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正月、写真整理

2020-01-03 | 日記

年明けに、賀状5枚追加。今度はツバキで。

夫に買うのを頼んだら、どうやらインクジェット用のはがきだったらしく、絵の具はじいて描きにくい。

でも何とか仕上げて、一番いいのは芸大卒の従弟(68歳)に出す。

自慢ぽくてすみません。父は兄弟姉妹たくさん、いとこも大勢。中には突然変異的に出来のいいのが現れるのかもしれません。

メーカーで工業デザインしていたので、芸術家ではなくサラリーマン、付き合いやすい。

小さい時遊びに来たら、三歳上の私に「**の絵描いて、++の絵描いて」とせがむ子でした。描いてやるととても喜んだのです。

もう長いこと会わないけど、肝臓がんで余命半年と言われたのに、自分で海外の文献まで探し、当時日本で一般的でなかった手術をしてもらい20年、完治したようです。よかったよかった。

先日、西国街道歩いているとき、さる店で。

海老と柿、来年は作ろうかな・・・

四年前には、私もちゃんとお節料理作っていたんですね。

このブログで発掘。

小さな三段重に小分けして隣にまで届ける。

いい嫁=私だったんですね。しみじみ。


夫がたまに、昔食べてた料理を褒めるので、今度言われたら、今度こそ、彼の人の弱点を持ち出して反論しようかな…と思う年初め。

何ごともするのが遅い。料理も家業の事務関係もって。

いやいややめておこう。夫には丁寧だったと言い返されるのが落ち。

遅い皺寄せは、明日に伸ばせる家事に行くわけで、掃除とか片付けしているの、見たことないと最近気が付いた。

正月料理作るのは楽しみにしていましたね。

大量に作って年末から呼んでくれるけど、私は家族だけで紅白歌合戦見たかった。夫実家では誰も見ていませんでした。ビデオのない時代は嫌で嫌で、泣く思いだった。

義妹が40代初めに遅い結婚してからは、私たちはもう呼ばれることもなく、年末年始、隣の家で家族水入らず。あちらはあちら、こちらはこちら。嬉しかった。

私は一つ決めていることがあります。みんなでいるとき、クッキーの一つでも自分が先に食べずに、まずお嫁ちゃんに取って渡す。息子や孫は手を出しても、嫁の立場では手が出しにくいものです。その仕草、行動様式一つに、私の涙の歴史が詰まっている。。。。

それと昔の話で盛り上がらない。息子、結婚以来の話をする。聞かれたら昔の話も少しだけ。その時、息子を卑下しない。

おやまあ、写真整理が長話に。これからパソコンの中の、本当の写真整理します。

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「あちらにいる鬼」 井上荒野

2020-01-03 | 読書

瀬戸内寂聴と作家の故井上光晴、その妻をモデルにした小説。

この作品が出るまで、瀬戸内師と井上光晴が付き合ってたこと知らなかったし、三角関係の本、年末年始にどうよと思いつつも今朝読了。

うんうん、なかなか面白かったですよ。本来なら修羅場になる筈のところを二人の聡明な女性は、相手を否定することなく、男を間に挟んで、間接的に向かい合う。どちらも自分一人のものにできないと初めから分かっていて、それぞれのやり方で愛し合う。

女流作家は単なる男女の間柄以上に、文学を分かり合える同士として。妻は夫の作家業を支え、家を守り、そこに自分のプライドを置いて。

男は純文学の(あまり売れない)作品を書き、やがて各地に文学学校を開設する。作家が主催する文学同好者の勉強会のようなものだったらしい。

文学水軍と小説の中ではあるけれど、その文学伝習所の名前も私は記憶にある。エネルギッシュな人だなとその時は思ったけど、そこに集まる女性にも手を付けていたなんて、呆れたけど半ば納得。この小説の中の男ならやりかねん。

女性に、自分の文学論を披歴して、外国の作家の名前など出して、あなたは自分の生き方を見つめなおさないといい作品書けないとか、懇親会の席でそんなこと言う男が全国津々浦々、いったい何人いたことか(いや、今でもどこかに生息しているかもしれないけど)

下心あった人、なかった人、ややこしいことになった人、ならなかった人、文学と言う言葉の持つ独特のいかがわしさはそこらあたりから来ているのでしょうか。

そのややこしいことの中に人間の本性が現れる。

小説の中の瀬戸内師は愛することに貪欲で、却ってすがすがしい。ご高齢なのもその生命力のなせる業か。

しかし、男も妻もがんでこの世を去る。転移を繰り返しながら、それでも手術をあきらめない男の最後が哀れである。若い時なら平気で読めた死に行く人の描写も、この年になると、ひりひりとした痛みなしには読み切れない。死が昔よりは身近な年齢になったからだろう。

愛することは切ない。その切ない時間を受け入れること。しかし、人を愛さないよりはずっとまし。そんなことを思った。

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