神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

保久屋口

2015-04-23 06:00:59 | 千川用水2

 七ヶ村分水の支分水は、文献上確認されているのは6ヶ所ですが、地図の記載や現存する痕跡から、他にも分水口はあったようで、明治10年代以降の比較的新しいものと思われます。うち井草八幡宮表参道の先の左手に、車止め付の遊歩道となっているのが、「すぎなみ学倶楽部」というホームページの中にある<青梅街道に沿って流れていた「半兵衛・相澤堀」>が、「保久屋口」としているものです。ただ、→ 「段彩陰影図」の最初の☓印のところですが、他の分水口のように、付近の谷頭に水を落としていたわけではなく、田用水というよりは、悪水吐(排水溝)のように見えますが。なお、保久屋(ぼくや)というのは杉並区教育委員会「杉並の通称地名」によると、付近にあった「荷車の車輪を通す仕事をする店」の屋号です。

 

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    ・ 井草八幡表参道  井草八幡前交差点から250mほど南にある、表参道の大鳥居です。杉並区立郷土博物館「杉並の川と橋」によると、大鳥居の前には太鼓橋が架かり、赤鳥居橋と呼ばれました。

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    ・ 青梅街道  右折で西荻窪駅に向かう桃井4交差点手前で、青梅街道は大きく左カーブします。自動車のショウルームが並んでいる一角の左手に、街道に面して分水口が確認できます。

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    ・ 車止め付き路地  杉並区の水路敷の定番、「金太郎」の車止めです。ここでの車止め付き路地は、ワンブロックのみですが、途中、東に向かって分岐しているのがあります。

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    ・ 車止め付き路地  その東に向かう車止め付きの路地です。桃井第五小付近で井草川に合流するまで、3km弱の流路をたどることができます。