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青梅街道の拡幅

2015-04-16 07:23:36 | 千川用水2

 武蔵高等学校報国団民族文化部門編「千川上水」は、前回引用した「杉並区新町の青梅街道が廣く改修された地點で消えてゐる。こゝには江戸末期の地蔵が寂然と立ってゐる。」のあと、七ヶ村分水(同書では「井草村分水」)について以下のように続けています。「昔はこゝから更に青梅街道に沿ひ、荻窪、天沼、阿佐ヶ谷を經て、善福寺川(桃園川の誤り)に入る全長約五粁に亙る堂々たる灌漑用水であった。現存する部分は雨水の排水用に利用されてゐる。」 武蔵高校生徒が当地を訪れた昭和15年(1940年)頃の青梅街道は、未着工の天沼陸橋・四面道間を除き、地蔵が祀られた区境まで拡幅され、並行していた七ヶ村分水もその一部となって失われました。なお、区境以降の拡幅工事が行われたのは、高度経済成長期を迎えた昭和30年代後半のことです。

 

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(昭和12年測図) / 吉祥寺」  一つ前の「昭和4年測図」では、青梅街道は拡幅されていません。工事が行われたのは昭和10年前後と思われます。

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    ・ 青梅街道  区境の横切る上井草4交差点から荻窪方向のショットです。ここから先の七ヶ村分水は、街道の右手を間を置かずに並行しており、そのスペースが拡幅の際、利用されたのでしょう。

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    ・ 青梅街道  井草八幡前交差点から荻窪方向で、左手は早稲田通りの終点です。ここに「昭和12年測図」の右上隅に見える井草川に向かう支分水、新町口(谷頭)があり、新町橋が架かっていました。

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    ・ 井草八幡大灯篭  井草八幡前交差点に面して、上下井草村の鎮守、井草八幡の北参道があり、その大灯篭です。北参道を百数十メートル行き、右手に折れると楼門、その奥が社殿です。