予約していたので、出かけました。
柳川です。福岡県南部、有明海に面した柳川藩の城下町です。ふたつの一級河川に挟まれた市街地はクリークになった支流が多く、人工の掘割もあり、水郷と呼ばれる独特の景観を作っています。
30日、午前中の仕事を終えて、九州へ。柳川の宿、「御花」に着いたのは17時頃です。宿から直接、川下りの船に乗れます。客待ちをする船頭さん二人。
宿は旧柳川藩主立花家の別邸でお花畠と呼ばれていたそうです。戦後、立花家が建物を利用して料亭と旅館を始め、今に至る。庭と建物、敷地全体が「立花氏庭園」として国の名勝になっているそうです。
今夜泊まるのは向こうの鉄筋コンクリートつくりのの建物四階。私はまた、てっきり手前の旧邸宅とばかり。。。。
人間は自分の見たいようにしか物事が見えないという好例ですね。
庭は松だけですが、それぞれが表情豊かで、見事です。亀、シラサギ、野良ネコの赤ちゃんなどの動物もいます。夜は虫の音に混ざってカエルの鳴き声も。
食事の前に付近を散歩します。塀のすぐ外は船着き場。今夜はここから夜の川下りに行くことにしました。
邸内の洋風庭園。広い池があります。
小さな橋を渡って外へ出て屋敷を眺めます。邸内古いたくさんの木があります。
部屋は8畳と6畳の二部屋です。窓を開けると風がよく通って涼しいです。
部屋から庭を見ます。ビアガーデンもあるようです。さすがの多角経営。元はお殿様の屋敷というところに付加価値があります。世が世なら・・・というあの気分です。
敷地の向こうも川、その向こうにかんぽの宿柳川が見えます。お風呂はあちらがいいそうですが、遠いのでパス。
食事は立花家の人たちが私的に利用していた部屋の一つでいただきます。
縁側から庭に出られます。庭を眺めていたら食事が来ました。
有明料理だそうで、シャコ、ムツゴロウ、イソギンチャク、クラゲ、メカジャと言う小さな貝などです。うーーーむ。。。。食べなれないものばかりです。
舌平目はクチゾコというそうです。から揚げです。
鰻です。
普通の料理と有明料理のどちらかを選べます。今度来るなら普通でいいかな。量は多くないですが、なんとなくお腹はいっぱいに。器はどれも立派です。
食事が終わって7時半ロビー集合、夜の川下りに行きます。約20名のお客さんは2,30代中心、私たち二人で平均年齢をぐっと上げています。私たち以外は別の宿に泊まっているようです。
船頭さんが川底に長い竿を突き立てて進みます。一時間余りの行程で、ずっと観光案内、時に歌って客は飽きることがありません。とても楽しめました。
柳川橋まで行って、そこからはタクシーで引き返します。料金はタクシー代込で一人1,200円とリーズナブルです。
宿に帰ってあとは寝るばかり。一人一部屋、古くてもいいので、広いのが好きです。窓開けて寝たら寒くて目が覚めました。
昨夜は、10年くらい前に亡くなった、ママ友の夢を見ていました。とってもリアルな夢ですが、夢の中で、「ああ、これは夢なので、この人はいなくなるんだ。今のうちによく話しておこう」と思っていました。最後の方は少しずつ形がぼやけて消えてしまいました。夢だったけど、出会えてよかったかも。
もっといろいろなこと話したかった…彼女はそう思っていたのかも。以上、晩夏の短夜の夢でした。