東京法学校の礎を築いた人です。