ブログ

 

「それなりに生きている」 群ようこ

2014-03-25 | 読書

昨年、オール読物に連載したエッセィを集めたもの。内容は身辺雑記で軽く読める。行きのルフトハンザの中で読むつもりで、先日、古本のアカデミィで購入したけど、きょうは出発前で体を休めるつもりで横になっていて、ついつい読んでしまった。

著者は無類の猫好きだそうで、ネコ語が喋れて猫とコンタクトが取れる。近所の野良猫事情にも詳しい。病気の猫を見ると我が子のように心配し、ペットの話で友人たちと盛り上がる。

反面、子供は嫌いだそうで、公共の場で騒ぐ子供は私もどうかと思うけど、公園で騒ぐのまで嫌うのはちょっとどうかと思う。しかし、これもまた個人の感じ方なので、どう感じるかは自由だと思うけれど。

我が家の庭にはよく野良猫が出没する。飼われてもないのになぜ生きているか常々不思議だったけど、外猫として餌だけ貰って生きているのだとやっとわかった。なるほど、がしかし、その猫好きの人は猫が好きで嫌いでもない人が自分ちの庭の糞を黙って始末しているのは御存知なのかしら?どこかでしているくらいで気に留めてないのだと思う。

昔は野良犬と言うのもたまにいたけど、今は全然見かけない。犬は放し飼いにしないというルールができて、野良が生きる余裕がなくなったのだろう。この国では猫はまだ放し飼いでもいいらしい。それで外猫も生き延びられるのだろう。

私は猫に餌だけをやる人に目くじらを立てるつもりはないけど、餌やるなら糞はどこでして、誰が始末しているのかなあとちょっと考えてもらってもいいかなと思う。

この本では外猫に餌をやる家が決まっていて、近所とトラブルになる話もある。文句言う人がこの本の中では悪者扱いだけど、自分がかわいいと思う感情を人に押し付けてはいけない。ご自分も子供の騒ぐのは迷惑だと言っているんだから、猫に迷惑している人がいることを想像するのも作家として必要なことでは。

ちょっと辛口になりましたが、猫の好きな人が何考えているかよく分かって面白かったです。猫好きなら読んで損はないお勧め本です。


写真は2012年11月。ドイツのホテルで。財布代わりのポーチはお友達からのプレゼント、今回も持って行きます。ポケットの中で小さくたためて便利です。ありがとうございました。

明日はついでだから早く家を出て京都で遊ぶつもりでした。定子陵へ行く鳥辺野の道と、東山にある七宝美術館というマイナーな場所。でも雨なので中止、ゆっくり出かけるつもりです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランス土産を日本で買うと・・・

2014-03-23 | 読書

近所の輸入食品専門店で買いました。ガレットというフランスのビスケットです。もし向こうで買うことになったら、どんなものなのか予習のつもりで。

うーーーむ、バターたっぷりのかなり濃厚なお菓子です。200g12枚入り、駆け込みセール中で298円でした。

一方、海外旅行にツアーで行くことになると、必ずついているお土産のパンフ、同じもので300g缶入りは2,100円でした。

ということは単純に計算したら200gは1400円、ひょえー高いーーーーー

他人様のご商売の邪魔するみたいで心苦しいいけど、以上ご報告まで。

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「街場の五輪論」 内田樹 小山嶋隆 平川克美

2014-03-17 | 読書

香川県東かがわ市引田町の街並み


このブログ、無料なので残念ながらアフィリエイトは出来ない。

東京オリンピックが去年決まった。賛成の人がほとんどだと思うけど、私は反対です。ニッポン、ニッポンとうるさい。

先日サッカーの応援で「Japanese only」という差別的な横断幕かなんかを掲げたサポーターの応援するチームにペナルティがあったばかり。スポーツの国際試合は、過熱すると人種差別的な言動を引き起こしがち。私は応援する人のそういう態度がダメだと思う。

選手個人が頑張ってメダル取るのは賛成。しかしオリンピックというシステムが、国内の矛盾をいっとき誤魔化して、恵まれない階層の不満を忘れさせるように働くのがいけない。

日本の力を世界に見せつけるために、ものすごいお金かけてあとで維持に困る諸施設を作るより、保育所や介護施設、病院などを作り、そこで働く人の待遇をよくすることが先決だと思う。安心して暮らせる国こそ、何より世界に誇れると思う。

何よりも福島原発の後処理が未だ先が見えず、水をかけ続けて汚染水をタンクにため続けて、いずれは海に流すしかない状態で、しかも26万もの人が自分の家に帰れないのに、大金投じてオリンピックする必要なんて全然ないと思う。

関東大震災→治安維持法→1940年の東京オリンピックが決定→日中戦争開始という流れと、東北大震災→特定秘密保護法案→2020年の東京東京オリンピック決定→中韓との緊張をますます増大させる今の政府という流れがあまりに重なっているので、私もまた戦慄を覚えた。

難しいことは考えない。みんなで楽しくやろう。反対するものはおかしいという同調圧力が広くこの国を覆っていて、言論人も目立った反対をしていない。私がテレビで見たのは瀬戸内寂聴さんだけだった。

僅か半月のお祭り騒ぎにお金かけるより、どうして福祉に廻さないのと私は思う。

人口の減り続けるこの国で、オリンピックが果たして景気浮揚のきっかけになるんだろうか。大手ゼネコンだけが一人勝ちで、来月から消費税を一層搾り取られる国民に、希望は見えない。

読んでいろいろ考えさせられた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読書、あちらからまとめて移転その1

2014-03-10 | 読書

 「夜明けあと」 星新一 2013-09-10
  「ヤマザキ、天皇を撃て」 奥村謙三 2013-08-31 
  「明治人ものがたり」 森田誠吾 2013-08-29
  「坊主のぼやき」 川西蘭 2013-08-25 
  「あの頃のこと」 吉沢久子27歳。戦時下の日記 吉沢久子 2013-08-23
  「女子と鉄道」 酒井順子 2013-08-22
  「絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか」 絲山秋子 2013-08-21
  「女ひとり寿司」 湯山玲子 2013-08-19
  「新しい人」の方へ 大江健三郎 2013-08-15
  「昭和時代回想」 関川夏央 2013-08-1
  「声の残り」 ドナルドキーン 2013-08-09
  「妖談」 車谷長吉 2013-08-07

  「とける、とろける」 唯川 恵 2013-08-06
  「岩盤を穿つ」 活動家湯浅誠の仕事 湯浅誠 2013-08-04
  「文士のきもの」 近藤富枝 2013-08-01
  「軽井沢の風だより」 早坂真紀 2013-07-29
  「夕映えの信濃追分」 日達良文 2013-07-22
  「百年前の山を旅する」 服部文祥 2013-07-06
  「誰かと暮らすということ」 伊藤たかみ 2013-07-03
  「福猫小判夏まつり」 佐藤洋二郎 2013-07-02
  「狭小邸宅」 新庄耕 2013-06-28
  「軽井沢の法則」 三善里沙子 2013-06-25
  「ダーティ・ワーク」 絲山秋子 2013-06-19
  「昭和三十年代演習」 関川夏央 2013-06-15

  「スモールトーク」 絲山秋子 2013-06-08
  イッツ・オンリー・トーク 2013-06-05
  「ニート」
  「海の仙人」
  「ラジ&ピース」 絲山秋子 2013-05-30
  「鎮守の森」 宮脇昭 2013-05-29
  「エスケープ/アブセント」 絲山秋子 2013-05-25
  「殿様の通信簿」 磯田道史 2013-05-25
  「北緯14度」 絲山秋子 2013-05-21
  「末裔」 絲山秋子 2013-05-18
  「絲的サバイバル」 絲山秋子 2013-05-02

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書評

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

手織り

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手織り・機織りへ
にほんブログ村

日本ブログ村・ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村